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死の危機を回避! 太陽を目指したイカロス、通りすがりのねこが思わぬ命綱に【イカロスとねこ】/よっ!ねこむかしばなし⑧

  • 2025.11.10

『よっ!ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)第8回【全11回】

【漫画】『よっ!ねこむかしばなし』を第1回から読む

もしも、ねこがあの物語に登場したら…? おむすびころりん、ピーターパン、ソクラテスなどなど、誰もが知っているような有名な逸話や童話にねこがあらわれた! ねこがいればみーんな幸せ。素敵な物語にかわいらしさ、ふてぶてしさ、愛くるしさすべてを兼ね備えたねこたちが加わることで物語は新たな展開に――!? とってもゆるくて、やっぱりゆるい。10月16日発売の最新刊、童話×ねこの癒やし系ねこまんが第4弾『よっ!ねこむかしばなし』からストーリーを厳選してお届けします。

元となったむかしばなし プロメテウス

プロメテウスはギリシャ神話に登場するタイタン神族の一人で、人間を創造したとされます。ゼウスは火を人々から取り上げて神々だけのものとしていましたが、プロメテウスはその命令に背き、飢えや寒さで苦しんでいる人々のために天上の火を盗んで与えました。

この火によって人間は調理や金属加工などの文明を築く手段を得ました。ゼウスはこれに激怒し、プロメテウスを罰としてカウカソス山の岩に鎖でつなぎ、毎日ワシが彼の肝臓をついばむようにします。

肝臓は夜になると再生するので苦しみが終わることはありません。この罰は英雄ヘラクレスがプロメテウスを解放するまで続いたのでした。

元となったむかしばなし イカロス

イカロスはギリシャ神話に登場するダイダロスの息子です。イカロスは父親の不祥事の罰に巻き込まれる形で共に塔に閉じ込められます。脱出するため、父ダイダロスは鳥の羽と蝋で翼を作り、空を飛んで逃れる計画を立てました。

飛び立つ前にイカロスは「太陽に近づきすぎるな」と忠告を受けますが、高く舞い上がることに夢中になり父の言葉を忘れてしまいます。そして「この翼さえあれば太陽の神にすら手が届くのではないか」と慢心が生まれ、太陽に向かって飛び始めました。

しかし太陽の熱でろうが溶け、上手く飛べなくなったイカロスは海に落ちて命を落としてしまいました。

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