1. トップ
  2. 春まで楽しむ草花10選 本格的な寒さの前に植えよう!【ガーデニング】

春まで楽しむ草花10選 本格的な寒さの前に植えよう!【ガーデニング】

  • 2025.11.20

春まで楽しむ草花10選 本格的な寒さの前に植えよう!【ガーデニング】

寒さ厳しくなる年末年始に向けて、寂しくなりがちな庭やベランダ。「今年のガーデニングもこれでおしまい」なんて思っていませんか? これから冬の寒さを乗り越えて春まで咲き続ける花があります。本格的な寒さの前にまだ間に合う、いまが植えつけの適期です!

冬を乗り越え春まで長く咲く草花とは

初霜、初雪の便りとともに、庭やベランダはめっきり寂しくなりますね。雪の積もる地域は庭植えしても見えなくなってしまいますが、そうした寒冷地でも雪や霜が避けられて日当たりのよい軒先やベランダなどで、咲く花があります。

寒さに強くて冬も咲き続け、春にはさらに大株に育って晩春まで長く咲く花々をご紹介します。これらはおもに一年草ですが、上手に夏越しできるとまた晩秋や初冬に花が楽しめる球根植物もあります。

これら開花期の長い花を植えると、次は初夏から秋まで長く咲く一年草と組み合わせることで、大きな植えかえは年に2回だけでよいのもメリットです。

晩秋から春まで楽しめるおすすめ草花[10選]

豊富なバリエーションを誇る【パンジー&ビオラ】

開花期:11~4月
草丈:10~30㎝

毎年、新しい品種が登場して、選ぶのに困るほど豊富なバリエーション。価格も150円前後から希少な最新品種は1000円まで! どちらも寒さに強いものの、花径4㎝以下のビオラのほうがさらに耐寒性があり、日陰気味でも咲きます。雪の下になっても大丈夫です。

カラフルな花色をつなぐ白花【ノースポール(クリサンセマム)】

開花期:12~5月
草丈:15~30㎝

レウカンセマム・パルドサムの1園芸品種ですが、育てやすく長く咲くと人気があり「ノースポール」の名だけで流通します。かつて分類されていたクリサンセマムで呼ばれることも。株を覆うように咲く白い花が、カラフルな春の花々同士をうまく調和してつなげます。

夏越しできれば翌秋から楽しめる【ガーデンシクラメン】

開花期:11~4月
草丈:15~20㎝

室内で華やかに咲く鉢花のシクラメンに対し、冬も庭で楽しめるシクラメンです。コンパクトな株ながら、フリンジや花弁の反り返らないタイプなど、多彩な園芸品種が登場。1花が長く咲き続け、株の中央に陽を当てると次々に蕾が立ち上がります。水はけよく管理して夏越しできれば、来秋からまた開花。

個性豊かな小花がびっしり咲く【エリカ】

開花期:おもに11~4月(種類による)
樹高:20~60㎝(種類による)

英国ではヒースと呼ばれ「嵐が丘」の舞台を彩る低木です。ベル形や壺形や筒形などの個性的な小花が、針葉樹の枝にびっしりとつきます。雄しべの黒っぽい葯(やく)が目立って蛇の目エリカと呼ばれる種類や、スズランのような花をクリスマスツリー仕立てで販売するものなど、多彩な仲間があります。

株全体がカラフルに色づく【カルーナ】

開花期:12~3月、6~9月(種類による)
草丈:15~60㎝

エリカに近縁の常緑低木で混同しがちですが、こちらの英名はヘザー。エリカに比べて小さな花ですが、萼片(がくへん)が色づいて枝全体が花穂のように染まります。エリカより寒さに強くマイナス20℃にも耐えるので、寒冷地のグラウンドカバーにもぴったり。夏越しは苦手です。

色とりどりの花が春を先取り【プリムラ・ポリアンサ(ジュリアン)】

開花期:11~4月
草丈10~20㎝

ヨーロッパ原産の多年草プリムラ・ブルガリスなどから育成されたポリアンサ(小さめをジュリアンと呼び分けることも)の園芸品種が多彩に出回ります。バリエーション豊かな花色、バラのような八重咲きや花弁に縁取りの入るタイプなどが人気です。上手に夏越しできると翌秋も開花。

花より手間なくゴージャスな【ハボタン】

観賞期:11~4月
草丈:10~80㎝

キャベツの仲間ケールから誕生。江戸時代から園芸植物として盛んに改良され、直径30㎝以上の大株、紫や白の葉色、切れ葉やフリルなどが競われました。近年は花に見立てたコンパクトなタイプを「冬のバラ」などとアピールしています。春にはトウが立ってアブラナ科らしい花が開花。

多くの品種の開花期をつないで【スイセン】

開花期:12~4月
草丈:15~50㎝

最初に咲き出すのは房咲きのニホンズイセンでしょうか。春を先取りするような甘い香りです。年明けには原種系でペチコートのような花形のバルボコディウムが開花。1万を超すという品種から花期の異なる花を組み合わせると、春までずっと楽しめます。植えっぱなしでも毎年咲く球根植物です。

日脚の短い季節に温もりを届ける【カレンデュラ(キンセンカ)】

開花期:12~5月
草丈:10~40㎝

かつては3~6月に咲く一年草として親しまれていたカレンデュラですが、近年はアルベンシスという多年草タイプから寒さに強い‘冬知らず’という園芸品種が登場! やや小ぶりの花ですが、こぼれダネからも芽を出すたくましさ。明るい花色が春を感じさせます。

こんもり広がるグラウンドカバー【スイートアリッサム】

開花期:周年(多年草)、真夏と真冬以外(一年草)
草丈〈株張り〉:10~30㎝

ごく小さな花を半球状に集めて咲き、株が這うように広がります。一年草のタイプは真冬に花が止まりますが、多年草タイプは強い霜や寒風が避けられれば周年開花。春にはこんもりと株を茂らせ、グラウンドカバーにも利用できます。葉に白い縁取りの入る品種やピンク系の花色も。

本格的な寒さの前に植えつけよう!

いつまでも気温が高く、その後は急に寒くなってしまった今年。快適なガーデニングシーズンを短く感じた方が多いと思います。それでも、本格的な寒さが訪れるのは年末年始ころから。春まで長く楽しむ花は、それまでに植えつけいたしましょう。

本格的な寒さの前に植えつけ、根をしっかり張らせておくと冬の寒さにも強く、春には株が大きく育ってたくさん花が咲きます。球根はお正月すぎに植えても春の花は咲きますが、年内に根を張らせておくことで来年もまた咲く可能性が高くなります。

殺風景になりがちな冬の庭やベランダで、長く咲き続けてくれる草花はありがたいものです。慌ただしくなる年末前に、お気に入りの花を見つけて植えつけましょう。

※2023年11月29日に配信した記事を再編集しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる