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『プレデター:バッドランド』がシリーズ最高のオープニングで北米No. 1デビュー!さらなる続編の可能性は?

  • 2025.11.15

先週末(11月7日から11月9日まで)の北米興収ランキングは、「プレデター」シリーズの最新作となる『プレデター:バッドランド』(日本公開中)が初登場でNo.1を獲得。今回は過去のシリーズ作との比較を中心に、同作の成績を詳しく見ていくことにしよう。

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9本目の「プレデター」映画にして、初めてプレデターが主人公に [c]Everett Collection/AFLO
9本目の「プレデター」映画にして、初めてプレデターが主人公に [c]Everett Collection/AFLO

3725館で公開された『プレデター:バッドランド』は、初日から3日間で興収4001万6853ドルを記録。4000万ドル以上の興収をあげてNo. 1スタートを飾る作品は、およそ2ヶ月前の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(日本公開中)以来。20世紀スタジオ配給作品の首位獲得は『エイリアン:ロムルス』(24)以来、約1年3か月ぶりとなる。

「プレデター」シリーズは1987年の第1作と1990年の第2作、クロスオーバー作品である「エイリアンVS.プレデター」シリーズの2作を挟み、第3作となる『プレデターズ』(10)、第4作『ザ・プレデター』(18)と続き、『プレデター:ザ・プレイ』(22)とアニメ映画『プレデター:最凶頂上決戦』(25)は劇場公開されずに配信展開。よって今作が9本目であり、7年ぶりの劇場公開作だ。

エル・ファニングが演じるのは、アンドロイドの少女ティア [c]Everett Collection/AFLO
エル・ファニングが演じるのは、アンドロイドの少女ティア [c]Everett Collection/AFLO

長年続く人気シリーズであることは間違いないが、意外にも興行面で爆発的な成績を収めたことは一度もないのが「プレデター」の特殊なところ。これまでの北米におけるシリーズ最高興収は『エイリアンVS.プレデター』(04)の8028万2231ドル。クロスオーバーを除いたメインシリーズ4作に限れば第1作の5973万ドルが最高成績であり、第2作と第4作にいたっては赤字収支。

しかし今作の場合は、『エイリアンVS.プレデター』を抜いてシリーズ歴代最高のオープニング成績を叩き出し、平日も順調に興収を積み上げて公開6日目には北米累計興収5000万ドルに到達。これは「プレデター」最大のヒット作となる可能性が極めて高いといえよう。もっとも、今作の制作費はシリーズ過去最高額の1億ドル超。公開から1週間で全世界興収は9000万ドルを超えたが、損益分岐点はまだ遠い。

【写真を見る】さらなる続編が作られれば、シュワちゃんがシリーズに復帰!? [c]Everett Collection/AFLO
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一方で、批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合は85%と、配信公開だった2作に次ぐ高スコアをマーク。観客からの好意的評価の割合は95%と、シリーズ9本のなかで最高のスコア。今作の成績次第ではさらなる続編が動きだすといわれており、その際にはアーノルド・シュワルツェネッガーのシリーズ復帰も計画されているとか。これはなんとしても成功を収めてもらいたいところだ。

文/久保田 和馬

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