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「母親失格だから…」父子の暴言に追い詰められた母親の話

  • 2025.11.20

子どもの反抗期は成長の証とも言いますが、あまりに酷い態度には心が疲弊するもの。場合によっては限界を感じ、すべてを投げ出したくなることもあるでしょう。今回暴言で妻を追いつめた父子が、来客の前でも悪口を言った話をご紹介いたします。

主人公・白河実花子は夫・亜紀人と高校3年生の娘・杏梨、中学3年生の息子の4人暮らしです。最近海成の反抗期が酷く、頭を悩ませています。この日も夕飯の準備をする実花子を手伝う杏梨とは対照的に、「たかがパートのくせにえらそうにすんなよ」とバカにする海成。さらに惣菜に文句を言う姿を見て、かわいかった海成を思い出し複雑な気持ちになったのでした。
もとはといえば亜紀人が実花子をバカにしており、海成まで見下すようになった背景があります。この日は亜紀人が出張、杏梨も卒業旅行で家を空けますが、実花子が熱を出してしまいます。しかしそんな実花子を気遣うどころか、海成は「自分の体調管理くらいしっかりしろよ」「マジ使えねー」と暴言を吐くのでした。
部活から帰宅後、夕飯がないことに腹を立て、実花子を毒親呼ばわりした海成。仕方なく5000円を渡しますが、自分の食べ物しか買ってきません。その姿を見て、妊娠中に自分の弁当しか買ってこなかった亜紀人を思い出し、親子でそっくりだとウンザリしたのでした。
さらに部活のユニフォームを洗濯しろと言い出す海成。体調が悪い中洗濯する実花子ですが、彼女・琴美との電話で「母親が仮病で何もしない」「父さんが出張でいないからって好き勝手してる」と言っているのを聞いてしまいます。具合が悪く家事ができない実花子に、「掃除くらいしろよ」と言い放った海成。少しは手伝ってほしいと伝えますが、「親ガチャ失敗」と暴言を吐きます。限界を感じた実花子は、「こっちだって子ガチャ失敗してんだよ」「あんたなんかもう捨てちゃいたい」と呟いたのでした。
実花子と言い合いになり、家を飛び出した海成。一方仕事が早く終わった亜紀人が帰宅しますが、海成が出て行ったと知り実花子を責めます。亜紀人からも「母親失格」と言われ、ビジネスホテルに泊まった実花子。幼い頃の海成と杏梨の写真を眺め、ひとり涙したのでした。
一方の海成は琴美の家に泊まらせてもらいます。そこで父親と琴美が積極的に家事をする姿を見て驚きます。琴美から「お母さんだけに押し付けるのは違う」と言われ、納得できない表情を浮かべたのでした。

海成の自宅に上がる琴美

「母親失格だから」

偶然海成の自宅に招かれ、親子のやり取りをみて、海成の家での母親の立場を察した琴美。一方で心配して会いにきた長女に「母親失格だから帰れない」と言った実花子。すっかり自信を失くしていたのでした。普段から家のことを一切しない亜紀人たちが、カップを見つけられないのは当然のはず。それなのに整理整頓ができていないと実花子に責任転嫁するのはおかしいですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

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