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「HSPだから話せない、相談できない…新入社員」上司が気づかされた“2週間も声をかけない”自分の問題点【作者に聞く】

  • 2025.11.9
「新入社員がHSPだと言ってきた。第1話」0 画像提供:マミヤ(@mamiyang83)
「新入社員がHSPだと言ってきた。第1話」0 画像提供:マミヤ(@mamiyang83)

近年広く知られるようになった「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」。感受性が高く繊細な気質を持つ人のことだ。漫画『新入社員がHSPだと言ってきた。』は、HSPの新入社員の一言から、職場における上司と部下のコミュニケーションの難しさを描いている。Instagramで公開された作品には、読者から意見やコメントが殺到。今回は作者のマミヤさん(@mamiyang83)に漫画を描いたきっかけや、反響に対する思いを聞いた。

「相談できず仕事が頓挫」…上司の夫が直面したすれ違い

「新入社員がHSPだと言ってきた。第1話」1 画像提供:マミヤ(@mamiyang83)
「新入社員がHSPだと言ってきた。第1話」1 画像提供:マミヤ(@mamiyang83)
「新入社員がHSPだと言ってきた。第1話」2 画像提供:マミヤ(@mamiyang83)
「新入社員がHSPだと言ってきた。第1話」2 画像提供:マミヤ(@mamiyang83)
「新入社員がHSPだと言ってきた。第1話」3 画像提供:マミヤ(@mamiyang83)
「新入社員がHSPだと言ってきた。第1話」3 画像提供:マミヤ(@mamiyang83)

「新入社員がHSPだと言ってきた。」は、マミヤさんの夫が体験した出来事をもとに描かれた創作漫画だ。仕事命の真面目な性格である夫は中間管理職。ある日、プロジェクトのリーダーを任され、そこに入社半年の村西君が加わる。夫は初対面の村西君に、2週間後の締め切りでデータ作成の仕事を依頼した。

仕事は順調かと思われたが、締め切り前日、村西君から「仕事ができていない」と報告が。HSPの村西君は、他の社員と世間話もせず黙々と仕事に取り組む夫に話しかけることができず、どうしていいかわからなくなっていたという。夫は「また明日話そう」と一旦話を切り上げた。

マミヤさんの夫は、今回の件を疲弊した様子で相談してきたそうだ。マミヤさんは夫へ「HSPであることは別として、期限を守れない、質問ができないことは仕事上よくない。しかし、初めて仕事を任せる部下に一度も声をかけないのもよくないのでは?」と意見を伝えた。

この漫画を描こうと思ったきっかけは、夫に「今年も新入社員にHSPだという子がいる。昨年もそういう子がいて対応したけど、これでよかったのか気になる。インスタでコメントとか読んでみたい」と言われたことだった。

「パワハラ経験者」が語る、コミュニケーションへの意識変化

漫画には、数多くのコメントが寄せられた。村西君に対しては「HSPだから仕事ができないのは理由にならない」といった厳しい意見が、夫の対応には「新人相手に2週間一度も声をかけないのは良くない」といった声が多く見られた。

コメントの数に驚いた夫は、「部下への接し方のコメントなどを読んで『やっぱりもっと気にかけなきゃいけなかったんだな…』と反省していました。上司になり、遠慮のない率直な意見をいただくこともなかったので、ありがたかったと言っていました」と、反響に感謝を示した。

夫は自分が新入社員のとき、かなりパワハラに近い対応をされた経験があり、「自分は理不尽なことはしない」と決めて部下に接していたという。そのため、今回の出来事は「青天の霹靂」だった。今回の件があり、HSPに限らず、部下へのちょっとした対応が心労を与えると意識したそうだ。

夫は村西君に対し、初めて同じ仕事をする上司として歩み寄る姿勢が足りなかったと謝罪。その一方で、会社ではHSPに理解を示さない人や、苦手でも耐えなければならない人がいると話し、「どんな理由であれ任された仕事をしないということがないように」と伝えた。

新社会人となり、会社に馴染もうと頑張る新入社員と、価値観の異なる新入社員とのやり取りに難しさを感じる先輩や上司も多いだろう。HSPという切り口から始まったマミヤさんの漫画だが、誰にとっても職場でのコミュニケーションを振り返るきっかけとなる。

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