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75歳以上をねらう【4つの悪徳商法】高齢者こそ陥りやすいやり口を徹底解説

  • 2025.11.5

75歳以上をねらう【4つの悪徳商法】高齢者こそ陥りやすいやり口を徹底解説

「うちの親はしっかりしてるから大丈夫」——そう思っていても、今どきの詐欺はとても巧妙です。気づかないうちに、お金も心も狙われているかもしれません。増え続ける高齢者の詐欺被害。新刊『親が75歳を過ぎたら知りたいことが全部のってる本』から、第3回はグレーゾーンの悪質商法を取り上げます。

グレーゾーンの悪質商法にも注意

高齢者をねらった犯罪はあとを絶たないどころか凶悪化、巧妙化の一途。

親とその財産を守るために、今すぐ子どもができることは?
グレーゾーンの悪質商法の例をご紹介します。

ほぼ詐欺の悪質商法が。業者を家の中に入れてはダメです

悪質商法とは、不当なやり口が含まれている取引のことです。詐欺に近いものや違法なものもあります。不安感をあおったり親切心を巧みに利用したりするところが悪質。まじめな親世代こそ危険なのです。

特に被害にあいやすいのが後述する4つのケース。悪質商法に対する対策も、詐欺対策とまったく同じです。つまり、入り口でシャットアウトすること。玄関のドアをあけない、インターホンで対応して断る。電話は留守電にして、見知らぬ番号からの電話には出ない。SNSやメールでお金の話をされても、提示されたURLをクリックしない。それだけでも悪意ある商法を避けることができます

インターネット通販に注意!

親世代もインターネット通販を利用することが増えています。なかでも健康食品や化粧品などの「定期購入」はトラブルが多発中です。「パソコンサポートサービス」や「ウイルスソフト関連」、さらには「アダルト情報サイト」「出会い系サイト」からの不当請求も。家族に相談できず、金銭を支払ってしまうケースが少なくありません。

<クーリングオフ制度>
いったん契約しても、一定期間内であれば契約を白紙に戻すことができる。通信販売の商品はクーリングオフできないが、8日以内であれば返品可能。この契約はクーリングオフできるか迷ったら、消費生活センター消費者ホットラインへ。

高齢者をねらう商法

詐欺と紙一重【点検商法】

点検に来ました」と訪問し、「雨漏りしそう」「シロアリがいる」などと言って高額な工事の契約や商品販売をすること。

点検詐欺と異なって完全にうそではなく、商品販売を目的にしていることが多いです。
とはいえ高額で、実際には必要性の低い場合がほとんど。

「不要品処分」は要注意【悪質な訪問買い取り】

訪問買い取りとは、買い取り業者が自宅を訪れ、着物や貴金属をその場で査定・買い取りすること。

不用品処分というチラシによる勧誘も多いですが、とにかく業者を自宅に上げるなかれ。家の中まで査定されます。

物品を処分したいと思ったら、なるべく実店舗に持っていくこと。

集団心理を利用して【催眠商法】

「日用品を無料で配布」などと宣伝して店舗や特設会場に誘い、最終的にはふとんや健康器具などの高額商品を売りつける商法。

集団催眠状態にして売りつけることから、催眠商法といわれます。
どんなにすすめられても「家族に相談する」とその場で契約しないことが大事。

気づいたら定期購入に!【通販の「初回キャンペーン」】

「期間限定、今だけ980円!」のような広告で購入を促し、気づかれないような小さな文字で「定期購入です」と表示。

1カ月後に同じ商品を送りつけて数万円を請求します。

定期購入と気づいて解約しようとしても、方法がわからないことが多い。すぐにクーリングオフを促して。

イラスト/坂木浩子(ぽるか)

※この記事は『親が75歳を過ぎたら知りたいことが全部のってる本』主婦の友社編(主婦の友社刊)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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