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寝たいのに眠れない…なぜ?その理由は“考えすぎ”。メンタルクリニック医師が語る「今夜試してほしいこと」

  • 2025.11.14

「寝たいのに眠れない」「頭が冴えてしまう」そんな夜、ありませんか?明日の予定や人間関係のこと、些細なミスを思い出してグルグル考えてしまう……。実は、その“考えすぎ”こそが眠りを妨げる原因かもしれません。

脳がリラックスできず、体も休息モードに切り替わらない状態では、どんなに疲れていてもスッと眠ることは難しいもの。でも少しの工夫で、頭と心を「おやすみモード」に戻すことができます。ともしびクリニック代表医師・江越 正敏先生が解説します。

眠れない夜、考えごとが止まらないのはなぜ?

布団に入って電気を消しても、次々と考えごとが浮かんでくる。

この“思考のループ”は、脳がまだ「活動モード」のままでいるサインです。ストレスや不安を感じていると、自律神経のうち“緊張を高める”交感神経が優位になり、体がリラックスできない状態に。

さらに、「早く寝なきゃ」「明日つらいかも」と焦ることで、頭の中のスイッチはますますオンに。結果として、眠りのリズムが乱れ、寝つきが悪くなってしまいます。

まず大切なのは、「今、考えすぎているな」と気づくこと。

焦らず、その状態を受け止めるだけでも、脳が少しずつ落ち着きを取り戻していきます。

頭の中が休まらないときのリセット方法は?

頭の中が休まらず眠れないときに試したい“リセット法”を5つご紹介します。どれも今夜から簡単に始められるものばかりです。

1. 考えを書き出す

頭の中にあることを紙にメモ。

「書く」ことで思考を一度外に出し、脳を整理・落ち着かせる効果があります。

2. 深呼吸でリラックス

ゆっくり息を吸って、吐くときは倍の長さを意識。

副交感神経が優位になり、心も体も自然と落ち着いていきます。

3. ツボ「百会(ひゃくえ)」を軽く押す

頭頂部の真ん中にあるツボを、指先でやさしく刺激。

首や肩の緊張をほぐし、気持ちの切り替えをサポートします。

4. 香りで“眠る合図”をつくる

ラベンダーやベルガモットなど、リラックス効果のある香りを枕元に。

毎晩同じ香りを使うことで、香り=“眠る時間”と脳が覚えやすくなります。

「アロマオイル」がストレス解消によい理由とは。使い方とおすすめの香り一覧[専門家監修]

5. 筋弛緩法で体の力を抜く

手足やお腹など、体の部位に軽く力を入れて10秒キープし、15〜20秒かけて脱力。

体の緊張がゆるみ、自然と眠りに入りやすくなります。

眠れない夜は、自分を責めずに「考えすぎているかも」と気づくチャンス。今日の夜は、この5つのうちどれかひとつでも試してみましょう。

監修者プロフィール

ともしびクリニック代表医師 江越 正敏先生

佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

<Edit:編集部>

※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた記事を、MELOS編集部が内容を精査・加筆のうえ再構成したものです。

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