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SNS「明日人に会えない」も…「ニンニク」食べ過ぎが招く体臭以外のリスク

  • 2025.11.16
ニンニクを食べ過ぎた場合のリスクとは?
ニンニクを食べ過ぎた場合のリスクとは?

ニンニクは肉料理やパスタなど、さまざまな料理に使われています。以前から「ニンニクを食べるとスタミナがつく」といわれており、疲れたときにニンニク入りの料理を好んで食べる人は多いと思います。

ところで、SNS上では「ニンニク揚げを食べたから体臭がやばいことになっている」「ニンニク料理はおいしいから食べ過ぎちゃう」「(料理に)ニンニクを入れ過ぎて明日人に会えない」という内容の声が上がっています。ニンニクを食べ過ぎた場合、体にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。「eatLIFEクリニック」(横浜市旭区)院長で、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんが解説します。

1日2片以内の摂取が望ましい

ニンニクには「アリシン」という成分が含まれています。このアリシンは、ビタミンB1の吸収を助けるので、糖の代謝やエネルギー代謝を促し、疲労回復の効果があると考えられています。

ニンニクは抗酸化作用が強く、がん、心筋梗塞(こうそく)や狭心症といった心血管疾患、生活習慣病などのリスクを減らす可能性もあります。血行を良くする効果もあるので、冷え性の改善に効果が期待できるほか、抗菌作用が強いので、食中毒の予防にも役立ちます。

このようにアリシンには良い効果がたくさんありますが、刺激の強い成分でもあるので、食べ過ぎると胃の粘膜を傷つけて胃痛が起きることがあります。また、抗菌作用が強いため、腸内環境を刺激して、下痢や便秘などの症状を引き起こすこともあります。

食べ過ぎた直後の胃痛であれば、水分を多めに取って安静にするしかありません。病院を受診したとしても胃薬が処方される程度でしょう。下痢や便秘が起きている場合は、整腸剤で様子を見ることになります。

なお、ニンニクを生で食べるのと、加熱して食べるのとでは、生の方が胃への刺激が強いので、過剰摂取による胃痛や下痢などの症状が出やすくなります。

個人差はありますが、ニンニクは1日当たり、1~2片にとどめておくのがいいでしょう。空腹時にニンニク単独で食べるよりは、料理の一部として食べる方が安心です

オトナンサー編集部

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