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【卒婚】考えている人必見!〈実体験〉60代で夫婦関係を見つめ直した結果「離婚したけど気分は卒婚」

  • 2025.11.14

【卒婚】考えている人必見!〈実体験〉60代で夫婦関係を見つめ直した結果「離婚したけど気分は卒婚」

家族がいてもいなくても、自分軸を定めて生きる。その一つの形が「卒婚」です。実際に卒婚に踏み切った人の体験談をご紹介します。今回は中村香苗さん(仮名)・65歳と、ゆうゆうフレンドの山田寿子さん・63歳です。

CASE③ 同じマンションの2階と5階で夫婦別々に暮らしています

離れて暮らして初めて知った夫の意外な本音

58歳のとき、同じマンションの別部屋に住む義父が亡くなりました。お世話は私がしていましたが、夫がノータッチなのを腹立たしく思っていたんです。それでつい、「お義父さんの部屋にあなたが住めば?」と。夫は文句を言うこともなく引っ越して、マンションの2階と5階に分かれた卒婚生活が始まりました。

還暦を前にして一人暮らしになるとは思ってもみませんでしたが、やってみるとこれが快適で。生活が別だと気楽なんです。当初、夫は食事をしに来ていましたが、そのうち料理に興味をもったようで、今では自分で作って食べています。

一人暮らしも悪くないねと夫と話していたときに、彼がこんなことを言いました。「俺は自分勝手なところがあって、ときどき家族にいやな思いをさせるから、今の暮らしのほうがいいんだよ」。自覚があるんだ!とびっくりしましたが、そういうことも卒婚したから口にできたのかもしれません。

夫のことは家族として信頼しています。でもこちらに戻りたいと言われたら、うーん、拒否するかもしれませんね(笑)。

CASE④ 離婚したけれど気持ちは卒婚。いい関係を築いています

ゆうゆうフレンド・山田寿子さん(63歳)

自由に生きたい。その思いで下した決断

10年前、子育てが終わり家業の手伝いも落ち着いた頃、何かやってみたい気持ちがわいてきて、ゆうゆうフレンドのオーディションに挑戦し合格しました。その後、子どもたちが巣立ち、母の介護や看取りを経て本格的に夫婦だけの生活が始まろうというとき、気持ちの変化を感じたのです。

私、結婚以来よく頑張ってきたじゃない。子育ても介護もやり切った。この先の人生は自由に生きたいな……と。1年近く家族会議を重ね、最終的に自宅を売却して離婚することになりました。話し合いはそれなりに大変でしたが、子どもたちが理解を示してくれたのが大きかったと思います。

今、元夫とはほどよい距離感で、お互いのよき相談相手。離婚はしましたが、気分は卒婚です。子どもたちの親であることは変わらないので、年末年始やお盆休みにはみんなで集まります。離婚しないで別居でもよかったのかなと思うこともありますが、当時はそれなりの覚悟が必要でした。別居だったら、今の自分はないように思います。

離婚後にエステの仕事を始め、独立してサロンを開きました。すべて自分で考えて決断するのはしんどいこともあります。でも、代わりに得たものもたくさんあるので離婚(卒婚)に後悔はありません。

取材・文/荒木晶子

※この記事は「ゆうゆう」2025年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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