銀座で“食とモノ”を楽しむ日。旬野菜鍋とイタリア革のサステナ散歩

2025.11.17

野菜を食べて健やかに、ファッションを通じて気持ちもハッピーになれるような「野菜×おしゃれ」のポジティブな関係を、みなさんにお伝えしていく連載【「野菜×おしゃれ」で健やかビューティー】の第66回はどちらも銀座エリアにある、自前農場で野菜を育てる「在来食堂（ざいらいしょくどう）」とフィレンツェ発のバッグ・革製品ブランド「IL BISONTE（イルビゾンテ）銀座店」です。

プロフィール／宮田理江

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター

多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションなどを幅広く発信。自らのTV通販ブランドもプロデュース。著書に「おしゃれの近道」（学研パブリッシング）ほか。野菜好きが高じて、野菜ソムリエ（日本野菜ソムリエ協会）資格を取得。

https://riemiyata.com/

◆在来食堂（ざいらいしょくどう）

野菜をたっぷりとれるレストランをなかなか見付けにくい銀座で貴重な存在が「在来食堂」です。千葉県佐倉市に持つ、露地栽培の自社農場から届けられる新鮮な野菜を味わえます。2024年1月にオープンしました。

名前の由来は「在来種」。伝統野菜や地場野菜などと呼ばれる、昔から受け継がれてきた種から育った野菜のことです。固定種ともいいます。

東京メトロの東銀座駅から歩いて3分、銀座一丁目駅からも近い好アクセスです。幅広い野菜メニューで知られるレストラン「WE ARE THE FARM」の姉妹店。全席禁煙で完全キャッシュレスです。

メニューは和食が中心です。素材の味わいを引き出す調理が野菜のパワーを際立たせています。ランチはビュッフェ形式。「季節のランチビュッフェ」では多彩な旬の野菜を選べます。看板野菜のケールは味わいの深さが格別。献立は週替わりです。

ディナーは居酒屋スタイルで、鉄板焼き野菜がメインです。黒田五寸人参やデトロイトダークレッドビーツなどのレア野菜も味わえます。

野菜に合う自家製スープが旬野菜の味わいを引き立てる鍋料理が人気です。8品の「抗酸化火鍋コース」は生薬成分と新鮮野菜を使用した薬膳風火鍋です。野菜のおかわりが自由なのはうれしいポイント。季節のサラダや焼き野菜2種盛り2皿、しめのフォー、デザートも付いています。

冷え込むようになってきた晩秋からは鍋料理が恋しくなります。どっさりの野菜とヘルシーな薬膳風味の火鍋は気の置けない仲間と囲むのにぴったり。楽しい語らいでハートまでぬくもりそうです。

在来食堂（ざいらいしょくどう）

住所：東京都中央区銀座3-12-7 原町ビル 1階

電話：050-5594-1055

営業時間：火水木金土曜ランチ11:30～15:30 ディナー18:00～22:30 日曜ランチ11:30～15:30 ディナー17:30～22:00

定休日：月曜

https://www.instagram.com/zairai.shokudo/?igsh=cHZ2NjZzNWlmZXNr#

◆IL BISONTE（イルビゾンテ）銀座店

イタリア発のバッグ・革製品ブランド「IL BISONTE（イルビゾンテ）」は1970年の創業から55年の節目を迎えました。創業者のワニー・ディ・フィリッポ氏が妻とフィレンツェでスタートさせた、すべて「メイド・イン・イタリー」のブランドです。

クラフツマンシップに支えられたクリエーションは日本でも広く支持されています。カジュアルでシックというテイストはオンリーワン。ブランド名は大型のウシ科動物、バイソンに敬意を表しています。

伝統的な革の名産地、イタリアならではの上質なナチュラルレザーに強みを持っています。丁寧なタンニンなめしを施し、深い質感を引き出せるのは、職人の手仕事技があればこそ。上品さとタフ感を兼ね備えているのもこのブランドの魅力です。

「ANTIQUE LEATHER（アンティークレザー）」は人気の高いラインです。手染めによるムラ感とサテンのような光沢が持ち味。長く使い込んだようなヴィンテージ感を帯びていて、タイムレスな着こなしになじみます。

シグネチャー的な「マンスリートートバッグ」は収納力がたっぷりなのに、持ちやすくて、自然とボディーに寄り添ってくれます。ウォレット（財布）やパスケース、ステーショナリーなどのスモールレザーグッズ（小物）を多彩にラインアップ。ギフト探しにも重宝です。

「IL BISONTE（イルビゾンテ）銀座店」はブランドの魅力を深く感じ取れる場所です。場所は銀座一丁目駅から歩いてすぐ。銀座の真ん中エリアにふさわしい、落ち着いた空間です。自然なぬくもりに包まれるのは、インテリアにウッドを多用しているから。まるで本国イタリアの工房を訪れたかのような雰囲気を味わえます。

使い込むほどに表情を深めるエイジングが楽しめるのは、上質なレザーだけの特権です。「IL BISONTE 銀座店」では長く使い続けて、お気に入りを「育てる」という大人の「もの付き合い」に誘われます。