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春とヒコーキがどハマり!映画『爆弾』スズキタゴサクのモノマネが止まらない!?

  • 2025.11.7

東京のどこかに“爆発予定の爆弾”が仕掛けられたという前代未聞の事態のなか、取調室での攻防と都内各地での爆弾捜索の行方を同時進行で描き出す映画『爆弾』(公開中)。本作は、呉勝浩の同名ベストセラー小説を実写映画化したリアルタイムミステリーだ。

【写真を見る】ぐんぴぃがスズキタゴザクをモノマネ!似すぎ!!

類家(山田裕貴)vsスズキタゴサク(佐藤二朗)の駆け引きに引き込まれる! [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会
類家(山田裕貴)vsスズキタゴサク(佐藤二朗)の駆け引きに引き込まれる! [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会

酔った勢いで自動販売機や店員に暴行を働き、警察に連行された謎の中年男。彼は「スズキタゴサク」と名乗り、自身に霊感があると言い、都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告。秋葉原での爆破を皮切りに、「このあと1時間おきに3回爆発が起きる」と予知していく。尋問をのらりくらりとかわしながら、爆弾に関する謎めいたクイズを出し、刑事たちを翻弄していくスズキ。彼は一体何者なのか。仕掛けられた“爆弾”の正体とは?

都内の“爆弾”を追う、人気ミステリー小説を実写映画化 [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会
都内の“爆弾”を追う、人気ミステリー小説を実写映画化 [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会

スズキとの交渉に挑む刑事の類家役には山田裕貴。爆弾捜索に奔走する巡査の倖田を伊藤沙莉、スズキの過去を探る刑事の等々力を染谷将太、倖田巡査の相棒・矢吹を坂東龍汰、スズキの見張り役を務める刑事の伊勢を寛一郎、類家の上司・清宮を渡部篤郎、そして物語の鍵を握るスズキタゴサク役を佐藤二朗が演じるなど、豪華キャストの競演も見どころだ。

10月31日に公開を迎え、実写映画初登場1位、公開から4日間で興行収入5.2億円を突破し、早くも話題を呼んでいる本作を、今年『怪獣ヤロウ!』で映画初主演を飾ったぐんぴぃと映画好きとして知られる土岡哲朗の、「春とヒコーキ」の2人に鑑賞してもらった。「俳優陣の芝居合戦がたまらない」「佐藤二朗さんがスゴイ!」「カメラワークがエグい」「真相が見抜けなかった」と存分に楽しんだと言う春とヒコーキの2人。映画好きの土岡は本作を「新しい群像劇」と形容し、ぐんぴぃは映画鑑賞直後からスズキタゴサクのモノマネが止まらないほど、どハマり中。すっかりお気に入りの一作となった本作の見どころをたっぷりと語ってもらった。

「爆弾があったらどうしようって頭をよぎりました」(土岡)

シーンを再現しながら見どころをたっぷり紹介した春とヒコーキ 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香
シーンを再現しながら見どころをたっぷり紹介した春とヒコーキ 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香

――お2人とも映画『爆弾』にかなりハマったとのことですが、まずはご覧になった感想をお聞かせください。

ぐんぴぃ「事前情報ナシの状態で映画を観ました。タイトルを聞いて(岡本喜八監督の)『ああ爆弾』(64)のリメイクだと思い込んでいたくらい(笑)。佐藤二朗さんが出てきた時も、ちょっと変な役でインパクトを残すゲストくらいに思っていたら、取調室でクイズを出し始めて。その構図が『クイズ!! 99人の壁』に見えてきて…」

土岡「あれはもっとポップなクイズ番組だよ(笑)」

ぐんぴぃ「でも構図がそう見えちゃって。新しい番組が始まったのかな?と。でも、気づけばスズキタゴサクの術中にハマっているのかというくらいに一気に物語に引き込まれました」

土岡「僕は映画館で予告を見た瞬間に、公開されたら観に行こうと思いました。見どころを伝える予告でこんな渋い会話劇を見せるということは、全編がおもしろい会話劇になっているはず!と思って。正直、最初は会話で進めていくおしゃれな映画かな?と高を括っていたけれど、めちゃめちゃ自分の人生観を、平和ボケのようなところを殴られてくるような映画で驚きました」

ぐんぴぃ「急に始まる感じにもびっくりしたよね」

土岡「刑事さんの平和な日常パートがあってからの事件が起きるみたいな作品が多いけれど、いきなり本題から始まる。タゴサクが捕まってきました!って。映画のなかに日常パートがない分、僕らの日常生活がフリにされているような。僕たちの生活にこんなヤツが現れちゃいましたって感じで、地続きでこんな怖いことが起きているという感覚になりました」

――一気に持っていかれる感があったのでしょうか。

【写真を見る】ぐんぴぃがスズキタゴザクをモノマネ!似すぎ!! 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香
【写真を見る】ぐんぴぃがスズキタゴザクをモノマネ!似すぎ!! 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香

土岡「爆弾があったらどうしようって頭をよぎりました。タゴサクもこんな人いないよって感じでもないし…」

ぐんぴぃ「いなそうだけどいそう、こんなヤツもいるかもって思っちゃう。ずっとおもしろい映画だけど、タゴサクは本当に登場時からへつらう感じが不気味でしょうがなくて」

土岡「あの下手に出る感じが、なんかね」

ぐんぴぃ「『10万円貸してくださいよ〜(タゴサクのモノマネで)』から始まるあの会話」

――モノマネ、そっくりですね。褒め言葉ですが、本当に不気味です(笑)。

ぐんぴぃ「インタビュー中、タゴサクのセリフは全部モノマネで行くので、覚悟してください!」

土岡「映画を観てから、ずーっとタゴサクのモノマネをやっていて。楽屋でもどこでも(笑)」

「すごく引っ張られるカメラワークでした」(ぐんぴぃ)

2人で一緒にスズキタゴサクのモノマネを披露 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香
2人で一緒にスズキタゴサクのモノマネを披露 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香

――映画を1回しか観ていないモノマネのクオリティとは思えません。

ぐんぴぃ「ありがとうございます!僕が惹かれたのは、染谷さん演じる等々力との取り調べシーンが始まってからのカメラワークのエグさ。取調室は画替わりしない地味なシーンになりがちだけど、横から撮ってひっくり返るみたいな」

土岡「カメラが上を通るみたいなのもあったよね」

ぐんぴぃ「そう!それがタゴサクの術中にハマりつつあるみたいなところを表現しているのかなと。山田さん演じる類家が出てくるシーンのカメラワークもおもしろくて。部屋に入るシーンを後ろから撮るところから始まって、渡部さんが演じる清宮を映しての『類家です』と挨拶するまでのあの一連の流れ。類家、何者だ?と思うけれど、そんなことよりすごく引っ張られるカメラワークでした。実は僕、主演が誰なのかそれまでわかっていなかったのですが、このシーンでなるほど、主役は類家だ!と思いました。独特で際立ったコマ割りでおなじみの松井優征先生の漫画『魔人探偵脳噛ネウロ』もよぎりました。演出の勝利です。平坦なしゃべりの多い映画なのに、退屈だと思う瞬間がまったくなかったです」

土岡「類家って言葉が割と軽快。爆弾魔かもしれないヤツから情報を引き出す重要な責任があるポジションなのに、言葉の軽快さがおもしろくて。食い止めるぞ!みたいな社会的責任ももちろんあるけれど、人間同士として向き合って『俺はこうやって生きている。お前のポリシーは否定する』と個人の感情や意地で向き合っているところがおもしろかったです」

主人公の類家は警視庁捜査一課でスズキタゴサクと真っ向から対峙する交渉人 [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会
主人公の類家は警視庁捜査一課でスズキタゴサクと真っ向から対峙する交渉人 [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会

――そんなに自分のことさらけ出してしまっていいの?と思うところは結構ありましたよね。

ぐんぴぃ「そうそう!」

土岡「仕事としてやっているのではなく、本当にいち人間として向き合って、さらけ出していくところが新鮮でした」

ぐんぴぃ「さらけ出してきた相手に対して、さらに上からというのがタゴサク。それが強く出ていたのが清宮との対峙シーンです。タゴサクが舌舐めずりするところがあって。それまでは清宮にへつらって、へつらって、下に、下にみたいな雰囲気だったのに、あの舌舐めずりの瞬間に、タゴサクには悪意がある!と感じました。無邪気なタイプなのかなと思ったりもしていたけど…」

土岡哲朗は映画好きに観てほしいポイントも紹介! 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香
土岡哲朗は映画好きに観てほしいポイントも紹介! 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香

土岡「あのシーンはタゴサクのなにかが見えたような」

ぐんぴぃ「腹を割って曝け出している警官をいとも簡単に翻弄していく。タゴサクのほうが上だと思いました。到底、見た目からはタゴサクが勝てるなんてとても思えないんですけどね」

土岡「タゴサクって、結構滑舌悪くしゃべっているのに時々ハッキリするところが怖くて。正直、ナメていた相手だけど、タゴサクにも明確な怒りがあるんだと感じました。怒りで刺してくる感じをハッキリと向けてくるから、なんかゾッとする感じがありました。こんなヤツ、なにも考えていないだろうと思っていたら…」

ぐんぴぃ「怒りも手懐けている感じもある。それを全部やるってすごいよなぁ。野球の話を絡めるシーンもよかったよね。類家が勝てる気がした瞬間に、やっぱりタゴサクの得体の知れなさが勝ってしまうという(笑)」

――取調室で次々とタゴサクと対決を繰り広げる刑事たち。寛一郎さん演じるタゴサクの見張り役である伊勢との絡みは、ほかの対決とはちょっと違うタイプでした。

スズキタゴサクの見張り役を務める刑事、伊勢(寛一郎)との駆け引きも必見 [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会
スズキタゴサクの見張り役を務める刑事、伊勢(寛一郎)との駆け引きも必見 [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会

土岡「誘惑に負けている感じはしないのに、気づいたら負けていたみたいな。急に丸め込まれていった感じがしました」

ぐんぴぃ「『等々力さんにしか話しませんよ』と言っていたタゴサクから、『伊勢さんとは仲間ですから、友達ですから』って。そこで欲が湧いてしまったところ…での!」

土岡「利用だよね」

ぐんぴぃ「そう!伊勢さんにしか話さないタゴサクの昔話もおもしろかった。昔話の真相がわかる瞬間に、インサートで挟み込んでくるあの演出!」

土岡「すごかったよね」

ぐんぴぃ「あれは、相当よかった。うっそでーす!って。僕らも嘲笑われてる感じがして、タゴサクのことわかると思ったのに…っていうね。なんか気持ち悪いけど、気持ちよかったシーンです」

「一番好きなのは倖田が取調室に入ってタゴサクに向かっていくところ」(土岡)

倖田(伊藤沙莉)と交番勤務の巡査長、矢吹(坂東龍汰)のバディ感が光る! [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会
倖田(伊藤沙莉)と交番勤務の巡査長、矢吹(坂東龍汰)のバディ感が光る! [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会

――取調室の類家と清宮もそうですが、映画には様々な組み合わせのバディも登場します。お2人が気になった組み合わせ、やりとりを教えてください。

ぐんぴぃ「倖田と矢吹で好きなのは最初のやりとり」

土岡「軽口のところね」

ぐんぴぃ「『死ねって思ったわ』と、およそ警官らしからぬ会話なのですが、警官だって人間。鬱憤もあるだろうしと納得したし、一気にキャラが立ったと感じました」

土岡「倖田と矢吹の2人と、伊勢との関係もいいよね。会話という会話も絡みもほとんどないけど、どこか繋がりを感じるというか。一番好きなのは倖田が取調室に入ってタゴサクに向かっていくところ。倖田が入って来た瞬間に伊勢がカメラを倒して証拠が残らないようにしている。絡みが描かれていないのに関係性を感じて興味深かったです」

撮影現場で笑顔を見せる伊藤沙莉と坂東龍汰 [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会
撮影現場で笑顔を見せる伊藤沙莉と坂東龍汰 [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会

ぐんぴぃ「僕がそのシーンで気になったのは、倖田の怒りに対しタゴサクが卑猥な言葉を投げかけるところ。あそこで“お里が知れる”と思ったし、小物感が出てしまったとも思いました。わかりやすいことをやってる、みたいな。ベタというか…」

土岡「あれはベタなの?だいぶおかしいこと言ってるけれど」

ぐんぴぃ「ベタでしょう。シリアルキラーみたいなことをしちゃってるなと思って。本当に言ったとおりのことが起きたかはわからないけれど。僕は起きていないと思うんですけどね…」

土岡「言ってるだけでね」

――理解したような瞬間があったと思えば、やっぱり読めない人物のスズキタゴサクですが、お2人がもしスズキと対峙するとなったら、なにか対策はありますか?

ぐんぴぃ「強い拷問ぐらいしか浮かばないなぁ」

土岡「下手に出たらダメなんだとは思います。そう出てくるのをタゴサクも望んでいない。強い人を揺さぶって倒したいタイプだと思うんですよね」

類家の上司、清宮(渡部篤郎)は「スズキタゴサク」と交渉し対峙する [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会
類家の上司、清宮(渡部篤郎)は「スズキタゴサク」と交渉し対峙する [c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会

ぐんぴぃ「ジャイアントキリングだね」

土岡「そう!だから、下がダメなら上から行くしかないのだけど。まったく勝ち筋が浮かばないから、ベタにカツ丼攻撃かな。うまいものをタゴサクの目の前で食べて、食べたかったら…とシンプルに揺さぶるしかない。食欲で負けさせるくらいしか勝ち目がないんじゃないかと思って(笑)」

――土岡さんであれば、言葉遊びで揺さぶるのはどうでしょう?

土岡「どうだろう…」

ぐんぴぃ「9つの尻尾…(タゴサクのモノマネで)」

土岡「わぁ…こんなふうに言われるのか。もう行き当たりばったりでこっちもクイズを出すしかないかな。『18の尻尾というのがあって』って」

ぐんぴぃ「倍にして(笑)」

土岡「でも中身は決めていないから、うまくいく気がしないけれど(笑)。ゲームがあることだけほのめかして引き込むしかないかな」

ぐんぴぃ「もっとおもしろいゲームがあるよって、マリオカートでも出してみるのはどうかな?マリオカート熱中しない人はいないでしょ?」

土岡「熱中して気が緩んだところでポロッと?」

ぐんぴぃ「それか拷問しかないよ」

土岡「なにを言われたら、されたら嫌なのかがわからないよね」

――ぐんぴぃさんのタゴサクのモノマネの再現度なら、モノマネ返しというのはいかがでしょうか。

ぐんぴぃ「アリかも。嫌がる人いますよね。ただ、タゴサクがそのタイプかどうかはわからないけど(と言いながらタゴサクvsタゴサクのモノマネをするぐんぴぃさんを想像しながらモノマネを披露)」

土岡「ずっとコレなんです」

ぐんぴぃ「流行ると思います!みんな、タゴサクのモノマネしたくなるはずなので」

「喰らいましたね。本物です!」(ぐんぴぃ)

――予告編を見た土岡さんと、事前情報ほぼナシのぐんぴぃさんがどハマりした作品ということで、構えずに見られる映画として幅広くおすすめできるのかなと。改めて本作のおすすめポイントをお願いいたします。

[c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会
[c]呉勝浩/講談社 [c]2025映画『爆弾』製作委員会

ぐんぴぃ「やっぱり佐藤二朗さんですね。コメディが得意な役者さんだと思っていたら、こんな引き出しを持っているのかと驚いたし、演技なのかなんなのか佐藤さんとタゴサクとの境界線がわからなくなる感じがあって。“タゴサクがタゴサクをやっている”という演技を佐藤二朗さんがやっている感覚にシビれました」

土岡「社会への鬱憤、自分の人生がうまくいかないことへの鬱憤を、刑事たちも抱えている。刑事が抱えているなら、自分のなかにもあるかもしれないって思うと、自分のなかにもタゴサクはいるように思えてなりません。社会に対してなにかやってやろう、みたいなのはある意味怖い考え方かもしれないけど、佐藤二朗さんが『実は俺、こんな演技を隠し持っているんだよ』と社会に見せつけている感じもあって。お芝居自体がタゴサクムーブというのかな。なんか自分のなかのタゴサクとしてスカッとするというか」

ぐんぴぃ「あー、わかるわー」

土岡「佐藤さんがこれまでに見せてない隠し持っていた演技を社会にぶつけてみんなを震え上がらせている!」

ぐんぴぃ「爆破させているんだね。まさしく“爆弾”!」

土岡「(記事に)書いてくださいって顔してます(笑)」

ぐんぴぃ「よろしくお願いします」

2人揃って映画『爆弾』の虜になったとのこと 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香
2人揃って映画『爆弾』の虜になったとのこと 撮影/河内彩 ヘアメイク/大久保里香

土岡「あと、刑事が複数人体制で、交代制で立ち向かっていくというのも珍しい描き方かなと。群像劇といえば群像劇だけど、想像する群像劇とはまったく違うもの。映画好きでも、なかなか想像できないと思います。形がすごく特殊な映画なので、衝撃で揺さぶられるのではないのかなと思います。役者さんたちの普段のイメージ込みの芝居で、交代交代でアンサンブルするところには、なんかめちゃくちゃ豪華なものを観ている感覚を味わえるはずです」

――最後に。お2人がこの映画おすすめしたいターゲットを絞って、注目ポイントをまとめていただければ、と思います。

ぐんぴぃ「邦画をナメている人に観てほしいです。僕自身、タイトルでなんか渋い作品なのね、くらいに軽く思っていたのですが、喰らいましたね。本物です!あと『クイズ!! 99人の壁』が終わって悲しんでいた人には、生まれ変わった『99人の壁』が観られますとおすすめしたいです!」

土岡「リメイクじゃないからね(笑)。僕はヒーローものが好きな人に観てほしいです。超人やスーパーマンみたいな人は出てこないけれど、全部をひっぺがしてヒーローとヴィランのやり取りを素材の味でやっています!とおすすめしたいです。塩でいただくヒーローものだよと(笑)」

ぐんぴぃ「通だね〜」

土岡「あと、この映画を引きずっちゃってもいいという覚悟のある人にもおすすめしたいです。いろいろな角度でいろいろな人の心情に共感できるので、どこかで響いてしまうと思う」

ぐんぴぃ「僕は数年後もこの映画を引きずっていると思います。ずっとタゴサクのモノマネをやっていくつもりです!」

取材・文/タナカシノブ

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