続々予約開始！「福袋」のメリット・デメリットと賢い選び方

おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。

この連載は、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマでお届けします。

あちこちで「福袋」の文字を目にする時期ですね。

新しい年の始まりにちょっとしたワクワクを届けてくれる福袋ですが、近年はアパレルだけでなく、コスメ、食品、家電まで幅広く展開されています。

ひと昔前は、年初のデパート開店前に並び猛ダッシュする光景がありましたが、最近ではオンライン予約も一般的になり、年明け前に受付終了してしまう商品も増えています。

買いやすくなったとはいえ、「お得そうだから」と勢いで購入すると、結局使わないものが増えてしまうことも…。

今回は、福袋のメリットとデメリットを整理しながら、賢い選び方を考えてみましょう。

福袋の最大の魅力は、定価よりもお得に商品を手に入れられることです。

たとえばコスメ福袋なら、通常価格の2倍以上の内容が入っているケースも珍しくありません。

普段は手が届きにくいブランド品を試すチャンスにもなります。

福袋には、自分では選ばないようなアイテムが入っていることもあります。これが新しいコスメや食品を試すきっかけになり、マンネリを打破する効果も期待できます。

忙しい年末を乗り越えた後、福袋を開ける瞬間は小さなご褒美。中身を確認するワクワク感は、日常のストレスを和らげる効果もあります。特に家族や友人と一緒に開ければ、ちょっとしたイベントとして楽しめます。

お得だからと買っても、実際には使わない商品が多いケースも。クローゼットや棚のスペースを圧迫し、結局は処分費用や手間がかかることもあります。お金だけでなく、生活の管理コストも増える点に注意が必要です。

福袋に予算を使ってしまうと、後で欲しい商品を買う余裕がなくなることも。特に年末年始はセールも多いため、冷静に考えると単品購入の方が満足度が高い場合もあります。

最近は中身が公開されている福袋も増えていますが、すべてがそうではありません。開けてみて「期待外れ」と感じるリスクは常に存在します。お金を使う以上、満足度が保証されない点はデメリットです。

福袋は、お得さとワクワク感を同時に味わえる魅力的な商品ですが、衝動買いは禁物です。

購入前に「本当に使うものが含まれているか」「家計を圧迫しないか」を確認しましょう。

おすすめは、自分の生活に直結するジャンル（食品や日用品）を選び、福袋に使う予算を決めること。無駄を最小限にして、家計にもプラスになります。

また、友人や家族とシェアする前提で買うのも賢い方法です。自分には不要でも、誰かに喜んでもらえるなら、福袋の楽しみを共有できます。

年末年始は、つい財布の紐が緩みがちな時期。福袋をきっかけに、自分のお金との付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか？

お得さに振り回されず、必要なものを見極める力を養うことも、福袋効果のひとつかもしれません。