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なぜ彼女は「嫌いな人」と交際した?社内のパワハラ&モラハラの空気を読んだ結果、精神が崩壊するまで【作者に聞く】

  • 2025.11.9

憧れの業界に新卒で入社し、胸躍らせてスタートした社会人生活。しかし彼女を待っていたのは、社内の嫌いな人(嫌田さん)と無理やり付き合わされるという壮絶なパワハラ地獄だった――。

自身のリアル体験談を漫画にして発信している尾持トモさん(@o0omotitomo0o)。今回は、彼女の電子書籍『人生崩壊 会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました』の中から一部を抜粋し、著者コメントと合わせて紹介する。

憧れの業界で直面した「結婚か、クビか」の恐怖

「『俺と結婚しなきゃクビ』という衝撃発言に震えました。当時の気持ちを詳しく教えてください」という問いに対し、尾持さんは「漫画とかの世界でしか聞かないような、一昔前のようなことを、この時代にまさか“自分が”現実で言われることになるとは信じられませんでした。とにかく冗談であってほしいという気持ちが強かったです」と振り返る。上司が本気で言っているのが表情や態度から伝わり、「とにかく怖かった」と当時の恐怖を語った。

「当時働いていた『好きな業界』にこだわっていた理由」については、「なかなか入れる業界ではなかったからです。その業界について長い間しっかり勉強してきて、その結果狭き門である憧れの業界に入れたので、そこから出ていくなんてしたくありませんでした」と、退職を拒んでいたようだ。

「気持ちが薄れていく」…社内いじめとモラハラの影響

一方で、尾持さんは母親からも攻撃的な言葉をぶつけられる言葉の暴力を幼いころから日常的に受けていたと語る。機嫌がいいとき以外は言葉の暴力がない日がなかった。「当時モラハラという言葉を知っていれば…母が異常だと気づけていたかもしれません」と、母親との関係を振り返った。

「周りを固められて退勤後のデートを断れなかった」という描写については、「飲み会に参加していた社員には交際していることが知られていたので、不参加の人にも噂ですぐに知れ渡っていました。社内ではこの状況をおもしろがっている人がほとんどだったのだと思います」と、社内いじめの実態を説明した。

最後に、正常な判断が難しくなる前ぶれについて聞いてみた。

「嫌田さんのことが元々苦手だったのですが、『苦手』とか『嫌だ』という気持ちがだんだんマヒしてきたのと、周りに反抗する気力がなくなってきて、逆らうということ自体考えなくなっていました。こういった、自分の気持ちが薄れていく状態になったら危ないかもしれませんね」

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