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マッチングアプリにおいて"「マッチングした」割合の高さ"はたいして意味がない? アプリ選びの際に注目すべき"最重要のデータ"とは

  • 2025.10.29

こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

MMD研究所がスマホを所有する20歳~69歳の男女3万人を対象に行った、「2025年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」(調査期間:2025年9月19日~9月24日)にて、興味深いデータが発表されていました。

20代~30代の半数以上が「アプリの利用経験あり」

同調査によると20代~30代男女の半数以上が「マッチングアプリの利用経験あり」と回答したそうですが、興味深かったのは「マッチングした」割合と「出会った人と付き合ったことがある」割合という調査結果について。

利用経験者が多い上位5つのアプリのなかで、「マッチングした」という割合がもっとも高かったのは「with」の91.6%。対して「出会った人と付き合ったことがある」という割合がもっとも高かったのは「ペアーズ」の44.2%とのことでした。

「with」は利用すればほとんどの人がマッチングできるということであり、「ペアーズ」は利用した半数弱の人が交際まで発展できるというデータになります。

さて、ここからが本題。

「マッチングした」割合と「出会った人と付き合ったことがある」割合、どちらが重要なデータなのでしょうか?

考えてみてください。

「マッチングした」という割合はさほど重要ではない

一見すると、どちらも等しく重要なデータに思えるかもしれません。

ですが、結論から申し上げますと、恋活・婚活において“付き合う”ことが一つのゴールとした時、最重要なのは「出会った人と付き合ったことがある」割合なのです。

もちろん、マッチングしないと何もはじまりません。それでも、付き合うことがゴールとすれば、「マッチングした」割合は、そのゴールまでのプロセスを考えていくと、最重要度ではないことが見えてきます。

“付き合う”というゴールに至るまでの4フェーズ

“付き合う”というゴールにたどり着くまでにたどるフェーズは、大まかに4つあります。

(1)マッチング後に相手から最初のメッセージが届くというフェーズ

(2)メッセージのやりとりを重ねて意気投合するというフェーズ

(3)食事やお茶に誘い実際にデートで対面するというフェーズ

(4)デートを重ねて恋人としてふさわしいと認められるというフェーズ

この4つはそれぞれ乗り越えられる確率が低く、全フェーズをクリアした後にようやく“付き合う”というゴールにたどり着けるわけです。

マッチングアプリを利用した経験がある人ならわかると思いますが、マッチングしても結局相手から最初のメッセージが来ないというのは“あるある”。要するに、好みの異性とマッチングできて「やった!」と思っても、それがぬか喜びで終わることはざらにあるのです。

運営次第で「マッチングした」割合は上げられる?

さらに言うと、アプリの運営方針次第で「マッチングした」割合はある程度上げていくことが可能です。

たとえば、運営が無料の「いいね」ポイントを大量にばらまけば、アプリ内で飛び交う「いいね」の総数も激増するでしょう。UIや機能などによる影響もあり一概には言えませんが、分母である「いいね」数が多くなれば、自ずと分子であるマッチング数も増えるというもの。

要するに「マッチングした」割合は、外的要因で割合が変動するため、「マッチングした」割合は必ずしも高ければいいというものでもないのです。

ですから、“「マッチングした」割合の高さに意味はない”とまでは言いませんが、恋活・婚活において付き合うことがゴールである以上、「出会った人と付き合ったことがある」割合というデータのほうが最重要というわけです。

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