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日本橋兜町で街歩き!「キャプション by Hyatt 兜町 東京」のイマーシブツアーに参加して、進化する「金融の街」の歴史と食を再発見

  • 2025.11.5

金融の街として知られる東京・日本橋兜町にホテル「キャプション by Hyatt 兜町 東京」が2025年10月7日にオープンした。オープニングを記念して、11月1日(土)~11月3日(月)、11月7日(金)~11月9日(日)の期間限定でホテル周辺、兜町の街を案内人と巡る日帰りのイマーシブツアー「旅先で出会った人ツアー」を開催している。

リノベーションが進む日本橋兜町の街を、案内人と巡る日帰りのイマーシブツアー「旅先で出会った人ツアー」を開催中
リノベーションが進む日本橋兜町の街を、案内人と巡る日帰りのイマーシブツアー「旅先で出会った人ツアー」を開催中

「キャプション by Hyatt 兜町 東京」は、「旅人とローカルをつなぐ街のリビングルームのようなホテル」をコンセプトに東京・日本橋兜町にニューオープンしたホテル。ホテルに宿泊するだけでなく兜町の街を楽しんでほしいと、「旅先で出会った人」に連れられて兜町を巡るというプランの日帰りのイマーシブツアーを企画した。登場人物と一緒に実際に街を歩きながら、日本橋兜町の文化や歴史、食を体験することができる。

ツアーには所要時間約70~90分のベーシックコース(3300円)と、約130~150分のエクスペリエンスコース(8800円)の2つのコースがあり、事前予約が必要だ。この記事では、「旅先で出会った人」に案内してもらった兜町の魅力的なスポットを巡るツアーの様子をレポートする。

ツアーの始まりは「キャプション by Hyatt 兜町 東京」。案内人・莉奈さんとの出会い

「Talk Shop」で飲み物を片手にくつろいでいると…
「Talk Shop」で飲み物を片手にくつろいでいると…

ツアーの受付は、ホテル1Fにある、レストラン、コーヒーショップ、バー、そしてコワーキングスペースが一体になったコミュニティスペース「Talk Shop」で行う。受付を済ませると、なんとドリンクを1杯プレゼントしてくれた。通された席に座っていると、1人の女性が声をかけてきた。彼女は牧山莉奈(まきやまりな)さん、今回のツアーの案内人である「旅先で出会った人」だ。1年ほど前から近所で働いているので、兜町の街に詳しいのだそう。

兜町のエキスパート・莉奈さんに街を案内してもらおう
兜町のエキスパート・莉奈さんに街を案内してもらおう

話しているうちに自然と会話の流れから、私たちは一緒に兜町を巡る街歩きツアーに出かけることに。

元鰻屋をリノベーションしたビアバー「Omnipollos Tokyo」

他のツアー参加者と合流し、いよいよ街歩きがスタート。「話を聞くだけじゃなく、自由に話しかけてくださいね!」という莉奈さんの言葉に、期待が高まる。

オフィスビルが立ち並ぶ兜町の街並み
オフィスビルが立ち並ぶ兜町の街並み
莉奈さんの案内で街歩きへ!
莉奈さんの案内で街歩きへ!

まず向かったのは、北欧のクラフトビール「Omnipollo」直営のビアバー「Omnipollos Tokyo(オムニポロス・トウキョウ)」。古きよき雰囲気を残した路地に、そのお店はあった。「ここは、もともとは兜町のビジネスパーソンに愛されたうなぎ屋さんだったんですよ」と莉奈さん。築70年の木造建築をリノベーションしたそうで、とても趣がある。よく見ると、扉の取っ手がうなぎの形になっていた。

さっそく1つ目のスポット、「Omnipollos Tokyo」へ
さっそく1つ目のスポット、「Omnipollos Tokyo」へ

■Omnipollos Tokyo

<住所:東京都中央区日本橋兜町9-5>

うなぎ屋をリノベーションしたという、趣あるビアバー
うなぎ屋をリノベーションしたという、趣あるビアバー

続いて案内されたのは「日本橋日枝神社」。莉奈さんいわく、ここは兜町の開運スポットなのだとか。

続いて、多くのビジネスパーソンが訪れる日枝神社へ
続いて、多くのビジネスパーソンが訪れる日枝神社へ

特徴的なのは、天を仰ぐ姿の狛犬。「この狛犬を撫でるとご利益があるんですよ」と教えてもらい、さっそく運気上昇を願って撫でてみた。株にちなんだお守りもあるそうで、金融の街ならではだ。

天を仰ぐ上向きの狛犬は、撫でるとご利益があるそう
天を仰ぐ上向きの狛犬は、撫でるとご利益があるそう

旧銀行跡のおしゃれスポットで、もっちりパンを堪能「bakery bank」

複合ショップ「BANK」へ
複合ショップ「BANK」へ

「金融・証券の街のイメージがある兜町に、最近はどんどんおしゃれなスポットが増えているんですよ」と莉奈さんが教えてくれた。その中でも今、注目を浴びているのが、ベーカリーやレストランなどが同居する複合ショップ「BANK」。なんと、旧銀行跡をリノベーションした建物だそうだ。

建物に入ると、古材やむき出しのコンクリート、れんがなどのインダストリアルな雰囲気と、木材のナチュラルな雰囲気が融合した個性的な空間が広がっている。「施設名や店名もおもしろいんですよ」と莉奈さん。ベーカリーは「bakery bank」、ビストロは「yen」、コーヒーバーは「coin」と、金融の街らしい名前がつけられている。

1Fにあるのが「bakery bank」。実は、「近所で働いている」と言っていた莉奈さんのバイト先が、ここ。「ここのパンは、職人出身ではないシェフが作るからこその型破りな水分量で、サクサク、モチモチの独特な食感が人気なんです」と、莉奈さんがうれしそうに教えてくれた。国産小麦や天然酵母にもこだわっているそうだ。

水分量と粉の種類の使い分けにより、上質な食感が生み出される
水分量と粉の種類の使い分けにより、上質な食感が生み出される

■bakery bank

<住所:東京都中央区日本橋兜町6-7 1F/電話:050-3593-0834>

アンティークな佇まいが魅力的なベーカリー「bakery bank」
アンティークな佇まいが魅力的なベーカリー「bakery bank」

歴史的建造物「日証館」で体験する、自分だけの香りづくり「Fragrance lobby」

渋沢栄一旧邸跡の日証館1階へ
渋沢栄一旧邸跡の日証館1階へ

次に向かったのは、旧渋沢栄一邸跡地に1928年(昭和3年)に設立された「日証館」。特徴的なアーチ窓を持つ古典様式風の建築は、東京都選定歴史的建造物に選定されている。この歴史ある建物の1Fにあるアトリエ「Fragrance lobby(フレグランスロビー)」では、香り創り体験「Personal Blending」ができる。店内は重厚感が漂う建物本来の構造と、モダンなインテリアが調和した落ち着いた雰囲気だ。

日証館に「香り」のスペースを展開する「Fragrance lobby(Atmosphere inc. ショールーム)」
日証館に「香り」のスペースを展開する「Fragrance lobby(Atmosphere inc. ショールーム)」

入り口を入るとまず、目の前には蒸留器が設置されたカウンターが。カウンターの右側が「Fragrance lobby」、左側はカカオが主役のデザートコースを提供する「nib」になっている。こちらのメニューに使った旬の果実やスパイスなど、その時々の植物を蒸留しているそう。「季節の香りコーナー」では、蒸留したての香りをテスティングできる。ここで筆者は、自分だけのルームミストを作るパーソナルブレンディングを体験することになった。

「季節の香り」コーナーでは、「nib」のデザートに使用した旬の果実やスパイスの香りが楽しめる
「季節の香り」コーナーでは、「nib」のデザートに使用した旬の果実やスパイスの香りが楽しめる

まずは独自のカウンセリングからスタート。いくつかの簡単な質問に回答したあとで、ルームミストのベースとなる「ブレンド精油」を3種類の中から一つ選ぶ。さらに、16種類の試香紙を一つひとつ嗅ぎ、香りを完成させていく。

「あまり深く考えなくて大丈夫ですよ。『いまの感覚』で選んでいただくのが正解です。気分や体調によって、同じ人でもその時々によって心に響く香りは変わります」と、フレグランスディレクターのスタッフがやさしくアドバイスしてくれた。

フレグランスディレクターが、個人のカウンセリングを基に調香
フレグランスディレクターが、個人のカウンセリングを基に調香

ベースの精油1種と、シングルノートの精油2種が決まったら、いよいよブレンドだ。シングルノートの2種の比率は1:1でも、好きな香りを多めに配合してもOK。この比率によっても、香りの印象が変わるそうだ。

香りの比率はカスタマイズ可能
香りの比率はカスタマイズ可能

ブレンドし、包んでもらったら完成。できあがったフレグランスは持ち帰ることができる。カウンセリングで意外な自分を発見でき、世界に一つだけのルームミストを調合できる、至福の体験であった。

世界でたった一つのルームフレグランスを作る特別な体験を
世界でたった一つのルームフレグランスを作る特別な体験を

■Fragrance Lobby(Atmosphere inc. ショールーム)

<住所:東京都中央区日本橋兜町1-10 日証館1F/電話番号:03-6206-2719>

■nib

<住所:東京都中央区日本橋兜町1-10 日証館1F/電話番号:03-6206-2568>

行列のできる人気店絶品チョコレート&アイスクリームに舌鼓「teal」

彩り豊かなジェラート
彩り豊かなジェラート

素敵な香りに癒やされたあとは、同じく日証館の一画にある、チョコレート&アイスクリームショップ「teal(ティール)」へ。

チョコレート&アイスクリームショップ「teal」へ
チョコレート&アイスクリームショップ「teal」へ

レトロな日証館の建物に、かわいらしいチョコレートとアイスの看板が目を惹く。店内は、淡い色合いの穏やかな空間。建物の歴史を活かしたヴィンテージな風合いも魅力的だ。

数多くのすてきなテイクアウト品が並ぶ
数多くのすてきなテイクアウト品が並ぶ
種類豊富なジェラートメニュー
種類豊富なジェラートメニュー

莉奈さんのおすすめで、ジェラートをいただくことに。筆者は、人気メニューの一つである「アマゾンカカオ」と、気になった「チェリーペッパー」を選んだ。

アマゾンカカオ&チェリーペッパー
アマゾンカカオ&チェリーペッパー

「アマゾンカカオ」は、目が覚めるような力強いカカオの香りが一気に広がる。なのに、あと味はとても爽やかで酸味も感じられ、止まらなくなるおいしさだ。「チェリーペッパー」は、チェリーの芳醇な香りと胡椒の香りが組み合わさり、サクランボの甘さを引き立てながらも、華やかなマリアージュが楽しめる。毎日でも通いたくなるお店だ。

参加者の皆さんとジェラートを食べながら談笑
参加者の皆さんとジェラートを食べながら談笑

■teal(ティール)

<住所:東京都中央区日本橋兜町1-10 日証館1F/電話番号:03-6661-7568>

歴史的建造物をリノベーションしたブティックホテル「K5」

重厚感ある外観の歴史的建造物をリノベ―ションしたブティックホテル「K5」
重厚感ある外観の歴史的建造物をリノベ―ションしたブティックホテル「K5」

「teal」を出て歩いていると、また一つ、重厚な歴史的建造物を見かけた。「K5」という複合施設だそうだ。莉奈さんによると、ここは1923年竣工の日本最初の銀行、第一国立銀行の別館をフルリノベーションした建物とのこと。ホテルや飲食店が入っており、2025年春に1Fの飲食施設がリニューアルされたばかりだとか。兜町には本当にリノベーションされたすてきな建物が多い。

■K5

<住所:東京都中央区日本橋兜町3-5/電話番号:03-5962-3485>

ツアー終了!「ヒミツを教えて」が合言葉?

楽しい時間はあっという間で、出発地点の「キャプション by Hyatt 兜町 東京」のTalk Shopに戻ってきて解散だ。参加者同士、そして莉奈さんともすっかり仲よくなった。そういえば、ツアーが始まる前に「仲よくなったら『ヒミツを教えて』と頼んでみよう。秘密のアイテムがもらえるかも?」という情報を聞いていた。勇気を出して莉奈さんに「ヒミツを教えて」と伝えてみると…。

何がもらえたかは、実際にツアーに参加してのお楽しみである。

何か特別なアイテムをプレゼントしてくれるかも…?
何か特別なアイテムをプレゼントしてくれるかも…?

「旅先で出会った人」の莉奈さんに案内してもらった今回のツアー。金融の街のイメージがある日本橋兜町にどんどんおしゃれなスポットが誕生しているとは驚きであった。なにより、案内人の莉奈さんとの会話を通して街を巡ることで、ただ観光するだけではわからない兜町の魅力を深く知ることができた。

「キャプション by Hyatt 兜町 東京」で、偶然の出会いから始まる不思議なツアーに参加してみよう。

文=川田湖雪

※ツアーは完全予約制です。

※チケットの購入はイベント前日17時まで可能です。

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