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70代に「必要な服・いらない服」とは? ドラマスタイリストの先駆者【西ゆり子さん】がアドバイス

  • 2025.10.25

70代に「必要な服・いらない服」とは? ドラマスタイリストの先駆者【西ゆり子さん】がアドバイス

「70代はますますとんがっていきます」と話すのは、映画やドラマおよそ200作品に携わってきたスタイリストの西ゆり子さん。70代のおしゃれの楽しみ方、着こなしのポイントについて伺いました。

Profile
西ゆり子さん ドラマスタイリスト

にし・ゆりこ●1950年生まれ。
スタイリストとして「ギフト」「セカンドバージン」「七人の秘書」などおよそ200作品に携わる。
2019年度「日本女性放送社懇談会50周年特別賞」受賞。
「着る学校」(https://www.stylingschool.org)校長。
著書に『Life Closet』(扶桑社)など。

洋服の力を借りて人生いつまでも前向きに

「私にとって、服はサプリメントなの」と話すのは、ドラマや映画で俳優が着る服をスタイリングする「ドラマスタイリスト」の先駆者として、200もの作品を彩ってきた西ゆり子さん。

「台本を読み、役柄の性格や歩んできた人生、さらにはこの先どう生きていきたいかまで考えて、服で表現する仕事です。服はそれくらい人を映すものであり、人の心に大きな影響を与えるものでもあるんです。元気をくれたり、一歩踏み出す勇気をくれたり」

それを痛感したのは5年前、夫を病気で亡くしたとき。暗い色の服ばかり選んでふさぎ込む日々を1年ほど過ごしたある日、ふと思い立って1000円ほどのパールのピアスを買ってつけてみた。白い輝きに照らされた顔が少しだけ明るく見え、もう一度前を向いて歩く意欲が湧いてきたという。

「70代になって一般女性に向けた『着る学校』を始めたのですが、そこでも服の力を実感しています。レッスンを進めるごとに皆さんの顔つきがみるみる変わっていくんです。『こんな色着たことがない』とうつむいていた方も、『2日目には慣れました』と堂々と着こなしたりして。人生まで変わる勢いです」

理想の自分を思い描いて好きな服を着る

夫を亡くすと同時に自身も病気や骨折などをして、しばらく二男と一緒に暮らしていたが、「もう大丈夫!」と今年からひとり暮らしに。それを機に、断捨離を敢行した。

「年を重ねるほど身軽に、と以前から思っていて。今回は、前シーズンに買ったばかりのものと寒さ対策のダウンコート以外、ほとんど手放しました。70代はさまざまなしがらみから解放される年代。着回しのきく“無難な服”はもういりません。これからは自分の“好きな服”だけを着て、身も心も軽やかに生きていきます」

そしてこの秋、新たに迎え入れた服を見せていただいた。秋のテーマは「みかん色」。

「今季はこれでいこうと色を決めることが多いです。ワンシーズンに買うのは3~4着ですが、好きな服どうしは共通点があるのでいろいろ組み合わせて楽しみます」

大胆な色をさらりと着こなす西さんが思い描くのは、10年後の自分の姿。

「おしゃれのゴールは、なりたい自分になること。私の場合はアガサ・クリスティの描いた名探偵、ミス・マープル。タイトスカートにかわいいブラウスで仕事をしていられたら……。そんな想像をするとワクワクしますね」

My Fashion Rule「ワクワクする色をテーマカラーに」

「この色にとにかく惹かれてしまった」と言う、みかん色が秋のテーマカラー。

COORDINATE①
COORDINATE②
COORDINATE③

撮影/大江 夢 取材・文/志村美史子

※この記事は「ゆうゆう」2024年11月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

※2024年10月17日に配信した記事を再編集しています。

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