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冬でも華やか!寒さに強い「キク科の花」7選と簡単育て方のコツ

  • 2025.11.23

冬でも華やか!寒さに強い「キク科の花」7選と簡単育て方のコツ

咲く花が限られてしまうこれからの季節、寒くなっても元気に咲いてくれるキク科の花は貴重です。小さな花が集まってひとつの花に見えるところが特徴的。丈夫で育てやすいキク科の花を見直してみましょう。

冬に重宝するキク科の花の特徴

キク科の植物は、世界中に約1900属3000種があるといいます。これらに共通するのは頭状花序(とうじょうかじょ)という花の形。ふだん私たちがひとつの花と思っているものは、じつは無数の小花(しょうか)の集まりです。

中心部分は多くの管状の小花(管状花/かんじょうか)の集まりで、周囲は花弁に見える舌状花(ぜつじょうか)の集まり。それらの集合体で大きな花(頭状花)に見せています。

おかげで、キク科の花々はパッチリ開いた愛らしい花形で、私たちを魅了します。さらに、丈夫で育てやすく、次々と多くの花を咲かせます。寒さに強い種類も多いので、この時期に注目したいものです。

寒くても元気に咲くおすすめのキク科の花7選

一年中きれいな葉が庭を埋める【ツワブキ】

開花期:10~12月
草丈:30~50㎝

ツワブキはちょっと古めかしい和風の庭のイメージかもしれませんが、艶のあるきれいな葉が一年中楽しめるリーフプランツとして見直したいものです。さらに、東京・代官山で見かけたおしゃれなカフェの庭で咲く初冬の花は輝くばかりで魅力的でした。和洋を問わない素材として、日陰を明るく彩る斑入り葉にも注目しましょう。

室内外を華やかに彩る人気の鉢花【シネラリア(サイネリア)】

開花期:11~4月
草丈:20~50㎝

日本ではシネラリア(サイネリア)の名前で鉢花として親しまれていますが、学名はペリカリス属の植物です。整った半球状の株を覆うように、バリエーションに富んだ美しい色の花が咲きます。耐寒性はあまり強くなく、5℃を下回るようなら室内の日当たりよい窓辺に移動。咲き終わった花がらを摘んで、次々に花を咲かせましょう。

花を引き立てるシルバーの茎葉【ユリオプスデージー】

開花期:11~5月
草丈:30~100㎝

南アフリカ付近には95種ほども仲間が自生するユリオプス属の1種。茎葉に生えている細毛によって全体がシルバーがかり、黄色の花を引き立てます。常緑で、土が凍らない程度の気候なら戸外で冬越しでき、春まで咲き続ける貴重な花。低木なので庭で高さ1mほどに育てると、鉢花のイメージとは違う見ごたえがあります。

愛らしい色形の花が続々と登場【マーガレット】

開花期:11~5月
草丈:30~100㎝

カナリア諸島原産で、明治時代に渡来したモクシュンギクから多彩な園芸品種が誕生しています。花色は白から黄色、ピンクや赤など。花形も一重から八重咲き、ポンポン咲きなど、目移りするほどです。ユリオプスデージーと同じく常緑の低木なので丈夫ですが、蒸れに弱いので、花後に半分ほどの高さに切り戻します。

冬に元気をくれるビタミンカラー【カレンデュラ(キンセンカ)】

開花期:12~5月
草丈:15~30㎝

かつては和名のキンセンカで親しまれていましたが、近年は学名のカレンデュラと呼ばれます。切り花用に栽培されるのは草丈50~60㎝の高性種ですが、園芸用にはコンパクトな品種が出回ります。なかでも寒さに強く多花性の‘冬知らず’が人気です。ポット・マリーゴールドの名前でハーブとしても流通。

冬から初夏まで咲き続ける一年草【ノースポール(クリサンセマム)】

開花期:12~5月
草丈:10~30㎝

キク科らしい黄色の管状花と白い舌状花を、初冬から初夏まで半年以上咲かせる一年草です。真冬は花数が減るものの、春には半球状に育った株を覆うような花つき。レウカンセマム・パルドサムの園芸品種で、かつて分類されていたクリサンセマムの名前で呼ばれることもあります。秋にタネまきするとその冬から開花。

無数の茎に咲く花が初冬まで楽しめる【宿根アスター】

開花期:8~11月
草丈:50~150㎝

よく分枝する株に無数の花を咲かせ、霜が降りてもなお咲き続けます。アスターには切り花で人気の一年草もありますが、これは冬に落葉して春に新芽を出す多年草。ピンクや白、紫や青など華やかな色のかたまりが庭を彩ります。根をよく伸ばして株も育つので、鉢植えは芽出し前の早春に株分けしましょう。

株分けやさし芽などで株をリフレッシュしよう

キク科の植物はよく育ち、花つきも株張りもよいものの、下葉が枯れあがったりして見苦しくなることがあります。宿根アスターのような多年草は春の芽吹きの前に株を掘り上げて分けたり、マーガレットなどの低木は花後に半分ほどの高さに切り戻すのがおすすめです。

また、切り戻した茎をさし木して、株をふやしリフレッシュするのもよいでしょう。株分けも株をリフレッシュすることになります。多年草や低木は植えっぱなしで毎年咲いてくれますが、このように手を入れることで花つきはさらによくなり、株も大きく育ちます。

カレンデュラやノースポールのような一年草は、そのような手間がかかりません。

※2023年11月15日に配信した記事を再編集しています。

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