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スペースが狭くても素敵!鉢植え80株で庭を飾る有島流【クリスマスローズガーデン】

  • 2025.11.21

スペースが狭くても素敵!鉢植え80株で庭を飾る有島流【クリスマスローズガーデン】

自宅の庭のクリスマスローズは、すべて「鉢」で育てているという、有島薫さんの庭をご紹介します。思わずため息がでる圧巻のお庭は、鉢植えだけとはとても思えません。ローズライフアドバイザーで園芸ソムリエの有島さんに、クリスマスローズの鉢栽培方法や楽しみ方を教えていただきましょう。

クリスマスローズの鉢は約80株

自宅の庭で多くの植物を育て楽しんでいる有島さん。クリスマスローズは大小とりまぜ、すべて鉢植えで80株ほど。そのほかにバラが約80株、草花や低木も20本ほど、ほとんどが鉢栽培です。

「バラが冬枯れになり、花が少ない季節に花を咲かせてくれるクリスマスローズは、私の庭には欠かせない花ですね」

とはいえ、けっして広いとはいえない庭なので、スペースに余裕がなく、鉢をぎゅうぎゅう詰めに置いてあります。

「ですから環境はけっしてよくないのです。ただ、より多くの花を咲かせるためにはどのタイミングで何をすればよいかを考え、一般的な栽培方法とは異なるやり方もいろいろ試してきました。ですので、私のクリスマスローズの育て方をはじめて聞いた方は、驚くことがあるかもしれません」

独自に編み出した「有島流」の育て方とは?

たとえば、クリスマスローズは、「夏場は日陰か半日陰で管理する」といわれていますが……。

「でも私の庭にはそういう場所がないのです。ですから、真夏もひなたに鉢を置いたままです。水ぎれだけはさせないように自動灌水装置をつけて対処しています」

近年、温暖化の影響もあり猛暑が多くなりました。そのたびに「さすがにクリスマスローズはだめになるか」と思うそうですが、これまでは葉やけした程度で、1株も枯れることなく夏越しができているそうです!

クリスマスローズはほとんどをポット苗から育て、数年ごとに植えかえをして大株に仕立てています。

鉢で育てるメリットとは?

鉢植えのメリットといえば、なんといっても移動できること。

「私は、夏場は庭の奥のバックヤードにクリスマスローズの鉢を並べています。そして、開花が始まるとリビングから見えやすいよう、手間に鉢を移動して間近で花を楽しみます」

台の上に置けば、うつむきかげんに咲く花も見やすくなります。小さな鉢なら、家の中に入れてめでることも。

「作業も鉢のほうがしやすく、株の様子を見てあげやすい分、ていねいに育てられます。また、地植えにすると株が大きくなり掘り上げるのがたいへんですが、鉢なら限られた場所で数多く育てられるのもメリットだと考えています」

翌年の開花を考えた作業とは?

「クリスマスローズは2カ月近く花が咲き続けますので、その間は花を存分に楽しみます。その後、私は毎年、3月末ごろに花柄をすべて摘みとってしまいます。早めに切ることで翌年の花芽がたくさんつき、また鉢からあふれるような花を楽しめるのです」

クリスマスローズ愛好家の有島さん。花をたくさん咲かせること、そしてそれを見るのを楽しみに、日々育てていらっしゃいます。

有島流 たくさん咲かせるための鉢栽培12カ月カレンダー

腕利きの栽培家や愛好家の作品が並ぶ展示会でも、群を抜いて花つきがよい有島さんのクリスマスローズ。常識にとらわれずに編み出した、有島さん流のクリスマスローズの育てのコツとポイントを月ごとに紹介しましょう。

11月<花芽の充実をはかる時期> 施肥

私にとっては11月がクリスマスローズのシーズンのスタート。11月中旬〜12月中旬を「肥料強化期間」と考え、11月中旬になったら1.5〜2カ月効果が続く置き肥を施します。同時に、液肥を7〜10日に一度与えるペースを5月末まで継続します。

一般的にいわれている9月から施さないのは、施肥をすると早く芽が出て、本来花芽になるはずの芽が葉芽になってしまうからです。11月中旬から施肥をすることで12月ごろには充実した花芽が出て、そのあとの花つきにグンと差が出るのです。

12月<不要な葉は早めにカット> 古葉切り

その年の春に出た葉は、秋まで株を成長させるためのもの。夏の間、光合成をするために上を向いていた葉が、冬には株元からだらりと開いてきます。私は花芽がふくらんだ株から、12月上旬までに古葉を地ぎわから切るようにしています。花後にはまだ新しい葉が出てきますし、株元の花芽に日を当てたいという理由もあります。古葉を切る際は花芽を傷つけないように注意します。

1月<真冬は鉢の置き場に注意> 鉢の移動

東京近郊でも夜間の温度が低くなる時期。耐寒性があるクリスマスローズの鉢は露地に置いたままでも大丈夫なのですが、私は鉢は日当たりがよく軒のあるテラスに移動します。開花に備え、鉢土の表面もきれいにします。

2月 <楽しみにしていた開花スタート> 子房とり

いよいよ楽しみにしていた開花が始まりますが、つぼみが開き花(がく)が満開になると、中に種子の入った子房がふくらんできます。そのままにすると株に負担がかかるので、手でつまんで子房ごとねじりとります。花が咲き始めると作業を忘れがちですが、気づいたときにそのつど行います。

3月 <そろそろ花は終盤に> 花柄切り

2月から咲き始めた花が徐々に色あせてくる3月中旬ごろになると、私は早くも翌年の花のことを考え始めます。個体差はありますが、新葉が鉢を覆うようになってくるので、早めに花柄を切り、若い葉に日を当てて光合成ができるようにするのです。

まだ楽しめるのにもったいないという気持ちもわかりますが、2カ月近く花を咲かせた株には負担がかかっています。見ごろを過ぎた株から花柄を切り、切った花は切り花やドライフラワーにして楽しむとよいでしょう。

3月下旬。花柄を切ると新芽がここまで成長しています。

植えかえと株分け

一般的には植えかえや株分けは秋にといわれていますが、私は3月中旬を過ぎたころから、遅くても4月末までに行います。新芽が伸びるこの時期は、株にいちばん勢いのあるタイミングなので、植えかえ時に根が少々傷んでもダメージは少ないからです。

また、この時期に植えかえをすることで根の成長が促進されて新芽の充実が図れるため、翌シーズンの花つきがよくなります。

花後の株分け。このくらい根をくずしても問題ありません。

4〜5月 <初夏に向けた管理を> 水やり

土の表面が乾いたら与えるようにしますが、気温が徐々に高くなり、葉からの水分の蒸散もふえるので、この時期からは水ぎれに注意します。

肥料

4月に与えた置き肥が残っていたら5月末までに取り除きます。11月中旬から7〜10日に一度与えていた液肥も5月末までにストップします。6月から10月末までは、しっかりと肥料をきるのがポイントです。

6〜9月 <水をきらさないように> 水やり

夏場、クリスマスローズは休眠、または半休眠するといわれていますが、落葉もせず水もほかの植物と同様に必要としています。そういう株の動きの変化が少ない6〜10月を、私は休眠期ではなく「安定期」と呼んでいます。鉢の置き場所や用土の質、その年の気候にもよりますが、夏場の鉢植えは特に乾きやすいので、水ぎれさせないよう注意します。安定期の間はほかの作業もないので、私の場合、水やりは自動灌水にまかせきりです。

10月 <本格始動の前の準備> 植えかえと株分け

私は基本的に春に植えかえをしますが、やり残した株は10〜11月にやります。また、大きくなった株の株分けも行います。作業自体は春と同じです。

※この記事は『クリスマスローズの咲く庭づくり』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※この記事は2022年12月24日に配信した記事を再編集しています。

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