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幸せな老後を送るための【和田秀樹さん】からのメッセージ「どんなに年をとってもパートナーの存在は欠かせない」

  • 2025.11.20

幸せな老後を送るための【和田秀樹さん】からのメッセージ「どんなに年をとってもパートナーの存在は欠かせない」

パートナーがいる人もいない人も、ある程度の年齢になったときに「このままでいいのか?」と考えることがあるのではないでしょうか。ここでは、「老後の不安がみるみるうちに消えていく」と話題の書籍『わたしの100歳地図 65歳を過ぎても幸せが続く鉄則』から、精神科医・和田秀樹さんのアドバイスをご紹介します。

高齢になるほど愛する人との幸せを感じる

俳優の前田吟さんは78歳で74歳の歌手の方と再婚したそうですが、「ラブラブで幸せ」と公言しています。年をとっても奥さんとラブラブな関係だと、お互いの存在を感じるだけでも幸せですし、お茶を出してもらっても、どんなささいなことでも幸せを感じると思います。幸せって本来そういうものですよね。

東大医学部の同窓会に参加したときのことです。同級生に大学教授でルックスがよくてかなりモテる男性がいるのですが、2回離婚したあと、高校時代の同級生と再々婚したそうです。高齢になり、同年代で気が合う人と一緒になると、すごくラブラブになるらしいですね。この同級生は、子育てもおおむね終わり、ふたりで家に一緒にいることがとても幸せのようです。

また、わたしの知り合いで、2つ年上の外資系の証券会社社長は、30代に同級生と結婚して以降、離婚、結婚を繰り返し、その後、50歳前後で出会った同い年の人と結婚しました。自身の4人のお子さんとお相手の3人のお子さんとで、結婚したとたんに7人の子持ちになりましたが、とても幸せそうにしています。

20代、30代と若いころの結婚相手というのは、男性はついつい女性をルックスで選ぶことがあるでしょうし、女性は男性を3高(「高学歴」「高収入」「高身長」)などの条件で選ぶこともあると思います。とくに、わたしは中学、高校ともに男子校だったので、女性をよく知らないまま思春期を過ごしたため、交際相手をルックスで決めてしまうところがあったのは事実です。

これまでの価値観を捨てる

この年になって、もし新たなパートナーを探すとするならば、ルックスよりも話が合うな、一緒に旅行に行ったら楽しいだろうなと思えるような人や、この先の生涯を添い遂げられそうな人を選ぶことでしょう。

どこの大学の教授でも会社の社長でも、地位や名誉に価値をおくより、愛する人と一緒にいるのが幸せだと思えることのほうが大切で、そのことが老後の人生を大きく変えるように思います。それは社会的地位が高い人に限らず、誰にでも言えることですが、老後も幸せに過ごすためにはそれまでの価値観を変えることが必要なのです。

いまのご時世、男性も女性も、高齢でも、熟年離婚したとしても、その後、パートナーが見つかる可能性は大いにありますし、いい相手と出会うことができれば、大きな幸せを感じることができるでしょう。

たとえ打ち込める趣味がなくても、この女性とは気が合う、一緒にいるとホッとする、この男性といると安心する、幸せを感じる、ただ一緒にいるだけで日々が満たされていく、そのようなパートナーと過ごす幸せな時間は70歳を過ぎても絶対にあるはずです。

人生の絶頂期はあとのほうがいいけれど……

著名なスポーツ選手の現役引退後は、また違った喜びや幸せをもたらす何かがあるとは思いますが、絶頂期の華やかな時期に感じた喜びを、引退後、同じように得ることはなかなか難しいのではないでしょうか。

「あのころがオレの絶頂期だった」と、すでに人生が終わってしまったかのようなことを言う人がいますが、どんな人であっても結局、人生のゴールを迎えるその日までは人生の華、人生の絶頂期は、なるべく後ろにもっていったほうが、その分だけ幸せが長続きすると思いませんか。

もちろん若いころは違います。わたしは、20代のうちに映画監督デビューしたい、30代では100万部の本を出したいと思っていましたが、いずれも実現できませんでした。しかし、いまとなってみれば、それを悔やむというよりも遅咲きであればあるほど、幸せを強く感じてきているように思います。

わたしが映画を初めて撮ることができたのは47歳のときですが、いまだヒット作を出したことはありません。もちろんヒット作は出したいと思っていますし、ヒット作が出ればまた次の映画を撮ることができると思うと、先の楽しみが広がります。映画監督は、年齢を重ねてもできるものなので、楽しみをあとに延ばすことができるのなら延ばせるだけ延ばせばいいと思っています。この先の人生にまだまだ絶頂期があるのだと思えば、それに向かう楽しみがずっと続いていくわけです。

ただ、楽しみを先にとっておこうと思っても、運命というのは誰にも予想がつかないものですし、年を重ねればどうしてもからだが衰えてくるので、元気なうちに行動に移しておくということもあるかと思います。

たとえば世界旅行に行きたいと思っている場合、一緒に行くパートナーと幸せの思い出が共有できて、その後もお互いに語り草にできるのでしたら、アクティブに動ける早いうちに実現させてもいいのではないでしょうか。世界旅行がゴールではなく、その思い出をいつまでももち続けられるというのは、これも楽しみがずっと続くということなのですから。

※この記事は『わたしの100歳地図 65歳を過ぎても幸せが続く鉄則』和田秀樹著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

※この記事は2025年11月20日に文章構成を変更しました。

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