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初診は胃炎…しかしサードオピニオンで「悪ければ半年」の末期すい臓がんが判明!?それでも夫と過ごした時間は「人生の宝」【作者に聞く】

  • 2025.11.15
夫のすい臓がんが判明するまで:すい臓がんになった夫との暮らし 取材協力:倉田真由美(@kuratamagohan)
夫のすい臓がんが判明するまで:すい臓がんになった夫との暮らし 取材協力:倉田真由美(@kuratamagohan)

夫の顔が黄色い!?10日ほど経ち、どんどん黄色くなっていく肌。これは「黄疸反応」では?と病院を受診した。初診で「胃炎」といわれたが、黄疸は酷くなる一方。セカンドオピニオン、サードオピニオンを経て出た診断結果は「末期のすい臓がん」だった。「だめんず・うぉ~か~」の著者、漫画家・倉田真由美さん(@kuratamagohan) が描く「夫のすい臓がんが判明するまで:すい臓がんになった夫との暮らし」を紹介したい。

夫の生き方や選択が誰かの参考になればうれしい

【漫画】本編を読む 画像提供:倉田真由美(@kuratamagohan)
【漫画】本編を読む 画像提供:倉田真由美(@kuratamagohan)
夫のすい臓がんが判明するまで: すい臓がんになった夫との暮らし2 画像提供:倉田真由美(@kuratamagohan)
夫のすい臓がんが判明するまで: すい臓がんになった夫との暮らし2 画像提供:倉田真由美(@kuratamagohan)
夫のすい臓がんが判明するまで: すい臓がんになった夫との暮らし3 画像提供:倉田真由美(@kuratamagohan)
夫のすい臓がんが判明するまで: すい臓がんになった夫との暮らし3 画像提供:倉田真由美(@kuratamagohan)

作者である倉田真由美さんの夫、叶井俊太郎さんは2024年2月16日に56歳で亡くなった。日に日に肌の色が黄色くなっていく夫を見て、倉田さんが受診をすすめたことがきっかけで、2022年にサードオピニオンでようやく、すい臓に4センチを超えるがんが発覚したという。医師からは「悪ければ半年、もって一年」と余命を告げられた。倉田さんは「初診での胃炎という診断を信じていたら、胆管が詰まったまま胆管炎で死んでいたかもしれません」と当時を振り返る。

病気が判明して1年以上は周囲に秘密にしていたそうだが、夫の著書をきっかけに世間に知られるようになり、倉田さんも漫画の投稿を始めたそうだ。倉田さんは「夫が亡くなった今も、私の気持ちの大部分を占めるのは夫のことです。描かずにはいられないし、これからも描いていきたい」と語る。

本作「夫のすい臓がんが判明するまで:すい臓がんになった夫との暮らし」を描くうえで心がけたことは「現実を損ねず、嘘や過ぎた誇張はしないこと」と倉田さんは教えてくれた。さらに、「夫に関する大事な話はできるだけ現実に沿って描いています。重すぎないのは、夫のキャラクターのおかげです」と話す。

闘病中も「夫があまり変わらないでいてくれたので、つらくとも幸せに過ごせた」と振り返り、夫がいた時間は「人生の宝」と語る倉田さん。続編については「もう少し元気になったら、また続きを描いていきたいと思います。夫の生き方、人生の選択の仕方が誰かの参考になったりしたらうれしいです」と話してくれた。

同作では、闘病中の食事にまつわるエピソードも描かれているので、ぜひ一度読んでみてほしい。

取材協力:倉田真由美(@kuratamagohan)

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