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【足連載/第2歩】タコ1つでも要注意!? 知らないと損する足裏からわかる4つのタイプ別対策法

  • 2025.11.3

【足連載/第2歩】タコ1つでも要注意!? 知らないと損する足裏からわかる4つのタイプ別対策法

連載第2回は、前回の足ケア習慣にもあった「自分の足裏を観察する」ことにフォーカス。 タコ(皮膚が圧力や摩擦によって厚く硬くなる状態)やウオノメ(中心に芯があり、その芯が神経を圧迫して強い痛みを伴う状態)、乾燥でガサガサしている部分、そして爪の状態は……? 早速、自分の足タイプを確認してみましょう。 第1回の記事はこちら>>【足連載/第1歩】

小さな足のトラブルを見逃さないで!

前回お話を伺った皮膚科医で足育研究会代表の高山かおる先生が、「歩けなくなると生活の質(QOL)はどうしても低下してしまいます。足の小さなトラブルも姿勢や歩き方に影響し、やがて腰や膝の痛み、転倒など全身の不調につながることがあります」とおっしゃるように、小さな足のトラブルは見逃せません。

あなたの足裏の状態を、これから紹介する4つのタイプと見比べていきましょう。

先生が提唱するトラブルにつながりやすい足タイプ“あしよわタイプ”はこの4つ。

「ナヨナヨ」タイプ・・・外反母趾(がいはんぼし)を伴いやすい。
「ドスドス」タイプ・・・小指下エリアにタコができやすい。
「カチカチ」タイプ・・・歩行が不安定になりやすい。
「ペタペタ」タイプ・・・運動不足で、足指の働きが悪くなっている。

足裏のどこにタコがあるか、歩くときにどの部分が地面に強く当たるかを観察すると、自分の“あしよわタイプ”が見つかります。
たとえば、タコの位置が足裏中央の場合はナヨナヨ型、外側小指下はドスドス型に多く、これらの違いがケアの方向性を決めます。

タイプ別に簡単な運動もご紹介します。
痛みやタコなどの症状を和らげるための“ほぐす”運動(足首回しや足底マッサージ)、そして、再発予防のために“支える力”を鍛える運動(ゆるゆる屈伸や足指体操)を組み合わせましょう。

4タイプ、順番に見ていきます。

(※以下に紹介する運動を行う際は、転倒リスクの高い方は手すり等で安全確保をし、痛みがあれば中止してに医療機関へ相談してください。)

関節がやわらかく、甲が薄い「ナヨナヨ」タイプは女性にやや多い傾向がある

「ナヨナヨ」タイプは、柔らかい足で、外反母趾や、立つと足裏の内側がぺたっとする外反扁平足が見られることもあるのが特徴です。
ひざが内向きで、骨盤が左右に振れる歩き方の人は要注意。

外反母趾が悪化したり、扁平足障害などのトラブルになりやすい傾向があります。

膝と足先の方向をそろえるクセづけのための姿勢矯正運動として「ゆるゆる屈伸」や、足関節のストレッチに有効な「足首回し」、また足指体操をするのがおすすめです。

筋肉が緊張し、関節が硬い「ドスドス」タイプは性別問わず見られる

「ドスドス」タイプは、甲高で関節が硬く、内側縦アーチが高い特徴があります。足が外側に傾きがちなので膝が外へ向き、ガニ股歩きの人はご注意を。

足底腱膜炎(そくていけんまくえん)や足関節のねんざ、変形性股関節症のほか、腰痛のリスクが高まることがあります。

日頃から、ゆるゆる屈伸や、足首回しをすることをおすすめします。
ポイントは、膝が外に流れるのを矯正し、硬くなりやすい下半身全体のストレッチ。
ゆるめ、ほぐすことが大切です。

関節突出部のウオノメで痛みが強く、「カチカチ」タイプは中高年女性に多い傾向

「カチカチ」タイプは、O脚、猫背で歩き方はすり歩き。重心が後ろにあるので、歩くのが遅くなりがちで、歩行も不安定になるのが特徴です。

指にできるウオノメなどの痛みで、足や膝への負担につながることがあります。

股関節の動きが悪くなっていることが多いので、ゆるゆる屈伸やかかとの上げ下ろしを行い、股関節をゆるめたり、前傾姿勢を起こすことが大切です。

靴の選び方や履き方が間違っている、極端な運動不足の人は「ペタペタ」タイプ

「ペタペタ」タイプは、間違った靴の選び方や履き方の人、極端な運動不足の人、そして足指の働きが悪くなっている人に多く、ペタペタと引きずるように歩くのが特徴です。

不適切な靴や運動不足は全身の不調の一因にもなり得るので、まずは適合する靴や靴下選びに注意し、無理のない運動を。

姿勢に注意して腕を振り、歩行の距離を伸ばすことを心がけましょう。足指体操や、足関節と股関節のストレッチも有効です。

足のために今日からできること

今回ご紹介した足タイプは、100%当てはまるものではなく、タイプが混ざる方や、右足と左足で違ったりすることもあります。

足を守るためにできるのは、フットケアと適度な運動、フィットした靴や靴下のセレクトです。

転倒のリスクを回避して、膝や腰などの関節症、歩行困難とは無縁の生活を。
人生100年時代、少しでも長く歩けるよう、今から対策しましょう。

【今日からできる足ケア習慣】
自分の足タイプを知って、運動などの対策をする。

連載「足が変われば人生が変わる~一生自分の足で歩くために」一覧

イラスト/草野かおる

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