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植えっぱなしで翌年も咲く!秋植えの小さな球根[8選]でガーデニングがもっと楽しくなる

  • 2025.11.19

植えっぱなしで翌年も咲く!秋植えの小さな球根[8選]でガーデニングがもっと楽しくなる

球根はコロンとしてかわいらしいイメージですが、じつは直径10㎝を超える大きなものからごく小さなものまであり、形もさまざまです。そのなかでサイズは小さいのに、一度植えると翌年も、うまくいったらずっと長年咲いてくれる小球根の花を紹介します。

コスパ抜群、春を告げる小球根

秋の園芸店やネット通販には、春に咲くさまざまな球根植物が並びます。最も人気があって種類も豊富なのはチューリップの球根。そのなかで直径2㎝ほどと小さな球根が原種系チューリップです。花も小さく、ひょろっとした草姿のものが多いのですが、一般的な園芸品種のチューリップがほぼ1年目しか咲かないのに対して、翌春も開花して値段も手ごろです。

また、秋植えの小球根は、春早くから咲き出すものが目立ちます。クロッカスやスノードロップ(ガランサス)、ミニアイリスなどはまだ雪の残るうちから咲いて、春の訪れを教えてくれる嬉しい存在。小さな花々が足元から春の喜びを謳いあげるようです。

ヒヤシンスやチューリップなどは、球根1球から伸びる花茎が1本だけですが、ムスカリやアネモネなどは小さな球根から何本もの花茎を伸ばします。園芸品種のチューリップが咲くのは1週間ほどなのに対して、これらの球根は次々に花茎を伸ばして長い間咲き続けるのも人気の理由です。

育てやすくてかわいらしい秋植え小球根[8選]

バラエティーに富むバイカラーの品種【原種系チューリップ】

開花期:3月中旬~4月中旬
草丈:15~40㎝

チューリップの原種は中央アジアや北アフリカに150種もあるといわれ、そのうち20種ほどが栽培されています。原種ならではのコンパクトなタイプやバイカラーの花など、バラエティーに富む園芸品種も。小さな球根はナチュラルな雰囲気ですが、密植するとインパクトがあります。

地表から直接顔をのぞかせるアイリス【ミニアイリス】

開花期:2~3月
草丈:10~20㎝

ダッチアイリスによく似た花を地面近くに咲かせる姿がユニークです。群植するとかわいらしく、小鉢仕立てにもぴったり。日当たりがよくて、乾き気味の場所を好みますが、花径が伸び出るまでや休眠してからは日陰でも大丈夫です。紫や青のほか、黄色や複雑な花模様の品種もあります。

雪の下からも咲きあがる可憐な花【スノードロップ(ガランサス)】

開花期:2~3月
草丈:5~20㎝

落ち葉や雪の下から花首をもたげて、春の訪れを告げる可憐な花として愛されます。花後は地上部が消える春の妖精植物(スプリングエフェメラル)です。枯れたわけではなく、夏は休眠するため涼しくて乾き気味の場所で夏越しさせると、翌春も開花。移動しやすい小鉢仕立てや、落葉樹の下などで栽培するのが向きます。

青い花が房咲きや穂状に咲く【シラー(スキラ)】

開花期:3~5月
草丈:10~20㎝

学名のScillaの読み方で、シラーともスキラとも呼ばれます。ユーラシア大陸やアフリカ南部に100種以上ありますが、小球根として親しまれているのはシベリカやビフォリアなど数種。繊細な印象で夏は休眠しますが、意外に丈夫で育てやすい。夏は涼しい場所が適します。

小さな球根から次々に花を上げる【アネモネ】

開花期:2~5月
草丈:15~40㎝

球根はひからびていて、急に水分を含むと腐ってしまうことがあります。あらかじめ湿らせた用土に埋めて、しばらく水やりしないのが◎ 最近は晩秋から開花苗も出回り、年内から春まで長く楽しめます。アネモネは華やかなコロナリア以外にも、白花を咲かせるネモローサやシルベストリス、イチリンソウなど、山野草的な仲間も人気です。

芝生の彩りや水耕栽培などに【クロッカス】

開花期:2~4月
草丈:5~10㎝

日ざしが当たるとパッチリ開く花は、小さくてかわいらしいものです。芝生の中に植えておいたり、室内の水耕栽培でも楽しめます。秋に咲いて、食品の色づけに使うサフランも仲間です。水栽培で咲かせた球根は、花後に庭や鉢に植えて肥料を与えて球根を太らせます。

ペチコートのようなスイセン【ナルキッスス・バルボコディウム】

開花期:1~3月
草丈:10~20㎝

ナルキッススはスイセンの学名で、バルボコディウムなどの種の名前をつけるときは、和名でなく学名で表記します。ヨーロッパ南西部などに分布する原種で、針のように細い葉とペチコートのような花形からペチコートスイセンとも呼ばれます。2年目は咲かなくても3年目に咲くこともあるので、気長に育てましょう。

花色や花形がバラエティー豊かに【ムスカリ】

開花期:3~5月
草丈:15~20㎝

壺形の小花をブドウの房のように咲かせる姿がユニークです。紫青と白の花色が、近年はピンクや水色、バイカラーなどと多彩になり、トサカのようなフォルムの園芸品種も登場。芳香を放つ品種もあります。植えっぱなしにすると葉が長く伸びすぎるので、掘り上げる場合は遅く植えつけるのがおすすめです。

小球根はこんなふうに楽しみたい

草丈もコンパクトなものが多く、愛らしい様子を生かすには、種類ごとに小さめの鉢に単植して、数種を組み合わせてみませんか。根がよく張れる深さのある鉢なら、数年は植えっぱなしにできます。夏に休眠するタイプなら、夏の水やりは中止して日陰に置き、秋に水やりを再開してもOK。

秋植え球根は植えつけるとすぐに根が伸び出すので、冬の間も水やりを続けます。冬も咲き続けるパンジー&ビオラなどと寄せ植えすると、忘れがちな冬の水やりも安心です。

普通サイズのチューリップなどの株間を埋めるような寄せ植えや、花壇の手前を縁取るのにも向いています。

小さな球根を庭で見失わないように、ザルなどに入れて植えておくと、分球した球根もいっぺんに掘り上げられて便利です。丈夫で育てやすい小球根をぜひ試してみてください。

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