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「女はおごられて当然」VS「1円単位ワリカン」!価値観が真逆な2人、合理主義な彼との恋でアラサー女子の価値観が激変【作者に聞く】

  • 2025.11.21
初デートで1円までワリカン!?「何この男!!」印象最悪だったのに惹かれるのはなぜ!? (C)Natsuko Konishi 2024
初デートで1円までワリカン!?「何この男!!」印象最悪だったのに惹かれるのはなぜ!? (C)Natsuko Konishi 2024

婚活中にマッチングアプリで年下男子・こうきと出会ったアラサー女子のアイコ。見た目もよいし、大手IT企業勤め。よいかもと思ったとき、食事でまさかの「1円単位のワリカン」をされたことから物語は始まる。衝撃の“ワリカン男”と、おごられて当然と考える“昭和女”は、一見わかりあえないと思いきや、少しずつお互いを理解し、惹かれ合っていく。

古い価値観をひきずっているアラサー婚活女子が、合理主義な理系男子との恋を通じて価値観をアップデートしていくラブコメ漫画「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」。注目を集める同作について、作者のコニシ ナツコさんに制作秘話を聞いた。

作者の実体験が発端の「価値観の違い」

男性がおごるのが当然だと思って生きてきたアイコ (C)Natsuko Konishi 2024
男性がおごるのが当然だと思って生きてきたアイコ (C)Natsuko Konishi 2024
せめて「2000円でいいですよ」などと言うのだと教えてあげようと思ったら… (C)Natsuko Konishi 2024
せめて「2000円でいいですよ」などと言うのだと教えてあげようと思ったら… (C)Natsuko Konishi 2024
「アイコさんが多く払うべきところを半分に割った」と逆に気を遣ったと言い張るこうき (C)Natsuko Konishi 2024
「アイコさんが多く払うべきところを半分に割った」と逆に気を遣ったと言い張るこうき (C)Natsuko Konishi 2024

コニシさんが漫画を描き始めたきっかけは、30代半ばになってから偶然インターネットを通して大学時代の先輩が漫画家になっていることを知り、「未経験からでも描けるものなのかな?」と思い立ったことだという。イラストから描き始めSNSに載せたところ、漫画のほうが断然ウケがよくて、「こっちのほうが求められてる…?」と思いながら続けてきたそうだ。

本作は、主人公のアイコと年下男子のこうき、どちらにもモデルがいて、それが構想の発端になっている。モデルとは作者自身と昔お付き合いしていた男性だという。当時、「男性はおごってくれるもの」と思っていた作者と、絶対におごらないタイプの彼の価値観の違いに悩んだ経験があった。コニシさんは「この漫画を描くことで彼の価値観を理解していけるのではないかという下心もあって」この漫画を描き始めたと語る。

もともと、男性性と女性性の違いをおもしろいと思うことが多かったり、女性の成長をテーマにしたいという思いもあったりしたそうだ。もちろんモデルそのままではなく、今では2人とも独自のキャラクターになっているという。

「こんな男ぜったい嫌!」から始まる共感

単行本1巻が発売され、周囲の人や読者からの反響は大きいそうだ。自分と同世代の女性に向けて描いたつもりだったが、男性の友人からも「おもしろい」と言ってもらえたりしてとてもうれしく思っているという。

主人公のアイコは誰からも好かれるタイプではないため、ネガティブな反応もあるかもしれないという緊張もあるそうだ。しかし、読者の感想はその方の価値観のフィルターを通して出てくるものだと思うので、さまざまな感想を楽しみにしていると語った。

「こんな男ぜったい嫌!」と思っていたアイコが、固定観念を覆してくる彼の言動にいつしか惹かれ始め、変わっていく様から目が離せなくなる本作。そのほかにも独自の価値観を持った人がいろいろと登場し、「わかる!」と共感できるポイントも多いので、まだ読んでいない人はぜひ一度読んでみてほしい。

取材協力:コニシ ナツコ(@natsukoni81)

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