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【北山宏光】「情報が溢れる時代だからこそ、自分で取捨選択をすることが大事だと思う」『醉いどれ天使』特別インタビュー<後編>

  • 2025.11.12

舞台のことはもちろん、役と向き合う中で見えてきた人間らしさまで、丁寧にまっすぐに語ってくれました。前編、後編に分けてお届け!

「この1年間は、ずっと熱のある現場にいた気がします」

──情報が溢れる今、時代の中で、自分の軸を保つために意識していることはありますか?

「“必要か必要じゃないか”で全部を分けています。“楽しいか楽しくないか”もそうだけど、“この情報はもういらない”とか、“これは必要だな”って取捨選択ですね。情報が多いからこそ、持たないことの美しさもあると思うんです。いいなと思った情報は素直に受け入れるけど、基本はきちんと自分で選択することが情報に流されないためには大事なんじゃないかなって。あとは、ピュアな好奇心は持ち続けて調べたいというのもあります。ピラミッドの地下都市が本当にあるのかどうかとか……(笑)。だって、今ってそれも調べることができちゃうでしょ? 『ダンスが上手な人の動画が見たい』って思ったら、すぐに調べてみることができる。そういう自分が持つピュアな好奇心は満たしながら、うまく付き合うようにしています」

──(笑)。ちなみに舞台は体力的にもハードだと思いますが、体調管理はどうされていますか?

「約1ヵ月間声を出すので、今日はこれ以上友達と喋れないなとか、お酒をこの一杯で止めようなど、自分でブレーキをかけるようにはしています。心の整え方でいうと、外に出てリセットしますね。僕は“積極的休養”タイプなので(笑)、外に出てご飯を食べるだけでも気分転換になるし、すごく大事にしています」

──今回の舞台『醉いどれ天使』は熱を感じる作品でもありますが、北山さんが最近、熱くなったことがあれば教えてください。

「今年はいろいろな仕事をさせていただいたのですが、求められるクオリティも高くて。常に全力でやらなければいけない状況の連続だったので、そういう意味では、最近ずっと熱の中にいた気がしますね」

「その日だけの体験や感情を楽しめるのが、舞台の魅力だと思う」

──北山さんにとって、舞台の魅力はなんだと思いますか?

「やっぱり、生ものであること。同じ公演って一回もないんです。出演している側も毎回違うし、観ている人にとってもその日だけの体験になる。それって、実はすごく尊いことじゃないですか。ライブも舞台も、“その場に行かなきゃ観られないもの”っていうのが、すごく魅力だと思っています。演じる側としては、今日はテンポが良かったなと思っていたら、実は5分オーバーしていたり、感じ方が日によって全然変わるところも楽しさの一つだなと思います」

──ありがとうございます。最後に、舞台『醉いどれ天使』の見どころをお願いします!

「戦後という時代背景にありながらも、劇中で実はものすごくロックな楽曲が流れていたりもするんです。ショーアップされたオリジナルのシーンもたくさんあるので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」

PROFILE

北山宏光(きたやま・ひろみつ)

1985年9月17日生まれ、神奈川県出身。2023年9月、TOBEとともに新しいエンターテインメントに挑戦していくことを発表。23年11月17日にデジタルシングル『乱心-RANSHIN-』でソロデビュー。楽曲制作やライブの演出も手掛けるほか、俳優活動など幅広く活躍している。

舞台『醉いどれ天使』

舞台『醉いどれ天使』

敗戦後の東京。戦争で帰る場所を失った人々は、闇市でその日その日を生き延びていた。ある夜、銃創の手当てを受けに、闇市の顔役・松永(北山宏光)が真田(渡辺大)の診療所を訪れる。一目見て肺病に侵されていると判断した真田は治療を勧めるが、松永は言うことを聞かずに診療所を飛び出し、闇市の様子を見回るのだった。松永の采配によって落ち着きを保っていた闇市だったが、松永の兄貴分・岡田(大鶴義丹)が出所し、闇の世界の力関係に変化が起きていく……。

【東京公演】2025年11月7日(金)~23日(日)/明治座
【愛知公演】2025年11月28日(金)~30日(日)/御園座
【大阪公演】2025年12月5日(金)~14日(日)/新歌舞伎座

出演:北山宏光
渡辺大、横山由依・岡田結実(Wキャスト)、阪口珠美/佐藤仁美、大鶴義丹

衣装:ジャケット ¥96800、パンツ ¥59400/共にMAHITO MOTOYOSHI(JOYEUX) 問い合わせ先 03・4361・4464

撮影/井澤和己 ヘアメイク/大島智恵美 スタイリング/柴田圭 構成・取材・文/高橋夏実(Spacy72)

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