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50代。週末、山梨県清里暮らし。「二拠点生活のおかげで、将来楽しみができた」 #暮らしの選択肢

  • 2025.10.21

今回お話を伺った二拠点生活者は、東海地区にある工業地帯と、山梨県北杜市に位置する清里で生活をする、かとこさんです。53歳で老後の資金を使って建てたセカンドハウス。50代に入って以降、特にこれといった不満があったわけではないけれど、「このまま終わっていくのかな?」という不安があった中、二拠点生活をはじめたことで、今後の楽しみが増えたと言います。一体、どういったことなのでしょうか?かとこさんの二拠点生活に迫ります。

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〈プロフィール〉かとこ

山梨県北杜市 清里⇔ 東海地区工業地帯 で、二拠点暮らし。

53歳で会社を辞め、老後の資金を使ってセカンドハウスを建てることに。

家づくりで学んだ後悔しないポイントをインスタグラムで発信中。

Instagram: @katoko_home

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中古物件では叶わなかった二拠点生活に対応した家づくり

– かとこさんは家づくりの発信を熱心にされていますが、もともと家づくりに興味があったのでしょうか?

かとこさん: いいえ。あまりこだわりはないタイプでしたね。家にいるよりも旅行に行って、そこで良い思い出を作りたいという思いが強かったんです。ただ、どこに旅行に行っても一番自分がテンション上がるのが、窓からの景色がいいところだったんですよね。それをぜひ家作りには生かしたいと思って、それを軸に土地探しをしたり、家造りに取り入れたりしました。

– 土地の場所によって見える景色って変わると思うのですけれど、今のお家から見える景色というのが土地選びのポイントになりましたか?

かとこさん: はい。窓の外に電線が見えるのは避けたかったんですよね。景色が良くても、電線が入るともったいないと思うんです。絶対的に電線を避けることはできないにしても、家の方向を変えれば、回避できるかもと思い、景色メインのリビングを作りました。

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– 清里の方が家を開けてる時間が長いと思うのですが、メンテナンスなどで困ったことなどはありませんか?

かとこさん: 今の時代の家づくりは、二拠点生活にも対応しているんです。まず大きいのは24時間換気システムというものです。窓を開けなくても、換気を機械的にやってくれるのです。だから、夏に一定期間家を空けても、湿度が溜まったり、匂いがしたりということはありません。このシステムは東海地区の家には入っていないのですが、今家をどこに建てるにしても義務になってるそうです。

–今の時代ならではですね!掃除はどうですか?

かとこさん: 掃除に関しても家づくりをする前に、メンテナンスが大変にならないように、お掃除ロボットを入れる計画をしました。きちんと隅々まで掃除ができるように、ワンフロアで床をフラットにしています。なので、家を空けている時でも、スマホ操作ひとつで掃除をやってくれて、楽ちんです。

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– 冬の間のトラブルなどはどうでしょうか。よく雪国では水道管が凍ってしまうので、水抜きをしないといけないというのは耳にするのですが。

かとこさん: 冬は水抜きをしないといけないですし、加えて、水抜きをしたら、水を通す作業も必要になってきて、やり方を間違えると水道管破裂なんてこともあるという話を、私も家づくりの前に耳にしていました。だから、水抜き不要の家を建てるために工務店選びをしたんです。暖房をつけなくても、家の中が氷点下にはならない高気密高断熱な家で、基礎部分に断熱が入っているので、水道管もよっぽどのことがない限り大丈夫なんです。万が一のために、遠隔で暖房操作ができるようにはしてあります。

– もしかしたら、中古物件だったらこんなふうにはいかなかったかもしれませんね。家を建てるまでに、かなりお勉強はされましたか?

かとこさん: すごくしましたね。主に、インスタやYoutube、あとはショールームにも行きました。水抜きのことや、換気のこともそうですし、電気代のことも考慮して、太陽光パネルについても勉強しました。家づくりについて勉強して徐々に知識がついてくると、よりいろんな疑問が湧いたりとか、いろいろ欲も出てきてしまって。

二拠点生活をはじめて、50代からの人生が豊かに

– 二拠点生活をはじめて一番良かったことはどんなことですか?

かとこさん: この先にも楽しみがあるということですね。最初はまさか自分に、こんなことができるなんて思ってもみなくて、色々と話を進めながらも疑心暗鬼でした。もちろん、それまでの暮らしに何か不満があったわけではありませんが、50代以降からは「このままこうして、終わっていくのかな?」という気持ちがどこかにあって。楽しみが段々となくなっていたんですよね。気持ち的に、どこに元気を持っていけばいいのか分からないと言いますか。それが二拠点生活をはじめたことによって、将来は移住するという、この先の楽しみに向かっていってるっていう感じが、すごく良かったと思います。

– 人生がより豊かになったということかもしれませんね。逆に、二拠点生活で困っていることなどはありますか?

かとこさん: 早く移住をしたくて、その気持ちを抑えるのが難しいですね(笑)私は、現在は働いていないのですが、夫は東海地区の会社に勤めていて、今すぐこちらを離れることはできないんです。

– 今は何でも必要なもの、欲しいものがそろう東海地区でも暮らしているからこそ、清里での生活が充実しているのではないかと思うのですが、それでも今すぐ飛び込みたいと思うのはどうしてでしょうか?

かとこさん: もしかしたら、不便な場所に継続的に住んだことがないから言えるのかもしれないんですけど、「なんとかなるんじゃないか」という思いがあるんですよね。すごい心配性なくせに、そこは楽観的に考えてしまっているんです(笑)やってみてもし駄目だったら、またその時に考えようとは思ってるんですけど。不便を好んでいるわけではないのですが、不便を上回る良さを、清里に行く度に感じるんです。だから、「不便でもいいや」と思えるんだと思います。

– 不便を上回る良さとは?

かとこさん: やはり、自然の存在は大きいですね。リビングから見える景色は本当に絶景で、それだけで充分だと思います。あとは、ゆくゆくは庭で自家菜園もやりたいと思っているんです。ちょっとしたことですが、少しは不便も解消されていくのではないかなと。最初は、ほったらかしでもできるような簡単なお野菜から育てたいと思っています。

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– いいですね。今の計画では二拠点生活っていうのは、あとどれぐらい続ける予定なのでしょうか?

かとこさん: 具体的にいつまでというのは決めていないのですが、おそらくあと数年は続くことになると思います。もちろん、夫の仕事の都合もあるので、なんとも言えないのですが。

– 最後に、今後の二拠点生活の展望を教えて下さい!

かとこさん: 野菜畑作りに着手したいということと、今年に入ってからInstagramをはじめたんです。これを、なるべく続けたいんです。せっかく真剣に家づくりをしたので、自分の勉強の整理にもなりますし、私の経験がどなたかの参考になれたら、と思っています。

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。

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