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小1男児の転落事故「母親を責められない」SNSで共感の声 多数!「なら、どうすれば防げた?」インフル高熱時の《ワンオペ育児》の現実とは

  • 2025.11.18

高熱の子を一人にせざるを得なかった数十分の隙

高熱の子を一人にせざるを得なかった数十分の隙
高熱の子を一人にせざるを得なかった数十分の隙

2025年11月17日正午ごろ、東京都杉並区のマンションで、インフルエンザで高熱を発していた小学1年生の男児が、自宅の4階ベランダから転落する事故が発生しました。男児は敷地内の植え込みに倒れているのが見つかり、病院搬送時は意識はあったものの、会話ができない状態でしたが、幸い命に別条はないとみられています。

警視庁によると、事故当時、母親はインフルエンザ治療薬を受け取るため外出しており、男児は自宅に一人でいたとのことです。高熱の子を連れ回せない状況下での「苦渋の外出」が、わずか数十分の間に痛ましい事故につながりました。

SNSで広がる「どうしたら防げた?」の問いかけ

このニュースはSNS上で瞬く間に拡散し、特に子育て中の親たちから「高熱の子を薬局に連れていくのは感染リスクが高く、留守番させざるを得ない。この事故は、どうしたら防げたのだろうか」という切実な問いかけが共感を呼んでいます。

コメント内容は「母親の苦境への共感」と「異常行動への注意喚起」が主です。

選択肢のないワンオペの現実

多くのユーザーが、母親の状況に強く共感し、責めるべきではないという姿勢を示しています。インフルエンザ治療薬の受け取りは避けられず、子連れでの外出は現実的ではないからです。

都内在住で中学生の息子を持つAさん(40代)は、自身の体験を交えながら、今回の母親の行動に理解を示します。

「私の息子がインフルエンザにかかったときも、本当に大変でした。まず、40度以上の発熱があり、体中が痛くてぐったりと動けない状況でした。乳幼児なら抱っこやベビーカーで行けたでしょうが、中学生を抱えるのは到底無理です。おそらくぐったりした小学生でも何十分も抱えて歩けないですよね。

インフル流行中の小児科は案の定激混みで、息子は待合室の椅子に横たわっていました。

今回のお母さんも、きっと診察が終わっても、また薬局で長時間待たなきゃならない。薬局には他の患者さんもいるし移したら迷惑だし……と。私には、先に子どもを家で寝かしておいて、薬を取りに行ったんじゃないかと想像できます。この状況で、お母さんを責めることは私には絶対にできません」

「薬が必要だが、高熱の子どもを置いて外出するしかない」という、現代のワンオペ育児の構造的な問題が、改めて浮き彫りになりました。

異常行動(せん妄)への注意喚起と具体的な予防策

転落の原因として、高熱に伴う「異常行動(熱せん妄)」の可能性が高いことから、専門機関からの注意喚起が改めて注目されています。

その内容は、ウイルスや高熱そのものが原因で、「急に走り出す」「窓を開けて飛び降りようとする」といった行動が出る可能性があり、抗インフルエンザ薬の服用有無や種類に関係なく起こりうるとされています。

この事故を防ぐために、私たちが今できることは何でしょうか。

厚生労働省による注意喚起を知る

厚生労働省は、インフルエンザの患者、特に就学以降の小児・未成年者において、異常行動による転落事故が報告されていることから、以下の対策を発熱から少なくとも2日間は徹底するよう強く呼びかけています。

再発防止のための具体的アクション

【異常行動からの物理的防衛】・窓・ベランダの施錠の徹底玄関はもちろん、全ての部屋の窓を確実に施錠しましょう。内鍵や補助鍵がある場合は必ず使用してください。

・高熱時は危険な場所を避けるベランダに面していない部屋で寝かせる、一戸建ての場合はできる限り1階で寝かせるなど、転落リスクを物理的に減らす工夫をしましょう。

【薬の受け取り負担の解消:オンライン診療の活用】

現在、インフルエンザは例年より1ヶ月以上早く全国的な流行期に入っており、オンライン診療アプリではインフルエンザの患者数が前年比で約40倍に急増しています。

高熱の子どもを連れ回すリスクや、待合室での感染拡大を防ぐため、オンライン診療アプリの活用が有効です。

・自宅で完結する受診の流れ1.事前に国に承認されたインフルエンザ抗原検査キットを準備する。2.発熱から適切な時間(8時間~12時間程度)が経過したら検査を実施。3.検査結果をもとにオンライン診療を受診し、医師の診察を受ける。4.処方薬を自宅配送で受け取る、または近隣薬局で受け取る。

・地域のヘルプ制度の活用薬の受け取りが困難な場合は、オンライン診療だけでなく、自治体の病児保育やファミリー・サポート・センターなど、緊急時の一時預かり・見守り支援を事前に登録し、孤立を防ぐ手立てを用意しましょう。

※ ※ ※

今回の事故は、インフルエンザ流行期の「見えないリスク」と、現代の子育て世帯が抱える「孤立」を浮き彫りにしたのではないでしょうか。男児の早期回復と、ご家族の心のケアを心よりお祈り申し上げます。この「どうしたら防げた?」という問いに、あなたはどのような答えを見出しますか?

(LASISA編集部)

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