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こだわりの自家製“生バター”を使用!北海道発の人気菓子メーカーから“とろけるお菓子”の新ブランドが誕生

  • 2025.11.18

とろけるような口どけにこだわったお菓子の専門店「FONDAN(フォンダン)」。北海道発の人気スイーツ「SNOWS」などを展開してきた株式会社COCが手がける新ブランドで、2025年11月19日(水)、大丸東京店1階に常設店がオープンする。「FONDAN」のコンセプトは「とろける新体験」。自社生産の放牧牛乳を使用した自家製生バターが、おいしさのカギを握る。店舗オープンに先駆けて行われた発表会には、COC代表取締役の長沼真太郎さんが登壇し、商品開発の背景やこだわりが語られた。

新ブランド「FONDAN」メイン商品の「フォンダンサンド」(5個入1350円/10個入2646円)
新ブランド「FONDAN」メイン商品の「フォンダンサンド」(5個入1350円/10個入2646円)

原材料を自らの手でつくる徹底したこだわり

北海道コンフェクトグループの株式会社COCは、これまでに「SNOWS」や「CHEESE WONDER」といった北海道発のスイーツブランドを手がけ、人気を博してきた。同社グループの強みは、牛乳や卵といった原材料の生産から企画・製造までを一貫して行っていること。なかでも力を入れているのが、放牧牛乳だ。北海道日高町などで放牧酪農場を営み、伸び伸びと育った牛から搾った牛乳を、お菓子の原材料に使用。また、北海道新冠町では平飼い養鶏も実践。自社農場で生産された生乳や卵は、札幌市内のミルクプラントへ運ばれ、殺菌や加工作業が行われる。

「リジェネラティブ・アグリカルチャー(環境再生型農業)」の考え方に基づき、放牧酪農や平飼い養鶏を実践している
「リジェネラティブ・アグリカルチャー(環境再生型農業)」の考え方に基づき、放牧酪農や平飼い養鶏を実践している

また、お菓子工場で出る商品にならないクッキーや、いちごのヘタなどを養鶏のおやつとして与える取り組みも。ゴミの削減だけでなく、不足しがちな栄養素を補うことで、卵のコクがアップするメリットもあるという。さらに、鶏のフンは牛が食べる牧草の肥料として活用。土壌がよくなり、牧草の品質が向上することで、牛乳もよりおいしくなっていくとのこと。COC代表取締役の長沼さんは「循環する取り組みで、毎年お菓子を進化させています」と胸を張る。

株式会社COC 代表取締役の長沼真太郎さん
株式会社COC 代表取締役の長沼真太郎さん

コクの余韻が長く続く「生バター」

そんな同社から新たに誕生する「FONDAN」は、昨年立ち上げたスナック菓子のブランド「RAMEN CLUB」に続く、東京拠点のブランド第2弾。ブランド名の「FONDAN」はフランス語のFONDANT(溶ける)に由来する造語だ。「フォンダンサンド」(5個入1350円/10個入2646円)と「フォンダンガレット」(4個入1458円)の2品を発売する。

「フォンダンサンド」はバターをイメージした黄色のパッケージが目をひく
「フォンダンサンド」はバターをイメージした黄色のパッケージが目をひく
香ばしいガレットに、自家製生バターが豊かに香るフォンダンを合わせた「フォンダンガレット」(4個入1458円)
香ばしいガレットに、自家製生バターが豊かに香るフォンダンを合わせた「フォンダンガレット」(4個入1458円)

これらのおいしさを支えるのが、自家製生バターだ。フランスで生産されている生バターは、熱処理をしていないバターのことを指す。「自分たちで牛を飼い、プラントも持っている我が社であれば、生バター作りにチャレンジできるのでは」と考え、開発に着手したという長沼さん。試行錯誤を繰り返して完成したのは「できる限りフランスの生バターに近い、日本版の生バター」。搾りたての放牧牛乳に必要最低限の低温殺菌を施し、作られた生バターは、口に入れた最初の段階ではあっさりと感じられるものの、コクの余韻が長く続き、バターの風味が豊かに残る特徴を持つ。

商品の製造工程で生バターを使用する際にも、温度に徹底してこだわり、「フォンダンサンド」は炊き上げたキャラメルの余熱で生バターを溶かす独自の製法を採用。「フォンダンガレット」も同様に、あら熱をとる仕上げの段階で生バターを加えているそうだ。

発表会会場に展示された自家製生バター
発表会会場に展示された自家製生バター

メイン商品の「フォンダンサンド」は、薄く焼いたラングドシャで、生バターを使用した生キャラメルを包んだサンド菓子。サクサクカリカリとしたラングドシャと、とろけるような口どけの生キャラメル、対照的な食感が口の中で絶妙に調和する。

中央が膨らんだユニークな形をした「フォンダンサンド」。薄焼きのラングドシャで生バターキャラメルを包んでいる
中央が膨らんだユニークな形をした「フォンダンサンド」。薄焼きのラングドシャで生バターキャラメルを包んでいる

もうひとつの「フォンダンガレット」は、香ばしいガレットに、生バターを溶かし込んだフォンダン(砂糖や水を煮詰めて作るペースト状の素材)をかけた一品。ザクザクした生地となめらかな口どけが重なりあう、贅沢なおいしさを楽しめる。実際に筆者も「フォンダンサンド」と「フォンダンガレット」を試食してみたが、口の中でじわじわと広がっていく生バターの豊かな香りとコクが新感覚のおいしさ。それでいて決してしつこくなく、もう1個食べたいと思うほどだった。

生バターを最大限楽しむおすすめの食べ方も紹介

なお、発表会後半では、国内160種類以上のバターを味わう愛好家として、数々のメディアに出演してきたバターマニアの長尾絢乃さんが登壇。COC代表取締役の長沼さんとトークセッションを繰り広げた。初めに長尾さんは、近年のバタースイーツのトレンドについて「数年前は見た目の彩りに注目したバターサンドのブームが来ていましたが、最近はバターそのものにこだわったスイーツが人気の傾向にあります。また、バターにかじりついて食べる『あんバターサンド』のように、背徳感のあるスイーツもトレンドのひとつ。楽しみ方が多様化していると感じています」と解説した。

バターマニアの長尾絢乃さん
バターマニアの長尾絢乃さん

「FONDAN」の核となる生バターについては「ミルク本来の風味が口に入れた瞬間よりも、あとになって出てくるのがおもしろく、こだわり尽くしたバターだと思いました」とコメント。さらに「フォンダンサンド」は「カリッとした食感を楽しんだあと、生キャラメルがゆっくり口の中に広がっていくのが心地よく感じられました」、「フォンダンガレット」は「グラサージュの部分にある生バターの優しい香りと風味が、食べた瞬間だけでなくその後も続くので、食べ終わったあとも幸せな気持ちになれるお菓子だと思いました」とそれぞれ感想を語った。

また、長尾さんがおすすめの食べ方を質問すると、長沼さんは「フォンダンガレットはフォンダンのとろりとした部分をぜひ召し上がっていただきたいので、裏返してもらい、舌にフォンダン部分がくっつくようにして食べるのがおすすめです」と教えてくれた。

「フォンダンガレット」は裏返して食べると、とろけるような食感や生バターのコクをより楽しめるという
「フォンダンガレット」は裏返して食べると、とろけるような食感や生バターのコクをより楽しめるという

生バターのおいしさが詰まったこだわりのお菓子は、自分へのご褒美にはもちろん、贈り物にも喜ばれること間違いなし。店頭でぜひチェックしてみてほしい。

バターを連想させる黄色を基調とした店舗。お菓子のオブジェを配置し、シンプルな中にも遊び心をプラス
バターを連想させる黄色を基調とした店舗。お菓子のオブジェを配置し、シンプルな中にも遊び心をプラス

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