1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「媚びてる」「ホステスみたい」高市首相“親密外交”批判に「貼り直されている!」ガラスの天井論争が再燃!真の敵は一体誰か

「媚びてる」「ホステスみたい」高市首相“親密外交”批判に「貼り直されている!」ガラスの天井論争が再燃!真の敵は一体誰か

  • 2025.10.30

一体なぜ!?再燃する「ガラスの天井」論

トランプ米大統領と握手を交わす高市早苗首相(撮影:2025年10月28日、時事)
トランプ米大統領と握手を交わす高市早苗首相(撮影:2025年10月28日、時事)

高市早苗首相(64)が就任直後に臨んだトランプ米大統領との初の日米首脳会談は、防衛協力や経済安保で大成功と評されるほどの実りを収めました。しかし、その外交的成果の裏側で、SNSは大炎上しています。

火種となったのは、トランプ氏に「笑顔で肩を抱かれる」高市首相の姿。女性初の首相として「突破の象徴」と称賛されたはずの彼女に、X(旧Twitter)では「媚びている」「ホステスみたい」といった「高市下げ」の激しい批判が噴出しました。

これに対し、高市首相を擁護する人々からは「女性の成功者への嫉妬だ」「女の敵は女」という逆説的な批判が爆発。議論は「男性社会の壁」から「女性の内部分裂」へとシフトし、関連投稿は10万いいね超えの社会現象に発展しています。

なぜ、この女性リーダーを巡る論争は、ジェンダー議論の「代理戦争」と化してしまったのでしょうか。

外交大成功の「裏側」で波紋を呼んだ「親密外交」

10月28日の日米首脳会談は、日米同盟の「新たな黄金時代」を宣言するなど、外交的には極めて高い評価を得ました。

問題となったのは、会談後の横須賀米軍基地視察での「親密なやり取り」です。

特に、高市首相がトランプ氏の隣で肩を抱かれて笑顔で手を振る写真や、トランプ氏が「親しい友人」と発言した際に拳を高く掲げて飛び跳ねて喜びを表現した動画が拡散しました。

これに対し、「はしゃぎすぎ」「ホステスみたい」「外国の男性に媚びる姿がつらい」といった「高市下げ」の批判が噴出。高市氏の振る舞いを「伝統的な女性役割の再現」と見なし、ジェンダー平等後退を主張する声にまで発展しました。

「ガラスの天井」は誰が貼った?「女の敵は女」論の核心

このような「高市下げ」の批判が拡散される一方で、これに激しく反発する声が爆発し、議論は「ジェンダーバトル」の様相を呈しました。

反論の主流となったのは、「女の敵は女」論です。

擁護派の主張はシンプルです。「高市さんが実力で天井を破ったにもかかわらず、女性批判側が嫉妬で『貼り直している』」というもの。彼女たちの視点では、成功した女性への妬みが「男に媚びた」という政治的批判にカモフラージュされていると見えます。

「外交していたら『男に媚びた』といわれる。しかも女性から。天井とは成功女性への妬みだったのでは」 「いざ女性が首相になったら『誰でもいいわけじゃない』って、お前が女性の敵なんじゃん」

つまり、「ガラスの天井」とは、外部の男性社会の壁ではなく、内部の女性による成功者への妬みだったのではないかという、痛烈な皮肉が込められています。

擁護派が指摘する「フェミニズムのダブルスタンダード」

この擁護派の指摘する「フェミニズムのダブルスタンダード」とは、「思想が合わない女性リーダーを叩くために、ジェンダー論を利用している」という皮肉を意味します。

批判派は、高市首相の過去のジェンダー平等に否定的な発言や保守的な思想を問題視し、「思想的に賛同できない女性の成功は、男性社会の構造を温存する」として、その振る舞いを厳しく批判しています。

しかし擁護派は、思想の違いで成功した女性の振る舞いを「媚び」と断じ、攻撃することは、「女性の成功を認めないという女性差別と同じ結果」を生んでいると指摘。つまり、「女性の地位向上という名目で、特定の政治思想に合致しない女性リーダーを叩く」行為こそが、「女性の成功を邪魔する新たな壁」を作っていると強く批判しているのです。

ジェンダー議論の「政治代理戦争」化

高市氏の首相就任は「ガラスの天井」を破ったはずですが、今回のXでの大論争は、「男性社会の壁」から「女性同士の内部分裂」へと議論を逆転させました。

この論争は、単なる振る舞いへの是非を超え、ジェンダー議論が「保守 vs 左派」の代理戦争として激化している状況を映し出しています。日本のジェンダーギャップ指数(世界118位)という厳しい現実の中で、成功した女性リーダーへの「複雑な視線」が、皮肉にも「女性の成功は容認しがたい」という古い価値観をSNS上で再生産しているのかもしれません。

高市氏が破ったはずの「ガラスの天井」は、外部の壁ではなく、内部分裂によって「修復」されてしまったのでしょうか。

天井を「修復」したのは誰か?

最終的に、この激しい論争は、日本のジェンダー議論が「保守 vs 左派」の「政治代理戦争」と化している現実を映し出しています。高市氏が破ったはずの「ガラスの天井」は、外部の壁ではなく、内部分裂によって「修復」されてしまったのでしょうか。

問われるべきは、高市首相への批判が、女性の成功に対する「嫉妬」なのか、それとも、「思想が異なる女性リーダーを叩くための手段」なのか、という論争の核心です。この議論の「真の敵」は誰だと思いますか?

(LASISA編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる