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秋バラを美しく長く楽しむコツ。栽培から枝の切り方、室内装飾まで【ガーデニング】

  • 2025.11.1

秋バラを美しく長く楽しむコツ。栽培から枝の切り方、室内装飾まで【ガーデニング】

11月は10月に引き続き、秋バラがきれいな季節です。ちょっとした配慮で花を長く美しく保つことができるので、ていねいな栽培を心がけましょう。花が終わるにつれて、翌年の準備へと気持ちを切り替えていく必要もあります。

10~11月に咲く秋バラの魅力

10月の中旬から咲きだす秋バラは、大雨などの被害に合わなければ11月に入っても美しく咲き続けます。
バラの最盛期は5月で、春ならではの勢いに満ちた大きな花を咲かせますが、秋に咲くバラにも独特の美しさがあり、秋バラと呼ばれて親しまれています。

と言っても秋バラという特別な品種があるわけではなく、四季咲きのバラならどれも秋バラは見られ、特にHT(ハイブリッドティー)やFL(フロリバンダ)などのモダンローズは秋にもよく咲いてくれます。

四季咲き性が弱いとされるシュラブローズでも、ここ10年ほどに作出された品種は秋にもよく咲くものが多いようです。

一般に、秋バラの大きさは小ぶりですが花形はかっちりとしています。
剣弁高芯咲きのHTは芯をしっかりと巻き、外側から花弁を少しずつ開いていく様子をゆっくりと観察することができます。

気温が日ごとに上昇する5月はあっという間に満開になってしまうことも多いので、秋バラならではの美しいプロセスを目に焼き付けましょう。

また、秋バラは気温が低めで安定している中で咲くためか、花色が深く冴えているのも魅力です。
澄んだ空気の中で、それぞれのバラ本来の色や、色と色とのハーモニーを楽しんでみてください。

秋の栽培法と枝の切り方

11月はバラの開花期のため肥料は特に必要ありませんし、地植えであれば水やりもほとんど不要です。
9月の夏剪定の前後に肥料や有機質をしっかりと与えたバラは、葉もいきいきとして花もきれいに咲くでしょう。

生育の悪いバラはカリ分の多い液肥を与えますが、肥料分が多いと花形が乱れる原因にもなるのであまりおすすめできません。

やはり順番を守ったお手入れが大切です。
鉢植えの場合は、月に1回の置き肥と、鉢土が乾いてからの水やりを継続します。

なお、秋バラも春と同様に切り花として室内に飾ることができますが、春よりも枝を長く切っても大丈夫です。
春は花の下に5枚葉を1つ、2つ付け、短めに枝を切りますが、秋バラは枝を長めに切ることができます。

これはバラの開花サイクルが秋で終わるため、春ほどは次の生長のために葉を多く残す必要がないからです。
枝を長く切ることができると深い花瓶に生けるのにも重宝し、バラ育ての楽しみが増しますね。

ただし、基本的に葉を多く付けておくほど株が充実するのは事実です。
切り花にしない場合は最後まで咲かせて、咲き終わったら花首の下から切るようにしましょう。

うどん粉病には引き続き注意を

気温が低下すると害虫の被害はぐんと少なくなります。
しかし、雨が多いと黒星病が増えますし、気温が低くなるとうどん粉病が出てきます。

薬剤散布の回数はなるべく抑えたいものですが、秋バラの一番きれいな時期に被害にあってしまうのは残念すぎるというもの。
開花の時期を見計らい、その1週間~10日前に殺菌剤を1回、予防散布しておくのも一つの方法です。

薬剤はダコニールやサプロールが有効ですが、バラ専用の殺虫殺菌剤でもかまいません。
被害が大きい場合は、2~3日おきに数回散布して蔓延を防ぎますが、そうならないためにも早めの処理が大切です。

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