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メンバー合計体重= 763kg!?“ふくよかさ” 武器にファン拡大中「革命を起こそうとしてるアイドル」びっくえんじぇる とは

  • 2025.11.12

見た目もコンセプトも一線を画すグループ

Xで大注目、「びっくえんじぇる」
Xで大注目、「びっくえんじぇる」

数多くいるアイドルグループとは“見た目”もコンセプトも一線を画すグループが、2025年11月にX(旧ツイッター)内で大きな反響を呼びました。グループ名は「びっくえんじぇる」、コンセプトは“肥満落下系堕天使アイドル”。天使だったのに体重オーバーで天界から落ちてきたというユーモラスな設定で、“総重量763kg”を公表しつつ「歌って踊って痩せて天界に戻る」というストーリーの下活動しています。

従来のアイドルと言えばスリムで華奢(きゃしゃ)、はかなげかつけなげな見た目やキャラクターが一般的。びっくえんじぇるは、そんな典型的イメージを逆手に取って、体重をネタにしながらも明るくパフォーマンスを繰り広げる姿が、彼女たちの最大の特徴となっています。

独自のコンセプトで差別化 “肥満落下系堕天使アイドル”

2025年11月現在、8人で活動中。それぞれが体重をオープンにしているだけでなく、“担当カラー”の代わりに食べ物を割り当てられている点もユニークです。メンバーは、大橋ミチ子さん(94kg、からあげ担当)、多田えりさん(108kg、マヨネーズ担当)、白雪真咲さん(93kg、白米担当)、生瀬むぎさん(77kg、ラムネ担当)、笑原はなさん(108kg、ステーキ担当)、甘木ジュリさん(107kg、さつまいも担当)、森川遥夏さん(80kg、メロン担当)、桜衣もえのさん(96kg、マカロン担当)です。

メンバー個々人の自己紹介も潔く、「3歳からエリートデブ」「公式体重107kg(今朝111kg)」など、若い女性にとって“究極の個人情報”とも言える体重を堂々と公表する裏表のなさがファンを引きつけているようです。YouTube登録者数は23万人を超え、2026年1月26日のZepp Shinjukuワンマンを含む全国ツアーも進行中です。ボディーポジティブを体現しつつ、アイドルとしての本格的な歌とダンスで勝負する姿勢が、幅広い層から支持を集めています。

Xで爆発的拡散を呼んだ「倍倍WEIGHT!」動画

そんなびっくえんじぇるが2025年11月にX上で大バズりを起こしたきっかけが、アイドルグループCANDY TUNEの楽曲「倍倍FIGHT!」を替え歌にした「倍倍WEIGHT!」の動画でした。

YouTubeに投稿されたこの動画は、同月12日までに35万回再生を記録しX上では数百件のシェアと数万のいいねが飛び交いました。動画の内容は、体重をテーマにした自虐的な替え歌で、「だいたい体重倍 大体人の倍」「カロリ~」といった歌詞が特徴です。メンバー全員がふくよかな体型ながら、キレのあるダンスを披露し、視聴者を笑わせつつ感動させています。

Xユーザーからは「腹抱えて笑った びっくえんじぇる好きw」や「歌詞のクオリティー高い そしてダンスのキレが良い」という反響が相次ぎ、CANDY TUNEファンからも「カワラボのカバーしてくれました 楽しくて、笑えるのでオススメ」と好評を博しています。引用リポストやファンアートも増加し、“ボディーポジティブ”の象徴としてメディアやブログでも取り上げられました。

魅力の核心…ユーモアとギャップの融合が響く

この動画はなぜ、X上でこれほどの反響を呼んだのでしょうか。その魅力は「ユーモア」「実力」「共感」の三位一体にあると分析できます。

まず、ユーモアの点では、替え歌の歌詞が抜群のセンスを持ち、体重をネタにしつつもネガティブにならない明るさが、ストレスフルな日常に癒やしを提供しています。「替え歌の歌詞考えてる人素晴らしい!」という声が多く、視聴者を「クセになりそうです」と中毒にさせています。

次に実力、すなわちギャップ萌えの効果も大きいでしょう。体重が重いのに「ダンスのキレすごい」「全員かわいいし、パフォーマンスも日に日に成長を感じられて推してて楽しい」と評価される点が新鮮です。マシュマロボディーで元気いっぱいに踊る姿が、「ハピな気持ちで見られる」とポジティブなエネルギーを与え、Xのアルゴリズムがこうした意外性を推奨したことでアイドルファン以外の層にまで広がりました。

さらに共感の点では、ボディーポジティブのメッセージが時代にフィットしていると言えそうです。「今日本で一番革命を起こそうとしてるアイドル」と称され、「ふくよかであることを自ら明るく肯定してていとおし過ぎる!」という共感を呼んでいるのです。

多様性を求める2025年のトレンドにマッチし、ファン(ヘルシーと呼ばれる)は「出会えてよかった!」とその喜びを分かち合っているもよう。体重を武器にしつつ、本物のエンターテインメントを提供する彼女たちの活動は、今後もX上でさらに広がりを見せる可能性をはらんでいます。興味を持った人は、ぜひ動画をチェックしてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの日常に“倍倍”の笑顔を届けてくれるはずです。

(山嵐冬子)

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