1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「母子手当、貸して♡」【お金を借りまくる彼氏】が、ついに裁かれる!?

「母子手当、貸して♡」【お金を借りまくる彼氏】が、ついに裁かれる!?

  • 2025.11.7

人に頼み事をされて、なかなか「NO」と言えないことはありませんか? そんな人の優しさにつけ込むような人がいるのも事実。今回は、私自身が体験した当時付き合っていた恋人にまつわるエピソードを紹介します。

人懐っこいけれど、お金にだらしない彼

シングルマザーだった頃、私には交際していた彼がいました。人懐っこくて愛嬌もある。けれど、ギャンブルが大好きで、お金にはとことんルーズ。時には「どうしても足りない」と言われ、貸してしまったこともありました。そんな彼に、ある日思わぬ出来事が起きたのです。

親戚のお葬式への香典費

彼は、翌日に行われる親戚のお葬式に持って行くための香典費を、彼の父親から預かっていました。その日の日中、2人で出かけた後、私は夕方から仕事があったので彼に車を貸すことに。

4時間ほどで仕事を終え、迎えに来た彼と運転を交代した時、彼に異変が。
ハンドルを握る私の横で、「どうしよう……俺、もうダメかも」と泣き出したのです。理由を聞いても黙り込むばかり。
やがて、絞りだすように口にした言葉に、私は耳を疑いました。

「香典費、パチンコに使っちゃった……」

泣き落としに屈しなかった瞬間

呆れる私に、彼はさらにこう言いました。

「ねえ、今月、母子手当もらったでしょ? ちょっと貸してくれない?」

それまで何度も、嘘や泣き落としでお金を引き出されてきた私。でもこの時ばかりは即答しました。「母子手当は子ども達を育てるためのものだから、貸せないよ」彼を家まで送り届けた帰り道、胸の中にあったのは怒りと同時に、不思議な清々しさでした。

父親にバレた彼の裏の顔

後日、私と仲が良かった彼の妹から話を聞きました。香典費を使い込んだことだけでなく、私がお金を貸してくれなかったことまで話したせいで、彼が何度もお金の無心をしていたことが父親に知られ、こっぴどく叱られたそうです。

それでも彼のギャンブル癖が治ることはなく、ほどなく私は彼とお別れしました。実は女癖も悪かった彼は、次第に周囲の信用を失ってしまったようです。

線を引く強さ

一方の私は、あの瞬間に「NO」と言えたことで、自分と子ども達を守れたという実感を得ました。

身近な人を思う優しさは大切です。けれど、依存や甘えを助長させるのは自分を苦しめるだけ。人を信じることと同じくらい、線を引く強さも必要なのだと学んだ出来事でした。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:hiroko.S
4人を育てるママライター。20年以上、接客業に従事。離婚→シングルマザーからの再婚を経験し、ステップファミリーを築く。その経験を生かして、女性の人生の力になりたいと、ライター活動を開始。現在は、同業者や同世代の女性などにインタビューし、リアルな声を日々収集。接客業にまつわる話・結婚離婚、恋愛、スピリチュアルをテーマにコラムを執筆中。

元記事で読む
の記事をもっとみる