1. トップ
  2. おでかけ
  3. 1室10万円以下! 気分転換を旅の目的に、今行きたい厳選9宿

1室10万円以下! 気分転換を旅の目的に、今行きたい厳選9宿

  • 2025.10.25

1. あらゆる旅行スタイルに対応する、「ANAホリデイ・インリゾート軽井沢」が開業

9月12日(金)、群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢に「ANAホリデイ・インリゾート軽井沢」が開業。群馬県初の大手外資系ホテルとなる同施設では、浅間山の麓である標高1,300mの高原に位置するオールシーズンリゾートとして、心と身体を整えるアクティブなウェルネス体験を提供していく。客室は全102室で、ホテル棟100室と愛犬と一緒に滞在できるドッグフレンドリー・コテージ2棟を用意。多くのゲストルームからは雄大な浅間山の景色を望むことができ、家族旅行やグループ旅行など、目的に合わせた多様なタイプを選択できる。

施設内には、天然温泉大浴場「相生の湯」、屋内プール、フィットネスジム、キッズクラブなどを完備。食事はレストラン「Foggi Forest Dining(フォッジ フォレストダイニング)」にて、地産の旬の食材を活かした“ナチュラルキュイジーヌ”を朝と夜はビュッフェスタイルで、昼はアラカルトで提供する。ファミリー層への配慮も手厚く、「ホリデイ・イン」ブランドが世界共通で提供する「キッズステイ&イートフリー」サービス(直接予約の場合のみ適用)を導入。12歳以下の子供の宿泊料(添い寝)と食事が無料になる。また、ドッグフレンドリー・コテージの宿泊者や、日帰り利用の愛犬連れのためにドッグホテルやドッグランも完備。あらゆる旅行スタイルに対応する。

なお、ホテル開業に合わせ、西洋芝を採用したホテル併設の絶景コース「ネイチャーヒルズ軽井沢カントリークラブ」(18ホール)をオープンした。12月には、「軽井沢スノーパーク」(6コース)がオープンを予定している。

ANAホリデイ・インリゾート軽井沢

住所/群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢2032-16

Tel./0279-84-1441(ホテル代表)

https://karuizawa.holidayinnresorts.com

2. 森と湖に包まれた、ウェルネスリトリート「HOTEL MIYAM」

今年7月、長野県小海町の標高1,123mに位置する松原湖畔にウェルネスリトリートをテーマとした宿泊施設「HOTEL MIYAM MATSUBARAKO(ホテル ミヤム)」が開業した。かつて賑わいを見せていた旅館「宮本屋」の建物をリノベーション。新たな命を吹き込んだ。

喧騒に疲れた人々に向け、自然に身をゆだね、心の赴くままに過ごすウェルネスリトリートの時間を提供することがコンセプト。小海町の魅力を発信することで、同エリアが抱える人口減少に伴う地域経済の衰退という課題にも対応していく。

客室は全7室、うち6室が湖に面している。滞在中にはセラピストの案内で森のなかを歩く“プチセラピー”体験や、近隣の源泉掛け流し温泉「八峰の湯」の入浴チケットを提供。併設する「Restaurant OTO」では、「湖畔のスローテロワール」をコンセプトに、都内フレンチで経験を積んだシェフ2名が、季節の地産食材を中心としたコース料理を振舞う。壁いっぱいの窓からは、時間帯によって表情を変える松原湖の景色が飛び込んでくる。OTOでのディナーは日帰り利用も可能だ。

HOTEL MIYAM MATSUBARAKO

住所/長野県南佐久郡小海町大字豊里4779-1

https://hotel-miyam.com/

3. 「界 箱根」がリニューアル。東海道の歴史・文化に包まれる湯宿に

星野リゾートが運営する温泉旅館「界 箱根」が、8月13日(水)にリニューアルオープン。「東海道の歴史に浸る、箱根ごこちの湯宿」をコンセプトに、ほぼ施設全域におよぶ大規模な改装を実施した。

「界」ブランドでは、それぞれの施設で、地域の文化に触れるご当地部屋を用意している。箱根では今回のリニューアルを機に、全室をご当地部屋「箱根ごこちの間」へと刷新。東海道の旅人をテーマに、壁面には日差しや雨雪から身を守る「三度笠」や「引廻し合羽(ひきまわしがっぱ)」を表現したアートワークを配し、ベッドライナーには、わらじや提灯などさまざまな旅道具のデザインを施した。また、客室は全室がリバービューとなっており、清流・須雲川のせせらぎを聞きながら、かつての旅人に思いを馳せることができる。

今回のリニューアルの最大の目玉となるのは、リニューアルで新設された2室限定のスイートルーム「箱根ごこちスイート」だ。面積は110㎡以上。客室露天風呂からも四季折々の景色を望め、隣接する坪庭付きの湯上がり空間「石の間」で湯涼みもできる。パブリックスペースとなる中庭には「さわ茶屋」を新設した。かつて旅人たちが休憩した茶屋に着想を得たくつろぎの空間では、日中はみたらし団子とお茶が振る舞われ、夜はハーブティーやお酒を提供する。

すべての「界」で展開している伝統工芸、芸能、食などを満喫できるおもてなし「ご当地楽」もリニューアル。箱根の伝統工芸である寄木細工の制作工程の一部を体験する「寄木細工のずく引き体験」では、オリジナルフォトフレームを作ることができる。食事は、厚切りの牛肉を味噌ベースでいただく「明治の牛鍋会席」を開発。温泉保養地として欧米人や上流階級の人たちが訪れ、早くから西洋料理が親しまれていた箱根にちなみ、文明開化期の牛肉料理との出会いを表現して台の物として提供する。豊かな自然や伝統工芸、そして東海道の文化に育まれた「箱根ごこち」を存分に体感できる湯宿が誕生した。

界 箱根

住所/神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋230

Tel./050-3134-8092(界予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaihakone/

4. 坂倉準三の名建築を再生、伊賀に文化複合施設「泊船」が開業

日本モダニズム建築の巨匠・坂倉準三(1901〜1969)が設計し、1964年に竣工した三重県伊賀市の市指定文化財「旧上野市庁舎」(1964年竣工)が7月21日(月)、ブティックホテル「泊船(はくせん)」とリニューアルオープンした。

ホテル名は、伊賀の伝承と公共図書館を「言葉の湖(うみ)」に由来。「本を手に、言葉の湖に漂いながら、静かに泊まる」知的で穏やかな滞在を提案する。

再生設計は「MARU。architecture(マル・アーキテクチャ)」が担当。坂倉建築の空間の豊かさを読み解き、現代の快適さを融合させた。全19室の客室は、「旧上野市庁舎 SAKAKURA BASE」の2階部分を占め、それぞれ間取りが異なる。各部屋には、「books+kotobanoie(ブックス+コトバノイエ)」の加藤博久が選んだ書籍や写真集が並ぶ。ブックエンドは、伊賀焼の伝統を受け継ぐ窯元「長谷園(ながたにえん)」によるものだ。

2026年には、1階部分に、公共図書館、観光案内、カフェなどがオープン予定。歴史的建築を舞台に地域文化やアート、そして知的な体験が響き合う“泊まれる文化複合施設”として始動する。

泊船(はくせん)

住所/三重県伊賀市上野丸之内116 旧上野市庁舎 SAKAKURA BASE

https://hakusen-iga.com/

5. 快適な空間と五感で楽しむ京都を「HANARE by Tokyu Stay」が提案

「HANARE by Tokyu Stay」は、東急ステイ京都三条烏丸の「別館 はなれ」を全面リニューアルした宿泊施設だ。母屋から独立した京の別邸をイメージし、おもてなしと京都の文化を感じられるホテルとして 9月29日(月)にリニューアルオープンを果たした。

デザインは、自然と寄り添うデザインを大切にしている、design farm DRiPが担当。「悠」「幽」「遊」「融」をキーワードにデザインを構成し、京都の四季の自然風景も取り入れながらいにしえから伝わる京都の美意識を感じられる客室に仕上げた。カップル、ファミリー、グループなどさまざまなゲストが快適に過ごせるように7タイプ全42室の客室を用意。最大5名で宿泊可能な「シグネチャーファミリールーム」を新設し、ツインルームでは、京都の自然を抽象的に表現したオリジナルのファブリックを用いた壁面を設置した。さらにすべての客室に、洗濯乾燥機やミニキッチンを完備している。

香りを愉しむ調香体験をはじめ、キンシ正宗監修の日本酒を味わう利き酒体験、デジタルサイネージで提案するホテルスタッフおすすめの町巡りルート、五感を刺激するデジタル茶室などを設置。京都ならではの“体験型滞在”を提案する。

HANARE by Tokyu Stay(ハナレ トウキュウ ステイ)

住所/京都府京都市中京区両替町通姉小路下る柿本町 410 -2

Tel./075-221-0109(東急ステイ京都三条烏丸)

https://www.tokyustay.co.jp/hotel/hanare-by-tokyustay-sanjo-karasuma-kyoto/

6. 「香り」がコンセプト! 五感を研ぎ澄ます新ホテルブランドが誕生

感覚を研ぎ澄ますことで真のウェルビーイング(Wellbeing)を実現することをテーマとした、新ホテルブランド「KANSEI(感性)」。その第1弾として、2025年3月、「KANSEI京都八条」と「KANSEI京都八条Hanare」が誕生した。

KANSEIのコンセプトは多忙な現代社会を生きる人々が自分自身と向き合い、本来の感性を取り戻す場所を提供すること。第1弾となる「KANSEI京都八条」「KANSEI京都八条Hanare」では、嗅覚に焦点を当てた「香りで巡る和ごころの旅」をテーマとし、心と身体の調和を感じる京都の新たな体験を提供する。空間を演出する香りは、センティングデザイナーである鬼塚捷平が監修。京都産ヒノキをはじめとする植物を用い、現代の精神的な豊かさを表現した落ち着きのある香りがエントランスを満たす。

滞在中はさまざまな香りのコンテンツを楽しむことができる。公共スペースには、宿泊者が好みの香りを選んで部屋に持ち帰れる「フレグランスBar」を用意。職人のこだわりが詰まった香りを試しながら購入できる「フレグランスギャラリー」もある。さらに、夜の時間帯(17:00〜22:00)には、お酒と香りのペアリングを楽しめるラウンジも展開する(有料)。ホテルは京都駅八条口より徒歩6分というアクセス良好な場所に立地し、客室はHanareを含め5タイプ全66室。感性を知るための「旅の目的地」を標榜する同ホテルで、香りに包まれた京都ステイを満喫したい。

KANSEI京都八条/ KANSEI京都八条 Hanare

住所/京都市南区東九条東岩本町15番2 京都駅八条口より徒歩6分

Tel./075-634-3933

https://kyotohachijo.hotel-kansei.com/

7. Z世代に向けた「THE BASEMENT(私たちの秘密基地)」に泊まる

2025年4月、インテリア販売を行うアクタスが、ホテルのブランディングから内装デザイン、設計・施工までを手がけた新ホテル「THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi(ザ ベースメント ホテル 大阪本町)」をオープンした。同ホテルは、四つ橋線本町駅から徒歩2分の場所に位置。ロイヤルグループでホテル事業を担うアールエヌティーホテルズが運営する新業態ライフスタイルホテルブランド「THE BASEMENT(ザ ベースメント)」の第1号だ。

「THE BASEMENT」というネーミングには、「居心地のよさ」「独自性と魅力」「下から支える力強さ」「冒険心や発見」という4つの思いが込められている。「THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi」では、とくに「be Tickled Pink(大笑いしてよろこんで)」をテーマに力を入れて非日常的な体験を創出していく。客室は2階から13階に全119室。コンパクトながら機能的でデザイン性の高い設備を備えており、全室にシモンズ製ベッド、独立型のバス・トイレ・洗面台を完備し、ソーシャルメディアで共有したくなるアートやグラフィカルなデコレーションを随所に配置した。ホテルスタッフの制服もコンセプトカラーであるダスティピンクとロイヤルブルーを基調にアクタスがデザインを手がけている。

最上階の14階は、宿泊ゲスト専用の交流スペース「THE BASEMENT LOUNGE」を設け、朝食ビュッフェの提供に加え、14時以降はソーシャルアワーとしてカフェやアルコール、軽食を無料で提供。宿泊客同士のコミュニケーションが生まれることが想定された設計を実現した。“泊まる”ことだけにとどまらない新しいホテルの誕生は大阪への旅をこれまで以上に楽しくしてくれるはずだ。

THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi(ザ ベースメントホテル 大阪本町)

住所/大阪府大阪市西区西本町1-11-8

Tel./06-6586-6765

https://thebasementhotel.jp/osakahonmachi/

8. 天神ビッグバンエリアに、アーバンリトリートホテル「ONE FUKUOKA HOTEL」が開業

「天神ビッグバン」は、天神交差点を中心に半径500mのエリアを再開発・整備を進める、福岡市主導のプロジェクトだ。国家戦略特区による航空法高さ制限の緩和と福岡市独自の容積率緩和をはじめとするさまざまな施策を組み合わせることにより、耐震性が高く先進的なビルへの建て替えを促進する。同エリア内で開発された、大型複合ビルONE FUKUOKA BLDG.(ワンビル)もそのひとつで、2025年4月、最上層の地上18階から19階に、アーバンリトリートホテル「ONE FUKUOKA HOTEL(ワンフクオカホテル)」がオープンした。

内装デザインを手がけたのは建築家の中村拓志だ。悠々とした和モダンの館内は、大きな窓や吹き抜けを取り入れた開放感あふれる造りとなっている。客室は、最上層ならではの眺望を堪能できるテラス付きや緑豊かな中庭に面した書斎付き客室など全8タイプ・41室。ホテル内には、外気浴が可能なサウナ付き大浴場やライブラリーラウンジ、こだわり抜いた設計の中庭やルーフトップのカフェ&バー、九州食材を活かした鉄板焼が楽しめるレストランなどを備えた。

現代アーティスト舘鼻則孝が手がけた、全て新作となる約80点のアート作品も展示。天神のまちに新たな付加価値をもたらす、多機能型ホテルとして注目を集めている。

ONE FUKUOKA HOTEL

住所/福岡県福岡市中央区天神1-11-1 18-19F

http://onefukuokahotel.jp/

9. 「ENOWA YUFUIN」で、野菜中心の料理と温泉を堪能し心身をリトリート

2023年に開業した「ENOWA YUFUIN(エノワ ユフイン)」は、金鱗湖から由布岳山頂の間の高台にあるオーベルジュだ。日本の個性あふれる魅力的な宿泊施設を「3つの鍵」で評価する「ミシュランキー」では、2年連続で「2ミシュランキー」を獲得。世界中の厳選されたホテルとレストランの個人経営のオーナーによる非営利組織「ルレ・エ・シャトー」にも加盟している。

自然と静寂が完璧に調和する立地に客室は全19室。そのすべてに源泉かけ流しの露天風呂を完備しており、プライベートプールを備える客室も。自然に囲まれ、星空を眺めながら湯浴みを楽しめる。さらにサウナ、スパ施設などを有する。施設から少し離れた場所には自家農園もある。

最大の売りは、中国四川省・チベット自治区出身で、ニューヨークで研鑽を積んだシェフ、タシ・ジャムツォが手がけるレストラン「JIMGU(ジングー)」だ。自家農園の野菜をはじめ、地域の契約農家から調達した食材で作る創作料理を提案。コンセプトは「FARM DRIVEN」、すべてはファームから始まる食を中心とする体験価値を創造することを意味する。収穫によってその日のメニューを決定。1日限りの食体験を楽しみながら心身ともにリトリートしたい。

ENOWA YUFUIN(エノワ ユフイン)

住所/大分県由布市湯布院町川上 丸尾544

Tel./予約センター 0120-770-655(受付時間 9:00-17:45)

https://enowa-yufuin.jp/

Text: Aya Hasegawa

READ MORE

元記事で読む
の記事をもっとみる