読めますか？珍しい名字「左衛門三郎」“さえもんさんろう”とは読みません

珍しい名字を知る

「左衛門三郎」さんは、埼玉県を中心に、ごくわずかに確認されている珍しい名字。

漢字五文字からなる名字は、日本に現存するものではこの「左衛門三郎」と、公家の子孫に由来する「勘解由小路」の二つしかないとされています。

「左衛門」は、平安時代の役所の一つ「左衛門府」を指します。左右ある「衛門府」は、大内裏の門の警護や天皇の行幸のお供などを担当していたそうです。

「左衛門三郎」は、左衛門府に勤めた武家の三男が功績を記念して帰郷後に子孫へ名乗らせた名字と伝えられています。

左衛門三郎 ＝ さえもんさぶろう

 

 

「左衛門三郎」は、さえもんさぶろうと読む名字です。日本に現存する名字では希少な漢字五文字からなる珍しい名字で、平安時代に大内裏の門の警護などを務めた役所「左衛門府」の職に就いていた武家の三男が子孫に名乗らせた名字という説が有力です。

「珍しい名字を知る」とは
日本の名字は、読み方の違いまで含めれば30万ほど存在すると言われています。中でも珍しい名字、その読み方や由来、現在でも多く存在するエリアも合わせてご紹介していきます。

 

 

参考図書：難読苗字辞典 新藤正則著 湘南社、47都道府県・名字百科 森岡浩著 丸善出版