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聴力検査で異常が発見されない「聞き取り困難症」とは?日常会話に苦労する男子高校生を明るく描く!【作者に聞く】

  • 2025.11.18
聞き返すのも面倒になる 画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)
聞き返すのも面倒になる 画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)

「聞こえている」のに「聞き取れない」「聞き間違いが多い」など、聞き取るのが困難な症状を「聞き取り困難症(LiD)」もしくは「聴覚情報処理障害(APD)」という。この症状は通常の聴力検査では異常が発見されず、難聴ではないとされる。しかし、耳から入った音の情報を脳で処理、理解する際に、なんらかの障害が生じている状態で言語として認識できない状態だ。そんな生活を送る高校生を描いた、雨桜あまお(@amaousansan)さんの創作漫画「聞き取りが苦手すぎる男子の日常」を紹介する。

聞き返すよりもエスパーになる!

【漫画】「聞き取りが苦手すぎる男子の日常」を読む 画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)
【漫画】「聞き取りが苦手すぎる男子の日常」を読む 画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)
聞き取りが苦手すぎる男子の日常1(2) 画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)
聞き取りが苦手すぎる男子の日常1(2) 画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)
聞き取りが苦手すぎる男子の日常1(3) 画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)
聞き取りが苦手すぎる男子の日常1(3) 画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)

作者の雨桜あまおさん自身も聞き取る力が少々弱いそうで「『日本語のはずなのに、理解できない謎言語のように聞こえてしまう』ということが日常的にあります。そういう下地がある中で、ふと『聞こえの感覚を物語にしてみようかな』と思い立ち、漫画を描いて公開するに至りました」と本作を描いたきっかけを語る。

本作「聞き取りが苦手すぎる男子の日常」を描くうえで、大変な生活=常につらい、苦しいなどの悲壮感漂う作品ではなく、「明るく軽やかに描き、読者が肩肘張らずに読める―ということを意識して制作しました」と語りつつも「もちろん、苦しみの中で生きている方々と、『重さや深み』を軸とした作品を否定しているわけではありません。が、私は個人的にコメディが好きなので、本作はコメディ調を軸に描いております」と自身の軸を大切に描いている。

聞き取り困難症(LiD)、聴覚情報処理障害(APD)の症状は以前から知っていたそうで、「長年、聴覚過敏と嗅覚過敏に翻弄されておりまして、関連する情報を集める中で知ったのだと思います。聴覚過敏、発達障害、聞き取り困難症etc―人によっては、いろいろとリンクしている場合などもあるそう」と語る。

最後に「『世の中にはいろんな人がいて、いろんな感覚を持って生きているんだなぁ』と想いを馳せるきっかけになれたら…と思いますが、作者のメッセージを押し付けるのもアレなので、好きなように読み、楽しみ、読者の方それぞれの解釈で『何かを得ていただければ…!』と思います」とメッセージを寄せてくれた。

取材協力:雨桜あまおう(@amaousansan)

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