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貴重な追加点を生み出した日本代表FW町野修斗は「ゴールという数字を残す」と貪欲に突き進む

  • 2025.11.19

[キリンチャレンジカップ2025、日本代表 3-0 ボリビア代表、11月18日、東京・国立競技場]

日本代表は18日、キリンチャレンジカップ2025でボリビア代表と国立競技場で対戦し3-0で白星を飾った。

日本代表の1-0で迎えた後半22分から投入されたFW町野修斗(ドイツ1部ボルシアMG)が貴重な追加点を挙げて勝利を引き寄せた。同26分、MF堂安律(ドイツ1部フランクフルト)がペナルティーエリアにスルーパスを送ると、右ポケットを取ったMF中村敬斗(フランス2部スタッド・ランス)がグラウンダーのボールで折り返すと、最後は町野が左足で合わせゴールネットを揺らした。

「前にプレスをかけて行ったときに良い形でボールを取れたらチャンスになると思っていました。ゴールシーンに関しては、止まらずに点を獲れるところまで走り続けたことが大きかったと思います」

町野はお得意の忍者ポーズをすると、この試合が日本代表チームの指揮を執り節目の100試合となった森保一監督のもとへ駆けつけた。ベンチ前では、ここまで苦楽を共にしてきた監督と選手らが肩を組み喜びあった。

「点を獲ったら(ベンチへ)行こうと話していた中で、1点目の(鎌田)大地くんは逆サイドで難しかったので僕が獲ったときに監督のもとへ行きました」と話すと、「100試合は並大抵ではないというか、シンプルにすごい」と驚きの声を上げた。

代わって入ったメンバーが仕事をしたことはチームとして大きい

そして通常であれば左ウィングバックでプレーする中村と2シャドーを組み、息の合ったプレーを見せていた町野は「敬斗はドリブルも足元も技術があるので、最後に入っていくところは僕ができたらというイメージがあって、それが結果につながったし、敬斗や(上田)絢世くんだったり、代わって入ったメンバーが仕事をしたことはチームとして大きい」と胸を張った。また、シャドーでの起用については「結果を残せましたし、僕自身も(結果が)必要だったのでうれしい」と心の内を明かした。

町野は2022年に初めてA代表に召集され、これで13試合に出場し5得点を記録。与えられた時間の中で結果を残して見せた。来年のFIFAワールドカップ北中米大会に向け、センターフォワードタイプの町野がシャドーで機能するのか、オプションとしての確認事項だったのかもしれない。

「シャドーでのプレーだからアシストを増やそうとは思っていません。ゴールという数字を残したい。どのポジションでも日本のために戦う気持ちは誰もが持っていますし、もちろん僕も持っています」

来年の3月シリーズはW杯本番を意識した構成になっていくと予想されるが、町野は「まずは自チームで試合に出続ける。コンディションを落とさずに、あとは数字の面。チームでの活躍が左右してくるので、スタメンを取ることをチームでアピールしたいです」と意気込んだ。

“結果を残す”と誓う町野はストライカーとしての意地を見せつける。

取材・文:石田達也

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