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地域を彩る【ボランティア花壇】とは?調布市「ちょうふ花未来くらぶ」の取り組みを紹介

  • 2025.11.19

地域を彩る【ボランティア花壇】とは?調布市「ちょうふ花未来くらぶ」の取り組みを紹介

地域のつながりを強化し、環境美化にも大きな役目を果たしているボランティアによる公共の場のガーデン作り。活動をとおして参加者同士のコミュニティも生まれます。道行く人を癒やすボランティア花壇の活動内容をレポートします。

ちょうふ花未来くらぶの皆さん

現在のメンバーは20名。調布市在住の方以外に、近隣の市からも参加。メンバー同士の交流も深く、自分の庭で株分けした苗を持ち寄って交換したりすることも。

【ボランティア活動に関する問い合わせ】
メールでお問い合わせください。
ちょうふ花未来くらぶ hanamirai3@ymail.ne.jp

国際大会の開催に先立ち、花のおもてなしがスタート

東京都調布市の西調布駅前のロータリーに、低木や宿根草、季節の一年草で彩られている花壇があります。ここで花壇活動をしているのは、「ちょうふ花未来くらぶ」の皆さん。もともとは、ラグビーワールドカップ2019日本大会や、2020東京オリンピック・パラリンピック(2021年に延期)で、市内の東京スタジアムが競技会場のひとつだったことが始まりでした。スタジアムに来る方を花でおもてなしをしようという市の事業として講座が開かれ、活動がスタート。スタジアムに近い3駅の駅前にそれぞれ花壇を作り、お客さまを迎えました。現在は、当時活動していたメンバーが残り、市のサポートを受けながら、引き続き駅前の花壇のお手入れをしています。

活動を重ねることで徐々にスキルアップも

参加メンバーは地元の方が多く、園芸歴や年齢や職業もばらばらですが、植物好きであることは共通。年に2度の植えかえ作業には多くの方が積極的に参加しながら情報共有をし、交流を深めています。発足当初に「おもてなしガーデニング講座」の講師をしていた三浦香澄さんと谷村伴子さんが「もう教えることがないくらい」と感心するほど、皆さんが花壇作業の経験を積んでスキルアップしているそうです。

花壇を管理する側もそこを通る人にとっても、公共の場が季節の花で彩られていることは、うれしくありがたいこと。そして、その維持管理にはボランティアの方の力が欠かせないものとなっています。これまでなんとなく目にしていた公共の花壇があったら、今後は縁の下の力もちであるボランティアの活動にも注目してみてください。

花ボランティアのメリット

□植物をとおしてコミュニティが生まれる
□環境美化や緑化の推進など地域の社会貢献ができる
□自宅の庭以外の作業をとおして園芸のスキルアップになる
□得意分野を発揮できる

花ボランティアQ&A

Q ボランティア未経験でも参加できる?

A
ボランティア経験がなくても参加できる団体がほとんどです。活動の頻度や内容は団体によってさまざまなので、まずは問い合わせをしてみるとよいでしょう。初めて参加するのであれば、地元やそれに近い場所など、無理なく参加できる範囲で活動している団体がおすすめです。

Q 情報収集はどこですればよい?

A
地域ごとのボランティア募集情報は、各地域の公園協会や自治体の公式サイト、公園や施設の公式募集ページから得られます。また、地域密着型掲示板・募集サイトで「花壇」や「園芸」などのキーワードで検索すると、地元の募集情報が見つかりやすいです。市役所・区役所などの広報誌や掲示板もまめにチェックしてみましょう。

Q 植物に詳しくなくても大丈夫?

A
植物が好きという気持ちがあれば大丈夫です。ボランティア活動をすると、育てたことがない植物に触れられるだけでなく、人に見てもらえる公共の花壇作りに参加できます。学びが多く、自分の庭ではできない経験がたくさんできるはず。メンバーは、最初は知らない人同士でも、植物を介することですぐに会話が生まれます。

花壇の植えかえ作業の詳細は次の記事で紹介します。

撮影/柴田和宣(主婦の友社)
協力/ちょうふ花未来くらぶ、東京都調布市緑と公園課、NPO法人Green Works

※この記事は『園芸ガイド』2025年秋号の記事を、WEB用に再編集したものです。

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