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庄司浩平、『40までにしたい10のこと』出演で環境が変化! 「気づかれちゃうことが増えました(笑)」

  • 2025.11.6
庄司浩平 クランクイン! 写真:小川遼 width=
庄司浩平 クランクイン! 写真:小川遼

俳優の庄司浩平が、自身の26歳の誕生日となる10月28日に2nd写真集『庄司浩平写真集 だから、ぼくは』を発売した。本作は、庄司が自ら書き下ろした文章を元にテーマを設け、ストーリーとして落とし込み撮り下ろした、フェイクドキュメンタリー的な一冊。前衛的でありながら、どこか叙情的。まるでひとつの映画を見たような読後感を味わえ、庄司の俳優としての力量と色気、多彩な表情を垣間見ることができる。クランクイン!では、そんな庄司にインタビューし、写真集に込めた思いのほか、大ヒットドラマ『40までにしたい10のこと』出演をきっかけに変化したこと、さらに今後挑戦してみたい役柄を聞いてみた。

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■人によって受け取り方が違う写真集にしたかった

――1st写真集から4年。このタイミングで2冊目を出そうと思ったきっかけは何だったのですか?

庄司浩平(以下、庄司):1st写真集を21歳の時に出し、「しばらくは必要ないかな」と思っていました。ただ、30歳を超えて写真集を出すかと言われたら、それもやらなそうだと思って(笑)。ちょうど『40までにしたい10のこと』で多くの方に知っていただいたタイミングだったのもあり、前作より違った表情を見せられるのではないかと思ったことがきっかけです。

――今回の写真集をこのようなかたちにしようと思われたのは、どんなきっかけや思いがあったのでしょうか?

庄司:読み物として面白くしたいというところから始まり、最初はファッション系で行こうと進めていたのですが、そのような写真集は他の方でも見たことがあったので、違うパターンにしようと。その頃、文章を書き始めたこともあり、それを組み合わせることはできないだろうかと考えました。人によっていろんな受け取り方ができるようなものが作れたらいいな、というのが始まりですね。

――制作する上で、庄司さん自身も自らの書いた文章がビジュアルとして膨らんでいく面白さを感じたのではないでしょうか?

庄司:とても面白かったです。ビジュアルに関しては、僕の意思は一切入れていません。僕の文章を読んだカメラマンさん、衣装さん、メイクさんたちがどんなイメージを持ち寄ってくれるのか、プロの腕を信じてみようと思いました。それを僕も見たかったし、自分が予想している形になったものもあれば、「まさかこんなイメージで作ってくださるとは!」と驚くものもあって。いろいろなイメージが融合して、面白い作品になったと思っています。

――その中でお気に入りの1枚は?

庄司:ベルトで縛られているカットです。このカットの前後に文章が挟まる構成になっているのですが、文章と文章のつなぎをどう表現しようかと考えた時に、ベルトで結ばれているカットを入れ込んだらいいんじゃないかと。ファッションとしても面白い絵になっていて、基本的にはブラックで統一されたコーデの中で、顔をカラフルな塗料で色づけています。ベルトの縛りもキツ過ぎず遊びがあって、文章と文章をつなげるチョイスとしては素晴らしいカットになったと感じました。

――タイトルの「だから、ぼくは」には、どんな意味が込められていますか?

庄司:これは、写真集の中に入れた僕の文章の一部を抜粋したものです。先ほども言いましたが、読み手が好きに受け取り想像してくれるような写真集にしたかったんです。読んでくださる方それぞれがたどり着く感想・感触もあるはずなのに、僕が言ったものと違う思いを抱いてしまったら、不正解のようになってしまうじゃないですか。なので、“答えの一歩手前”のようなタイトルにしたいと、この言葉をピックアップしました。

■『40までにしたい10のこと』出演で環境が変化 「割引商品が買いづらく…(笑)」

――今回のご出版のきっかけにもなったドラマ『40までにしたい10のこと』ですが、反響も大きかったですよね。その後、周囲の環境もずいぶん変わったのでは?

庄司:環境や周囲の反応は急激に変わりましたが、自分自身にはそこまで変化はありません。環境は変われど、自分の身の置き所は変えないようにしようというスタンスは、大切にしようと。ただ、身の置き所を変えずとも、(庄司浩平だと)気づかれちゃうことが増えましたね(笑)。

――演じた田中慶司は眼鏡をかけたキャラクターでしたから、変装してもバレてしまいそうですね。

庄司:そうなんですよ。普段はキャップと眼鏡で顔を隠しているのですが、それでもバレてしまって。もしかして、逆に眼鏡をかけているからバレちゃうんですかね?(笑)。

――身長(188cm)もバレる要素の1つですよね。十条雀役の風間俊介さんとの身長差がステキでした。

庄司:ありがとうございます。気付いてもらえるのはうれしいことでもあるのですが、スーパーなどで割引商品を買いづらくなったのは痛い(笑)。レジ前で20%オフのクーポンを出している姿を見られちゃったりすると、恥ずかしいです(笑)。

――撮影が終わって以降、風間さんとの交流はあるのでしょうか?

庄司:ご飯を食べに行きました。ただ、『40までに~』はドラマの放送が始まる前に撮影が終わっていたので、あまり反響についての話はできていなくて。「ありがたいね」という連絡を取ったくらいです。

――風間さんとの撮影を通して、俳優として刺激を受けたり、受け取ったものはありますか?

庄司:美味しいお店のリストですかね(笑)。もちろん、それだけでなく現場での佇まいを学ばせてもらいましたし、芝居自体もとてもレベルの高いものを見せていただきました。でも、見たからといってそのスキルを身に着けられるわけではありません。年齢も経験年数も違いますから、僕には表現できる引き出しがまだ少ないです。


今後キャリアを積んでいくことで、どこかのタイミングで理解できる瞬間があるかもしれないし、違う表現にたどり着くかもしれない。つまり、風間さんにはとても良い例をいただいたということです。僕の表現のストックがひとつ増えたように感じています。そこからどうアプローチしていくかは、僕自身が探していかなければいけないと思っています。

――この写真集は、風間さんに渡しますか?

庄司:渡します! 事務所に送らせてもらいますね(笑)。見て楽しんでもらえたらうれしいです。

■庄司浩平の「30までにしたいこと」

――『40までにしたい10のこと』は庄司さんの認知を広げた作品になると思いますが、それ以外に、庄司さんが出演した作品の中で、自身に影響を与えたものはありますか?

庄司:2024年に参加したドラマ『君とゆきて咲く〜新選組青春録〜』です。この作品のメインキャストを決める「人生が変わる、シン・時代劇オーディション『真剣 SHINKEN』」というオーディション番組があったのですが、そこで脚本家の坪田文さんや演出の三ツ矢雄二さんをはじめとした方々に、その時に必要な言葉をたくさん与えてもらいました。

経験も知識も足りない僕に、それぞれ違ったメッセージやアプローチ方法を授けてくださいました。もちろん厳しい言葉もあったけれど、僕の特異性を捉えた上でのアドバイスだったと思うので、思い返すと大変な日々でしたが、その時間があって良かったなと思います。


――10月28日の写真集発売日には、ちょうど26歳のお誕生日も迎えられましたね。ドラマのタイトルにちなんで、「30歳までにしたいこと」を教えてください。

庄司:色々なところで言ってはいるのですが、もう一度くらいはモデルとしてショーに挑戦したいです。一度、日本でYohji Yamamotoのショーに参加させてもらったことがあるのですが、長い時間をかけて準備された服を着て、朝からメイクを整えてステージに立つのですが、ショー自体は15分程度で終わってしまうんです。その瞬間は観客全員の視線が僕に集まり、そして僕はその一瞬に懸ける人たちの情熱を一身に背負っている。そのジリジリとした感覚が面白くて、もう一度挑戦してみたくなりました。

――俳優としての目標や、今後演じてみたい役などはありますか?

庄司:まずは、多くの方に「庄司浩平」という役者を求めてもらえるようになることが目標です。個人的には、やらせてもらえるならどんな役でも演じたいスタンスなのですが、1つ挙げるとすれば、とことん優しい役。ドラマの中って、本当に心のキレイな人が現れたりするじゃないですか。「こんなやつおるかい!」と思うんですけど(笑)。僕がそうではない人間なので、一度そういった人に寄り添ってみたいです。どこまで近づけるのか、試してみたいですね。

(取材・文:米田果織 写真:小川遼)

『庄司浩平写真集 だから、ぼくは』は発売中。

2冊目となる写真集を発売した庄司浩平にインタビュー!【『庄司浩平写真集 だから、ぼくは』】

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