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日向坂46・河田陽菜はいかに愛されたのか メンバーの涙が語った「優しさ」と「癒やし」

  • 2025.11.23
日向坂46 ARENA TOUR 2025「MONSTER GROOVE」 河田陽菜卒業セレモニー (C)Seed & FlowerLLC width=
日向坂46 ARENA TOUR 2025「MONSTER GROOVE」 河田陽菜卒業セレモニー (C)Seed & FlowerLLC

日向坂46の二期生・河田陽菜が19日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた「日向坂46 ARENA TOUR 2025『MONSTER GROOVE』」東京初日公演をもってグループを卒業した。同期・後輩メンバーが、河田の人柄について語った「優しさ」「癒やし」といった言葉が、彼女がどれだけ愛されていたかを物語っていた。

【写真】多くのメンバーが涙した河田陽菜卒業セレモニー

2017年8月、日向坂46の前身・けやき坂46の二期生として、16歳で加入。当初は冠番組などで涙を流す場面も多かったが、次第に頼もしい存在へと成長した。四期生の山下葉留花は河田のことを「本当に優しい」と話し、藤嶌果歩も「どんなにリハーサルが忙しくなったり、スケジュールがタイトなときでも、いつもご機嫌でニコニコされてる陽菜さんを見ると癒やされますし、周りの空気をすごくあったかくする力を持っている方」と評する。同期で二期生の松田好花は、加入当初からずっと変わらない互いの関係性を振り返り、「本当に変わらず安心感を与えてくれた存在。メンバーだけど、愛をたくさんくれて、支えられた瞬間がたくさんあった」と語った。

筆者は編集者・ライターとして、河田にインタビューする機会を何度か得たが、『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)や『日向坂46のほっとひといき!』(TokyoFM)などの番組で見る自然体の人柄そのもので、いつもその場が和やかな雰囲気に包まれた。同席している後輩メンバーの話にも優しく耳を傾け、まさに「優しさ」「癒やし」という言葉がぴったりだった。

卒業発表後のインタビューで、卒業セレモニーへの思いを尋ねた際には、「笑って終わりたいです。泣かないことを目標にして。振り返ると、オーディションのときはずっと泣いていたので、最後は泣かないっていうギャップで終わりたいんです」と話していた。本番のステージでは涙ぐむ瞬間もあったが、何度も涙をこらえようとしていた姿が印象的だった。

一方で、多くのメンバーが涙を流した。グループ加入前から河田を“推しメン”と公言していた四期生の山下は、大粒の涙を流しながら、河田への溢れる思いをつづった手紙を読み上げた。同じく“推しメン”の五期生・大田美月も「陽菜さんともっと活動したかった」と涙し、しばらく“泣き虫”を封印していた同期の松田も、最後には大粒の涙をこぼし、河田に「見たことある光景」とツッコまれていた。また、四期生の正源司陽子もパフォーマンス中から何度も涙を流しており、“河田陽菜”という人間がどれだけ愛されていたかを示す光景だった。

卒業セレモニーのラストに、河田はファンに向けて「みんな幸せになってね」と言葉をかけ、ステージを後にした。最後まで相手のことを思いやる、彼女らしい言葉だった。(文:堀タツヤ)

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