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VOCE世代に推せる!【アゼライン酸とPDRN】注目の4選

  • 2025.11.18

配合コスメが続々登場する2大新興成分VOCE世代に推せる! アゼライン酸とPDRN

美容ライター

楢﨑裕美さん

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成分で選ぶのは、もはやブームではなく選択肢のひとつ。ゆえに成分に関する知識は重要。そこで注目の2大成分にフォーカス。皮膚科や美容医療とも関連があるだけに、皮膚科専門医・岩間美幸先生にたずねつつ、深掘り。まずは、アゼライン酸から。

「実は10年以上も前から、皮膚科ではニキビや毛穴詰まりに効く成分として認識され、20%の高濃度配合のクリームを扱っています。皮脂抑制や抗炎症、美白などの作用があり、最近ではしゅさなどの赤みに効くことでも注目を集めています。一方で乾燥肌の人を中心にヒリつくという声も。そのため、皮脂が多い人向きで、ピンポイントに塗るのが一般的です」。

つまり、効くけど刺激ありということで、コスメ界で重宝されているのが、水溶性の誘導体にしたもの。美容液などに処方しやすいが、肌の酵素によってアゼライン酸に変換されるため、効果は酵素の働きによるところも大きく、マイルド。そのぶん刺激は少なく、継続使用で皮脂由来の毛穴目立ちや赤み、ニキビの改善が期待できる。ちなみにビタミンCとの併用で効果アップが図れることもおさえておきたい。

もうひとつが、サーモン注射にも用いられるPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)だ。

「サーモン注射の中でも人気のリジュランやプルリアルで用いられるのは、PN(ポリヌクレオチド)。同じサーモン由来のDNAの断片ではありますが、PNのほうが分子量が大きく注入に適しています。対してPDRNは分子量が小さく、肌への浸透が期待できるのでコスメ向き」とのこと。

何より気になるのは、“DNAの断片”というパワーワード。サーモン由来のものが人間のDNAになり変わる?と思いきや、そうではなく肌の中で分解されてDNAの合成に必要な材料に。さらに分解されてアデノシンとなり、細胞を活性化。肌再生を促すことで、エイジングケアが叶うのだとか。

ちなみに最近は、バラやツボクサなど植物由来のPDRNも登場。働きはほぼ同じだが、サーモン由来は元祖ということもありエビデンスが多いのに対し、植物由来はまだ多くはないが、サーモンや魚卵にアレルギーがある人には使いやすい。いずれにしろハリや透明感などマルチな効果が期待できる成分と言える。実際、この2大成分が人気なのは実感があるからこそ。肌への作用メカニズムを知り、さらに納得です。

【A】ファミュ ローズ ミルキーエッセンス/【B】インジェスク PD 30000ショットセラム/【C】A.Z. セラムショット/【D】エクセル エシリアル セラムコンシーラー
【A】ファミュ ローズ ミルキーエッセンス

145ml ¥3960/アリエルトレーディング

ローズ由来のPDRNを配合した二層式化粧液。ふっくらとなめらかな肌に。

【B】インジェスク PD 30000ショットセラム

20g ¥3190/マツキヨココカラ&カンパニー

肌への浸透を考え、超微細化PDRNを効果が期待できる3%配合。ピタッと密着し、ジワジワ浸透。

【C】A.Z. セラムショット

15g ¥2420/dr365

数あるアゼライン酸誘導体の中でも低刺激かつ皮脂抑制、抗炎症に特化したアゼクレアを採用。刺激なく高い効果が期待できる15%配合。

【D】エクセル エシリアル セラムコンシーラー

ER04

¥1760/常盤薬品工業

小鼻やニキビ跡の赤みカバーに最適なグリーンのコンシーラーには水溶性のアゼライン酸誘導体を安定配合。メイクとケアが同時に!

撮影/藤本康介

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