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《安倍晋三》 が10月26日未明に「トレンド入り」した 3つの理由… 高市政権のウラで、今なお強まる安倍氏の “影響力”

  • 2025.10.26

ヤジ、トランプ発言など機に

当時の安倍晋三首相(左)と高市早苗国務相少子化担当相(2007年7月2日、時事)
当時の安倍晋三首相(左)と高市早苗国務相少子化担当相(2007年7月2日、時事)

2025年10月25日夜から26日未明にかけて、X(旧ツイッター)の政治関連トレンドワードに「安倍晋三」が急浮上しました。高市早苗首相の所信表明演説をきっかけとした議論が、元首相の政治的遺産を呼び起こした形です。安倍氏は2022年に銃撃事件で亡くなって以降もしばしば政治の文脈で言及されますが、今回のトレンド入りは高市政権の政策継承が主な要因とみられます。

トレンド入りの要因となったきっかけは大きく三つ。まず、高市首相の10月24日の所信表明演説に対するヤジ問題です。野党議員から「長いよ!」などのヤジが飛んだことに対しX上で批判が広がりました。これに対し、安倍氏の首相在任中(2012~2020年)に氏が国会で頻発したヤジ(「早く質問しろよ」など)が比較材料として引き合いに出されたのです。

「当時は(安倍氏のヤジを)問題視しなかったのに今騒ぐのはダブルスタンダード」とする派と、「議会の品位を落とす行為」と批判する派に分かれ、10月25日夕方以降にこの議論が急増。「安倍晋三」というワードのトレンドを押し上げました。

次に、高市首相の政策継承です。

所信表明演説では、安倍政権の路線を明示的に引き継ぐ姿勢を示し、ウクライナ支援やロシア制裁の継続、議員定数削減、NTT法廃止などが挙げられました。これらが安倍氏の政策と重なるため、X上で安倍氏の名前が頻出。支持者からは「安倍さんの意志を継ぐ高市さん」と評価する投稿が多く、経済・外交面での継続を歓迎する声が広がり、一方で「安倍の失敗を繰り返す政策」との批判も見られました。

さらには、10月25日の高市首相とトランプ米大統領の電話会談の影響です。

トランプ氏が安倍氏を「素晴らしい友人だった」と高く評価したエピソードが報じられ、X上で拡散されました。これにより、安倍氏の国際的評価が再確認され、高市氏の外交路線が安倍氏の延長線上にあると見なされました。ユーザー反応はポジティブが中心で、「トランプが安倍さんを絶賛、高市さんも楽しみ」と日米同盟強化を期待する声が相次ぎました。

このように高市政権の動きと絡んで安倍氏の“政治的遺産”に関する話題があらためて注目されたもよう。ユーザーからは「天国の安倍さんが見守っている」といった感傷的な反応も見られました。

こうしたトレンドは一過性ですが、安倍元首相の今なお政治的影響力が強く、堅い支持層が存在することを示しています。高市政権の政策が安倍路線を基盤とする中、過去の議論が繰り返されることで、安倍氏の存在感は薄れるどころかむしろ政治の中心に留まり続けると言えそうです。

(LASISA編集部)

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