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もはや竪琴は不要? 冥界の番人も心打たれる、ねこの鳴き声【オルフェウスとねこ】/よっ!ねこむかしばなし⑦

  • 2025.11.9

『よっ!ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)第7回【全11回】

【漫画】『よっ!ねこむかしばなし』を第1回から読む

もしも、ねこがあの物語に登場したら…? おむすびころりん、ピーターパン、ソクラテスなどなど、誰もが知っているような有名な逸話や童話にねこがあらわれた! ねこがいればみーんな幸せ。素敵な物語にかわいらしさ、ふてぶてしさ、愛くるしさすべてを兼ね備えたねこたちが加わることで物語は新たな展開に――!? とってもゆるくて、やっぱりゆるい。10月16日発売の最新刊、童話×ねこの癒やし系ねこまんが第4弾『よっ!ねこむかしばなし』からストーリーを厳選してお届けします。

元となったむかしばなし オルフェウスとエウリュディケ

竪琴の名手のオルフェウスは美しいニンフのエウリュディケと結婚しますが、彼女は毒蛇にかまれて命を落としてしまいます。

妻を取り戻すためオルフェウスは竪琴を手に冥界へ向かい、その音楽で冥界の番人ケルベロスや死者たち、ついには冥王ハデスと妃ペルセポネーさえも感動させます。ハデスは特別に「地上に出るまで決して後ろを振り返ってはならない」という条件で、エウリュディケを地上に戻すことを許しました。

オルフェウスは地上への道を進みますが、出口を目前にして不安になって振り返ってしまいます。その瞬間、エウリュディケは再び冥界へと戻され、オルフェウスが死んで冥界に行くまで長い間別れることになったのでした。

元となったむかしばなし アテナとアラクネ

昔、アラクネという機織り名人の少女がいました。町の人々は、彼女の技が女神アテナから授けられたのではないかと思いましたが、彼女は自分の力で身につけたと否定しただけでなく、アテナを貶めます。

それを耳にしたアテナはおばあさんに変身してたしなめに行きますが、アラクネはむしろ挑発しました。怒ったアテナは本当の姿を現し、機織り勝負を提案します。

アテナは神々の気高い姿を織ったのに対し、アラクネは神々をバカにした姿を織りました。

出来栄えは両者とも見事でしたが、アテナはアラクネの織物の内容に激怒します。アテナはアラクネの織物を引き裂き、彼女にトリカブトの汁をかけ、クモの姿に変えてしまいました。

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