意外と読めない？【漢字クイズ】「統べる」はなんと読む？→気になる正解は？

人間はひとりで生きていくことはできません。家族、そして村や町をつくりながら、社会というものを形成していきます。もちろんそこには多くの人間が関わっていて、いつの時代もその中にはリーダーというものが存在します。

今回ご紹介する「統べる」という漢字は、まさにそんな人間社会の在り方に関わる言葉です。あなたは正しく読むことができますか？

問題

「統べる」はなんと読む？

「全て」の語源

「統べる」の正しい読み方は「す（べる）」で、「総べる」と書く場合もあります。

「全体を一つにまとめて支配する」という意味を表わします。

古くから、国や集団を治める際に「統べる」という語は使われてきました。
「まとめ役」「取りまとめる力」「全体を見る視点」など、社会を運営するうえで欠かせない働きを表す語とも言えます。

「統」を用いた言葉

「統べる」は訓読みですが、音読みを使った言葉にはどういったものがあるのでしょうか。

そもそも、「統」という漢字は「まとめる、治める」という意味と「おおすじ、つながり」という意味を持ちます。「まとめる、治める」という意味で言うと「統一（とういつ）」「統制（とうせい）」「統率（とうそつ）」などの言葉があり、「おおすじ、つながり」だと「系統（けいとう）」「伝統（でんとう）」「血統（けっとう）」などがあります。

ひとつの漢字が作り上げる熟語は本当にたくさんあります。こういった言葉の広がりは実に面白いですよね。

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参考文献： 明鏡国語辞典、新漢語林

文（編集）：そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします！