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秋バラが一番美しい時期!きれいに咲かせて、長く楽しむ

  • 2025.10.26

秋バラが一番美しい時期!きれいに咲かせて、長く楽しむ

秋バラが一番きれいな時期です。心穏やかにバラの季節を楽しみましょう。きれいに咲かせるコツや花が咲いた後の枝の切り方、この時期の病害虫の予防などについてお伝えします。

秋バラは手間がかからないのがうれしい

関東以西の地域では急激な低温や長雨にみまわれない限り、11月上旬は秋バラがいちばんきれいな季節です。涼しい気候の中、バラは長く花を保つのでゆっくりと花を楽しみましょう。夏の剪定や施肥をきちんと行っていれば、この季節はお手入れもほとんど必要ありません。

庭植えのバラは特に水やりに注意する必要はありませんが、晴天が長く続くようであれば週1回ほど与えます。肥料も開花近くになったら与えないのが基本です。開花時に肥料が効きすぎると、せっかくの花形が乱れる原因になるからです。

鉢植えバラは十分に日の当たる場所に置きます。鉢土の表面が乾いたら、水を葉にかからないように底穴から流れ出るまでたっぷりと与えます。肥料は春から引き続き、バラ専用の固形肥料を月1回与えるとよいでしょう。

バラを切り花にするときの位置は?

バラの花を切って室内に飾りたい場合、基本は5枚葉という葉が5枚付いている部分の上にハサミを入れます。秋バラを切る際は、今後の株の充実をはかるために、なるべく株に葉を多く残すようにするのが原則です。花首の下にハサミを入れ短く切ってやるといいでしょう。

一方で11月に咲いた秋バラは、これ以降の花が咲かないことが多いため、深くハサミを入れて枝を長く切っても大丈夫という考え方もあります。健康に育っている成熟した株であれば、深めに切ったからといって大きな悪影響があるわけではありません。飾る花器に合わせて無駄なく切ってみてください。

病害虫は少ないものの長雨には要注意

気温が低くなっていくので害虫は少なくなりますが、アブラムシは引き続き発生します。毎日バラを見回り、少量であれば軍手をはめてつぶします。手に負えない場合はスミチオンなどの殺虫剤か、園芸用の殺菌殺虫剤を散布します。

また、その年の気候にもよりますが11月初めの気温が高い時期には、花にもぐり込んで花弁に茶褐色のしみをつけたり、花を開きにくくするスリップスにも注意が必要です。スリップスはとても小さい害虫で見つけにくいため、被害に気付いたらすぐに殺虫剤を散布するのがよいでしょう。

秋の長雨が続くとバラの大敵の黒点病(黒星病)が多発します。日ごろから株元を清潔にし、細かいバークチップなどを敷くマルチングをしておくと、雨滴の跳ね返りから葉裏に病菌が入り込むのを防ぐことができ、安心です。

※2023年11月4日に配信した記事を再編集しています。

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