1. トップ
  2. 恋愛
  3. 2025年秋冬は惑星逆行のラッシュ。占星術では“見直し”を示す今すべきこと&避けるべきことは?

2025年秋冬は惑星逆行のラッシュ。占星術では“見直し”を示す今すべきこと&避けるべきことは?

  • 2025.10.21

そもそも惑星の逆行とは? その仕組みと歴史を深掘り

Photo_ svvandrew / 123RF
Photo: svvandrew / 123RF

「惑星が逆行する」というと、天体の進行が逆方向に進んで後戻りするの? と思うかもしれません。しかし、実際に惑星が軌道を逆方向に動いているわけではないのです。地球からの視点だと逆方向に動いて見えるという、いわば“見かけ上の現象”とも言えます。

天文学的に説明すると、地球とほかの惑星の公転周期(太陽の周りを回る時間)の違いによって起こります。地球よりも公転速度が速い惑星の場合は、地球がその惑星に追い抜かれるとき一時的にその惑星が逆走して見えます。地球よりも公転速度が遅い惑星の場合は、地球がその惑星を追い越すときに同じように逆走しているかのように見えるのです。天文学ではこれを「見せかけの逆行運動(Apparent Retrograde Motion)」と呼んでいます。地動説(太陽中心説)が確立されてからは、この逆行の現象は予測できる物理現象としてちゃんと説明されています。

では、大昔はどうだったのでしょうか。惑星の逆行は有名な天文学者が発見したのではなく、古代から観測されてきた現象なのです。紀元前数千年の古代バビロニアの天文学者や神官たちは夜空の星々を観察しており、すでに惑星が規則的に動くことを知っていました。ところが観察しているうちに、どうも惑星が逆方向に動いて見える時期があることに気づいたのです。そしてその「奇妙な後退」についてきちんと記録もしていました。

やがて、古代ギリシャのプトレマイオスが天動説(地球中心説)を唱えると、この不可解な逆行を説明するために天文学者たちは頭をひねって考えました。当時にしては非常に複雑な天体の軌道を想像し、なんとかこの現象の仕組みを物理的に説明しようと試みていたそうです。占星術での解釈は、この古代の観測を基礎として発展してきました。そして星占いの歴史のなかで、惑星の逆行期間を「エネルギーの内向化」「見直し」のときと捉えるようになったのです。占星術において惑星が逆行しているときは、その惑星が司るエネルギーが外側に拡大するのではなく内側に縮小すると考えられました。その結果、次のようなことが起こりやすいといわれています。

1. 物事の停滞、遅延

計画が物事がスムーズに進まず、スケジュールが狂いやすい。

2. 見直し、再評価

過去の出来事、やり残したこと、未解決の問題に意識が戻る。

3. 再来、復古

過去に起きたことの再来、過去の友人や恋人との再会、以前使っていたものの再利用といったことがテーマとなる。

そうした逆行の具体的な影響は、それぞれの惑星が司るテーマによって異なります。惑星ごとに司る分野と、逆行時の主な影響についてみてみましょう。

水星 <分野:コミュニケーション、情報、交通>

誤解、遅延、IT機器の故障、過去の連絡のやり直し。

金星 <分野:愛情、金銭、美意識>

人間関係のトラブル、金銭感覚の緩み、過去の恋人との復縁。

火星 <意欲、行動力、闘争心>

行動力の低下、過去の怒りの再燃、自己主張が内向きになる。

木星 <拡大、発展、幸運>

順調な進展へのブレーキ、拡大テーマの見直し。

土星 <制限、課題、責任>

人生の課題の再認識、古いルールや体制の見直し。

天王星 <変化、改革、独自性>

社会的な改革から個人的な意識改革へ、古い価値観からの解放。

海王星 <夢、幻想、無意識>

現実と幻想の境界が曖昧になる、スピリチュアルなことへの興味や探求。

冥王星 <変容、破壊、再生、権力>

時代の意識の変容、古いやり方や権力の崩壊。

2025年秋冬は、惑星逆行が同時多発する特別なとき

Photo_ themess / 123RF
Sunrise on a Distant PlanetPhoto: themess / 123RF

では、2025年10月以降の逆行についてみていきます。この時期は惑星の逆行開始もしくはすでに逆行中の惑星が数多くあるのが特徴です。同時に逆行が終了し、順行(本来の正しい方向へ動く)に戻る惑星もいくつか出てきます。特に11月には複数の惑星の逆行が重なり、大きなインパクトがありそうです。それぞれの惑星ごとに逆行の期間を時系列で示すと以下のようになります。

冥王星 逆行期間:5月5日〜10月14日

10月14日に逆行を終え、本格的に時代の変容と大改革が始まる。

水星 逆行期間:11月10日〜11月30日

人間関係での意思疎通がうまくいきにくくなる。情報が届かない、交通の遅延や停滞が起こりやすくなる。

木星 逆行期間:11月12日〜2026年3月11日

拡大・発展にブレーキがかかる。希望や理想、目的などの“見直し”が必要になる。

土星 逆行期間:7月13日〜11月28日

11月末に順行に戻り、目の前に立ちはだかる現実的な課題に真剣に取り組む段階に入る。

海王星 逆行期間:7月5日〜12月10日

7月から続いていた逆行が12月初旬に順行に戻り、曖昧なもの、不確かなもの、輪郭がはっきりしないことへの調整期間が終了。

天王星 逆行期間:9月6日〜2026年2月4日

個人レベルでの意識の改革、価値観の見直しが年を跨いで継続。

これだけ多くの惑星が逆行するのですから、物事が思うように前進せず、ときに大きく後退する分野も出てくるでしょう。そのなかでも重要な期間は、11月12日から11月28日の16日間。なんとこの期間は、水星、木星、土星、天王星、海王星の5つが同時に逆行または逆行終了直前となり、最も“立ち止まる”エネルギーが強い時期です。個人レベルの思考や行動から社会的な基盤に至るまで、あらゆる分野で「過去の清算」と「計画の再調整」が求められます。

私たちはこの期間をどのように過ごすべきなのでしょうか。どんな人にも当てはまる指針としては、なるべく新規のスタートや大きな契約、重要な決断は避け、既存の計画や人間関係の見直しとメンテナンスに集中することが大切です。初心に立ち戻ってみるのもいいでしょう。そうやって過去の出来事を振り返ってみると、目の前にある課題や問題を解決する糸口があるはずです。さらに今しっかり見直しと再調整を行っておくことで、この先の未来が大きく開かれてくると星は告げています。

この最も影響が強い16日間を含め逆行が多く重なる10月後半からの期間、私たちが日常生活や人間関係、仕事や恋愛などでどのように過ごすべきか、12星座別に具体的な指針を占ってみました。2025年も残り僅かだからこそ、逆行の影響を利用して年末までと来年以降を賢く生きるために、もうひと踏ん張り頑張っていきましょう。

12星座別・逆行期間を賢く生きるためのアドバイス

Friends in casuals falling in mid-air

牡羊座

愛情:パートナーとの金銭的なルールや共有財産についての問題や不安が浮上しやすい。またお互いの心変わりの予感もあるが、そこで疑心暗鬼になるよりも建設的な話し合いを行うことが大事。2人の間にあった暗黙のルールや価値観を再確認するといい。

仕事:お金が絡む契約や金銭的な書類などは、専門家と再確認を徹底すべし。大きな投資は避け、過去の負債や未払金などをクリアにすることが最優先。

意識:潜在意識の浄化。心の奥底の不安や執着を手放す作業に集中すべし。

牡牛座

愛情:自分の価値観と相手の価値観の違いを見直す。そうすると2人の問題点が明確になり、相性がいいのかどうかもわかってくる。関係性はマンネリを感じやすいが、別れを選択するような急な行動は禁物。

仕事:コミュニケーションツールや業務フローにミスがないかチェック。言葉に頼るのは危険。必ずメールや文書で相手や仕事仲間と共有を図るべし。

意識:身近な環境を整える。転職や転居といった環境の変化はなるべく避ける。移動の計画は見直しが必要。安易な情報に流されず、自分の心の安心につながるものを見極める。

双子座

愛情:日常的な連絡や会話においてパートナーや大切な人との間で誤解が生じやすい。過去の曖昧な約束が再び持ち上がる可能性がある。そうなったら逃げずに誠意をもって対処することで、ぎこちなかった関係も修復される。

仕事:収入源をチェックし、必要なら副業など収入の柱を増やすことを考慮する。安定的な生活を継続的に行うために何をすればいいかしっかりと考えるとき。

意識:食生活や睡眠時間を改善し、心と体のデトックスを行う良い機会。これまでの人生や生活で、自分に足りないものは何かを考えて、それを補う方法を模索する。

蟹座

愛情:感情の波が不安定になりやすい。パートナーに依存せず、セルフケアを優先し、自力で感情を安定させることが大切。感情を相手にぶつけないよう努力する。

仕事:拡大しすぎた計画や楽観的に進めた事業の「甘さ」を見つけ、現実的な軌道修正を行う。あれこれ手を広げてしまったなら、選択と集中で1つに絞ることを考える。

意識:他人からの期待に応えるのではなく、自分が本当にやりたいことは何かを問い直すべきとき。人からどう思われても自分のやりたかったことを行う勇気と覚悟をもつ。

獅子座

愛情:相手の家庭や自分の家族の問題に、逃げずに関わる姿勢を見せる。また、仕事の不満をパートナーにぶつけないよう注意。公私の区別をはっきりつける。

仕事:大きな昇進や独立は一時保留にしたほうがよし。現在の仕事の強化に努める。自宅の環境整備を徹底すると、仕事に対しても好影響が出てきそう。

意識:家族やパートナーとの時間を増やす。プライベートで精神的安定を得られると、仕事も人間関係も金運もうまく回っていくようになる。家のなかの整理整頓を行う。とくに過去のものでいらなくなったもの、使わなくなったものを手放す。

乙女座

愛情:理想と現実のギャップに悩むかもしれない。相手の欠点ばかりに目がいきがちだが、完璧を求めすぎないことが大事。「この人でいいのか」という不安がよぎったら、過去に相手にどんなことをしてもらったか、何を相手から得られたかを考えてみて。

仕事:以前挫折した学習や資格取得の勉強を再開する好機。遠方の相手との取引は慎重に。オンラインの打ち合わせや会議より、直接会ったほうが実りがありそう。

意識:日記を1週間でもいいので細かくつけてみる。1日を振り返る作業を行うと、今まで見えていなかったこと、気づかなかったことなどがわかってくる。自分の思考のクセも見えてきて改めて自分自身を知るうえで重要になる。曖昧な情報は信じないこと。

天秤座

愛情:社交を一時的に減らし、パートナーと向き合う時間を確保する。過去に交わした約束で、まだ果たしていないものがないかチェック。もしあったらその約束を実行する。

仕事:既存の顧客との契約内容の見直しを考える。相手が以前言っていたことを思い出してみる。そこに仕事を発展させるヒントがある。

意識:高価な買い物はなるべく避けたほうがよし。子どものころから成人するまでの自分を分析してみる。子ども時代と今とでどこが変わったか、もしくは変わっていないかを考えてみる。

蠍座

愛情:相手の過去や心の内に隠された本音が気になりやすい。詮索は避け、自分の不安を正直に伝えることで、本音を引き出せるかもしれない。

仕事:過去に企画倒れになったアイデアを掘り起こし、再起動の可能性を探ってみる。単独での大きな仕事のスタートは延期したほうがよし。過去に今の自分と同じ仕事や部署にいた人の意見を聞くと発見が多い。

意識:自分の言動が周囲にどう受け取られているか、客観的に考えてみる。もしくは客観的に助言してくれる人に聞いてみる。

射手座

愛情:2人の現実的な目標やルールについて話し合う機会をもつ。過去の関係性のほうがよかったと思うなら、そのころに戻るための努力をしたほうがいい。

仕事:楽観的すぎた将来のビジョンが現実と衝突しやすい。曖昧な夢物語ではなく、実現可能かどうかを常に考える。売上などの各種数字のデータを過去に遡ってみてみる。見落としていた大事なことに気づくことに。

意識:「これでいいや」と放置してきたことを深く内省する時期。なぜ放置したのか考える。自分の健康について意識する。健康診断や検査などの過去のデータと今のデータを見比べてみる。

山羊座

愛情:仕事が忙しくても、パートナーへの感謝や愛情を態度で示すことが大切。過去の恋愛の失敗パターンから学び、今回は違う行動を取るよう意識する。

仕事キャリアの方向性に迷いが生じやすい。過去に諦めた夢や目標を掘り起こし、再挑戦の余地がないか検討する。

意識:曖昧な目標に対して、具体的な計画といつまでに行うかの期限を設けて、現実的に“形”にする準備を始める。

水瓶座

愛情:自分の自由や独自の価値観を優先しすぎて、相手に冷たい印象を与えがち。未来の話より、「今、2人がどう快適に過ごすか」あるいは「過去に2人でどう過ごしてきたか」に焦点を当ててみる。

仕事:目標達成に向けて、その方法やツールを見直す。新しいテクノロジーの導入は慎重に。無闇に取り入れても混乱する可能性が高い。過去の仕事の再構築が評価につながる。

意識:独自のアイデアを発表したり人前で安易に語ったりしない。自分の頭のなかで温めることが必要。そうすればさらにブラッシュアップされる。人に話すとアイデアを盗まれるおそれあり。

魚座

愛情:相手の気持ちがわからなくなったり、相手の曖昧な態度に翻弄されたりしやすい。振り回すような相手とは一度距離をおくべき。しつこくコミットすると相手は遠ざかっていく。

仕事:仕事が拡大するような計画は一時停止し、内容の再検討を行う。とても大切なことが抜けている、漏れているおそれあり。

意識:直感的に感じた不安は無視しない。その不安は当たっている可能性が濃厚。時間を無駄にしない。何をするにもタイムパフォーマンスを考える。過去と今を比較する作業は、何においても必要と心得る。

Horoscope & Text: Glorious Hoshiko Editor: Nanami Kobayashi

READ MORE

元記事で読む
の記事をもっとみる