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岡田奈々、体調不良での休養を経て意識に変化 新アルバムは「自分の中の黒い部分がだんだん浄化されて過去イチ”ポジティブ”に」

  • 2025.11.12
岡田奈々 クランクイン! 写真:山田健史 width=
岡田奈々 クランクイン! 写真:山田健史

元AKB48の岡田奈々が約1年ぶりとなるニューアルバム『Unformel』を11月12日にリリース。1st、2ndアルバムに続き、3rdアルバムとなる本作でも全曲を作詞。これまでのアルバムでは自身の内面を赤裸々に綴っていた彼女だが、今作では創作主体の作詞へと大きく転換した。さらには、AKB48劇場でのステージ観覧をきっかけに“降りてきた”という、初めての作曲にも挑戦。「過去イチのポジティブ作品」と語る本作に込めた思いや近況を聞くと共に、胸に秘めていた目標、将来の展望などを語ってもらった。

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◆体調不良での休養を経た3rdアルバムは「過去イチのポジティブ作品に」

――3rdアルバムということですが、1st、2ndと経て、今回のアルバムはどんな思いを込めて作りましたか。

岡田:今回はもともと「ロマンティック」というテーマを掲げて作っていたんです。でも、作っていくうちにいろんな曲が欲しくなっちゃって、ちょっと逸れてくるんですよ。それで、結果的には誰かの背中を押せる応援ソングだったり、自分らしい思いを詰め込んだリード曲だったり、恋愛ソングだったりと、最終的にはさまざまなジャンルの楽曲になりました。

――過去の作品と比べて、作詞の仕方に変化はありますか。

岡田:変わってきました。1st、2ndの時は、もともと自分が感じていたこととか書き留めていたフレーズを主に使っていたんですけど、今回はほぼゼロから書いている状態で、“引き出し”から出していないんです。今回は自分の思いだけじゃなく、自分らしさも残しつつ誰かの心に寄り添えるような曲作りに変わりました。内面も散りばめられていますが、1から10まで自分の内面を書き綴るみたいな曲はなくなりましたね。創作が多くなりました。

――その場合、どんなところからインスピレーションを得るのでしょうか。

岡田:書く前にテーマをまず決めて、そのテーマに沿ったフレーズを書き出したり、自分が伝えたい思いを箇条書きにしたりして書き進めるんです。あとはいろんな作品を見ることですかね。音楽だけじゃなく、映画、アニメ、漫画、本、それからライブ。誰かが頑張っている姿を見るとすごく刺激をもらえるので、行き詰まった時はそういう風にインスピレーションをもらっていました。

――この曲の元ネタはここにあるな、というようなことがあったりするのでしょうか。

岡田:「インコンプリート」は、とあるアニメに少しインスピレーションをもらったのと、ザ・青春夏ソングだけど、10代ならではの葛藤や悩みも入っているところと、歌い方も意識しながら作りました。

――今回のアルバムは“十曲十色”と表現されている通り、それぞれの曲の雰囲気も歌い方もすごく違いますよね。

岡田:まさにそうですね。10曲全部テーマと歌い方を変えるということを頑張りました。

――かなり難しい作業だったのではないでしょうか。

岡田:難しかったです。でも、詞を書くことも歌を歌うこともすごく好きなので、ほぼ趣味のような感覚で進めることができました(笑)。生みの苦しみはありましたが、やっぱり楽しさが勝ちます。

――2023年には体調不良で活動を休まれていた時期もありました。このことがその後の活動に影響することはありましたか。

岡田:どれくらいで人は体調崩すのか、どれくらい働いたらヤバイのかということが分かったし、勉強になりました。休養して何もできない期間はすごくもどかしかったんですよ。ファンの人にも会えないし、音楽も作れないし。いかに体が資本かということを感じた休養期間でした。

――頑張りすぎてしまったんですね。

岡田:無理しすぎましたね。ソロデビューした当時は毎日のように飛び回っていたので、ちょっと張り切りすぎました。

――今はどのように体調管理をしているのでしょうか。

岡田:今は、無理のない範囲で活動しています。ファンの方と会えるイベントを開催できているし、3年間変わらずに10曲以上作ることもできているので、いいバランスだと思っています。ソロデビューした当時よりも、自分の中の黒い部分がだんだん浄化されて、3rdアルバムではあまりネガティブな表現もないんです。過去イチのポジティブ作品です(笑)。

◆充実しているソロデビュー後の日々 孤独や不安を感じることも


――今回は初めての作曲もされたんですよね。作曲したいという思いはもともとあったのでしょうか。

岡田:なかったです。曲が降りてくるってよく言うじゃないですか。そんなの絶対無理、と思っていたので作る気はなかったんですけど、突然降りてきたんですよ。AKB48劇場のステージを見た日の夜に。

――AKB48劇場を見に行った日に生まれたんですか。

岡田:そうなんです。何か心に来るものがあったのか、1人で晩酌中に「あれ? 降りてきたぞ」って。それで、急いでボイスメモで残して作り始めました。

――もともとは、自身で作曲した楽曲を収録する予定ではなかったんですよね。

岡田:はい。作曲する予定はまったくなかったので(笑)。でも最初は使われると思っていなかったんですよ。どうせ自分の作曲なんて、と思いながらも、Aメロのワンフレーズだけ送ったら、音楽ディレクターの方がこっそりそのワンフレーズにメロディーをつけて曲っぽくしてくれていて。それを聴いた時に、「全部作りたいな」と思いましたね。

――作曲は今後もできそうですか。

岡田:いや、たぶんできないです。この時はたまたま降りてきたんですけど、この日以来、降りてきてないので、今後は分からないですね。作詞をやれるなんていうこともアイドル時代は思っていなかったし、作曲なんてもってのほかだったので、びっくりです。自分がここまで音楽にのめり込んで、いろんなことに挑戦できているという事実が怖いくらい。

――ソロデビュー以降、毎年アルバムを出すなど順調に活動されているように思いますが、ご自身にとってはどんな期間でしたか。

岡田:充実していました。休養を挟んだ時もありましたが、自分のやりたい音楽を作って、ライブをして、ファンの方とたくさんコミュニケーションを取れるイベントをして、と、申し訳ないぐらいに自分のやりたいことをやらせてもらったなと思います。いつもお世話になっているスタッフの皆さん、いつも応援してくれるファンの皆さんにすごく感謝しています。

――やりたいように活動できる一方で、グループ時代とは違う孤独感や不安はありませんか。

岡田:まさに孤独だし、ステージに立つときは誰にも助けを求められないから悩むことはあります。アイドルにしか出せないキラキラ感、秋元(康)先生の曲でしか得られない栄養、みたいなものもやっぱあるので、それを感じた時にはどうしても劣等感が生まれます。自分の存在価値が無意味なものなんじゃないか、って。

――今でも?

岡田:今でもです。それで生まれたのが、今回自分で作曲したリード曲。自分の思いがこの曲に全部詰まっています。

――感情の波も、曲の幅を広げることに繋がるのかもしれませんね。

岡田:歌を作る上で、そういう“闇落ち”も大事だと思うんです。ずっと楽しい、ハッピーな生活を送っていると、意外と歌詞って書けないんですよ。だから歌詞を書く者としては、たまにはそうやって落ち込む日も大事だなと思います。

――落ち込む時も充実した気分の日もある中で、今の活動の支えはどんなことですか。

岡田:ファンの皆さんの存在ですね。卒業してから立ち上げたファンクラブで、日々ファンの方のコメントを近くで感じられることが一番の支えです。オンラインお話し会というイベントも月に2回やっているし、ファンの方とは毎日何かしら交流があるんです。みんながいないと本当に何にもできないので、生きていく上で、仕事する上で、一番大事な、なくてはならない存在です。

◆28歳になったばかり 肉体的にも精神的にも「アラサー」を実感


――ところで、今回の撮り下ろしカットを撮影しているときに、ご自身を「アラサーなんで」とおっしゃっていた瞬間がありましたよね。年齢を重ねた実感があるのでしょうか。

岡田:感じてますよ、アラサー。肉体的にも、精神的にも。しわが増えたなとか、疲れが取れにくいなとか思うし、精神的には、小さい動物とか小さい子どもとかを見るとウルッとくることが増えて、「自分も大人になったんだな」と実感が湧きます。今年は甥っ子が誕生して、同期も3人がママになっているので、赤ちゃんに会う機会が多いんですよ。母性がすごいです(笑)。だいぶ世話焼きになりました。

――30代を迎えるにあたって、将来のことを考えることもあるかと思いますが、家族観などはいかがですか。

岡田:親がすごく可愛く見えてきました。反抗していた頃のことが嘘みたいに今はすごく仲が良くて、そういうところでも年齢を感じます。

――今後の活動に関しては、音楽を軸にやっていきたいと考えているのでしょうか。

岡田:軸は、そうですね。歌を歌うのを基本として、そこから派生して、お芝居なのか、ダンスなのか、はたまた違うセカンドビジネスなのかは分かりませんが、色々やっていけたらいいなとは思っています。

――1歩や2歩先といった近い未来ではなく、100歩先まで未来を想像するとしたら、岡田さんにとっての理想はありますか。

岡田:100歩先まで行ける自信はないけど、自分の中で歌手活動するにあたっての目標は1つあります。それは、ファンの方や支えてくれているスタッフさん、家族とか友人が自慢したくなるような、誇れるような歌手になること。そうなるためには、きっともっともっと売れる必要があって、大きなステージを埋められる人になることが大事だと思うんです。

だから、もし100歩先に進めるんだとしたら、東京ドームを1人で埋められるレベル。もちろん今はそんな未来は見えないけど、でもそういう人になれたら、関わってくれた人が笑顔になるんじゃないかなと思うので。大きな会場でライブをする、というのは、歌うものとして最終的には目指したい場所ですね。

――その思いは、普段からファンの方に直接伝えていますか?

岡田:普段は、ファンの方にプレッシャーをかけたくないので言わないです。きっと「いっぱい足を運ばなきゃ」と思ってくれていると思うんですけど、仕事の都合などで来られないこともきっといっぱいあるのに、「私、埋めたいです」とお願いするのは申し訳なくて。

――自分の中で密かに思っていることだったんですね。今回はその思いが記事になりますが、口に出さないと叶わないとも言いますしね。

岡田:ばれちゃう(笑)。でも大丈夫です。言霊ですね。

(取材・文・写真:山田健史)

岡田奈々3rdアルバム『Unformel』は、エイベックスより11月12日リリース。

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