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上野動物園【クマの冬眠】投稿に2.2万「いいね」、1日に必要な“エサの内訳”に「人間がご飯を奪って申し訳ない」の声も

  • 2025.11.18

クマの「生態を知るの大事」と称賛の声

<2025年11月10日の記録>クマが冬眠に必要な(約1万2000キロカロリー)分の“エサ内訳”/上野動物園の公式Xより引用
<2025年11月10日の記録>クマが冬眠に必要な(約1万2000キロカロリー)分の“エサ内訳”/上野動物園の公式Xより引用

上野動物園の公式X(旧ツイッター)が11月14日に投稿した「ニホンツキノワグマの冬眠展示」に関する内容が大きな話題を呼んでいます。この投稿には(11月17日、17:00)時点で2.2万超えの「いいね」が集まっています。なぜ、この静かな展示がこれほど注目されているのか……その理由は、投稿された“メッセージ”にありました。

園は、「今年は各地でクマによる人身被害が多発していて、不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。また、クマがいつ冬眠するのかが気がかりな方もいらっしゃるかもしれません」と、昨今の社会情勢に言及。 その上で、「正しく知ることが、クマを理解することにつながります」と、この展示の“意図”を発信したのです。

さらに11月10日の記録として、冬眠に向けてクマが1日に約1万2000キロカロリー分(サツマイモ、カボチャ、リンゴ、ナッツ類など)のエサを食べていると内訳を公開。これは夏のエサ(約4000キロカロリー)の実に3倍の量だと伝えています。この一連の発信に対し、「知識不足が不安をより強くしますから、情報を発信していただけるのはありがたい」 「冬眠前にどのくらい食べ物が必要なのかとか正しく知る事が大事」「しっかり観察します」 と、園の姿勢を称賛する声が殺到しました。

一方で、この「膨大なエサの量」という事実を知ったことで、昨今のクマのニュースと重ね合わせ、複雑な心境を吐露するコメントも多く寄せられています。「今の自然界でそれだけの食事が取れれば良いけどねぇ」 「かわいい姿を見ると(野生のクマの現状と比べて)胸が痛い」 「人間にとって、危険な存在なのは確かだけどやっぱり駆除となると心が痛いな」「人間がご飯を奪って申し訳ない」など、クマ問題の現実と、生態を「知る」ことの大切さが、この投稿をきっかけに改めて浮き彫りとなったようです。

上野動物園によると、この冬眠展示は2006年から続く取り組み。現在は14歳のメス(93kg)が9回目の冬眠に向けて準備中で、目標体重は夏の30%増しとなる106kgだそうです。園は今後も、体重の変化や冬眠明けの様子などを定期的に発信していくとしており、クマたちの静かな“おやすみ”が、私たちに「知る」ことの大切さを教えてくれているようです。

(《サリー》ライター兼イラストレーター)

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