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国交省「法令違反です」12月の新潟で…国道17号で目撃された“悪質走行”に「普通車で6,000円の反則金」

  • 2025.12.11
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

12月に入り、日本各地で本格的な降雪シーズンが到来しています。新潟県では2025年12月3日から5日にかけて山沿いを中心に大雪となり、平地でも広く初雪で積雪となる地域が相次ぎました。

そうした中、12月4日未明、新潟県湯沢町の国道17号芝原トンネル付近で、ノーマルタイヤで走行していた車両が登坂不能となる事態が発生。

国土交通省長岡国道事務所が「ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反です」と注意喚起しました。さらに12月5日、国土交通省羽越河川国道事務所も「ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反!!」と投稿し、大雪予想時の外出自粛を呼びかけています。

ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反――罰則と危険性

 

都道府県道路交通法施行細則または道路交通規則にて、積雪または凍結した路面での冬用タイヤの装着の義務が規定されています(沖縄県を除く)。また、タイヤチェーン未装着の車の通行を禁止する規則の時は、冬用タイヤであっても、タイヤチェーンの装着が必要です。違反した場合、大型車で7,000円、普通車で6,000円の反則金の対象となります。

ノーマルタイヤでの雪道走行が禁止されている理由は、重大な事故につながるリスクがあるためです。JAFのテストでは、圧雪路で時速40kmから制動した場合、スタッドレスタイヤに比べてノーマルタイヤの制動距離は10m以上長くなることが確認されています。

国土交通省 関東地方整備局は、雪道で立ち往生すると渋滞の原因となるだけでなく、救急車やパトカーまで止めてしまうと警告しています。

雪道走行の注意点

国土交通省 中部地方整備局 高山国道事務所は、雪道運転の基本として「急」のつく運転操作をしないよう呼びかけています。「急発進」「急加速」「急ブレーキ」「急ハンドル」はスリップの原因となります。

関東地方整備局も、橋の上は構造的に雪が積もりやすく凍結する恐れがあり、特に高架橋では前後に勾配があることも多く、ノーマルタイヤでは突然コントロール不能になる危険があると指摘しています。

必要な備えとは

雪道走行にはスタッドレスタイヤへの交換とタイヤチェーンの携行が必須です。チェーンは購入後、実際に装着してみることが重要です。夜の吹雪の中での作業は困難なため、事前の練習が推奨されます。

また、燃料は常に満タンに近い状態にしておく必要があります。冬道の走行は燃料の消費量が多く、渋滞などのトラブル発生時にも余裕が必要です。ウォッシャー液も重要で、凍結融解を繰り返す雪道では路上で跳ね返りが発生し視界不良が起きるため、寒冷地用を使用します。

車の屋根に積もった雪は必ず落とすこと。ブレーキを踏んだ瞬間に目の前に落下すると突然視界がなくなります。湿気の多い重い雪の場合、ワイパーも動かなくなります。

雪道走行後は洗車が推奨されます。雪国の道路には塩を主成分にした凍結防止剤が散布されており、長時間放置すると錆の原因となります。

外出を控え、必要時には準備と余裕を持った運転を

国土交通省は、大雪が予想される際は可能な限り外出を控えることを呼びかけています。

やむを得ず運転する場合は、最新の気象情報と道路情報を確認し、十分な準備と余裕を持った運転を心がけることが重要です。


参考:
国土交通省長岡国道事務所(公式)(@mlit_chokoku公式Xアカウント投稿
国土交通省 羽越河川国道事務所(@mlit_uetsu公式Xアカウント投稿
「冬道情報」(国土交通省東北地方整備局 仙台河川国道事務所)
「雪道の安全走行のために」(国土交通省 関東地方整備局)
「雪道運転のイロハ」(国土交通省 中部地方整備局 高山国道事務所)


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