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DB12の頂点に立つ「S」モデルが誕生

  • 2025.10.22

アストンマーティンは「DB12」のハイパフォーマンスモデル「DB12 S」を発表した。出力を強化し、スタイリングもさらに磨きがかけられており、アストンマーティンが“スーパーツアラー”と標榜する1台だ。

Aston Martin DB12 S|アストンマーティン DB12 S

アストンマーティンは「DB12」のハイパフォーマンスモデル「DB12 S」を発表した。出力を強化し、スタイリングもさらに磨きがかけられており、アストンマーティンが“スーパーツアラー”と標榜する1台だ。

Text by YANAKA Tomomi

高められた走行性能がエクステリアにも反映

アストンマーティンのハイパフォーマンスモデルにつけられる最新「S」モデルが「DB12 S」として登場した。クーペとオープントップモデルの「ヴォランテ」が展開される。

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「S」の伝統は、1953年に誕生した公道走行可能なレーシングカー「DB3S」にまでさかのぼる。

近年では2004年と2016年に発売された「ヴァンキッシュS」の第1世代と第2世代、2011年と13年の「ヴァンテージS」、同じく2013年の「ラピードS」などが挙げられ、今回登場した「DB12 S」も長年の伝統に連なる1台となった。

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「DB12 S」の心臓部には4.0リッターV8ツインターボをさらに強力に進化させたエンジンを搭載。20psアップされた最高出力は700ps、最大トルクは800Nm、最高時速は325㎞を記録する。

パワートレインのキャリブレーションを変更し、ギアシフト時間を50%以上削減したこともあり0-100km/hに相当する0-60mph/hは、0.1秒短縮され3.4秒となった。

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Aston Martin DB12 S|アストンマーティン DB12 S

このパワフルなマシンで一体感、精度感を高め、フィールと安定感を向上すべくシャシーも強化。ビルシュタインDTXダンパーのソフトウェアに変更を加え、剛性を高めたリアのアンチロールバーやキャンパーなどと調和するよう設定された。

特長的なエキゾーストサウンドも備えられ、全回転域を通じてエンジン周波数を際立たせるようにチューニング。また、チタニウム製エキゾーストシステムもオプションで用意されており、サウンドはもちろん11.7kgの軽量化にも貢献する。

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もう一つの大きなアップグレードといえるのが、カーボンセラミックブレーキ(CCB)の標準装備。フロントの直径は410㎜、リアが360㎜の大盤CCBは、ブレーキ性能と熱容量の向上とともにバネ下重量を軽量化し、リニアなブレーキレスポンスと一貫したペダルフィールに寄与する。

高い対フェード性も備えたうえ、スチール製に比べバネ下重量が27kg軽くなっており、ステアリングフィールやハンドリングの向上にもつながった。

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さらに次世代コーナーブレーキコントロール(CBC)システムも装備。CBCの予測機能により、コーナー進入時から頂点までよりタイトなラインを描くことが可能になったとアストンマーティンでは謳う。

高められた性能とスポーティなフィーリングはエクステリアにも反映。フロントではスプリッターとボンネットルーバーが新たに与えられ「DB12 S」であることをアピールする。

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スプリッターは低く、幅広く見せる一方、ダウンフォースを発生させ、フロントのホイールアーチ内外の空気の流れを導いて安定させることでリフトを抑制。ボンネットルーバーは、V8エンジンの熱気排出を助けると同時に、アグレッシブなフロントの外観を演出するものとなった。

リアでは、固定式リアスポイラーが高速走行時の安定性を向上。その下に新たに備えられたリアディフューザーは、リフトを抑制しながら2本ずつ並ぶ特徴的なエキゾーストテールパイプのためのスペースを確保しており、視覚的なインパクトも最大限に高められている。

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インテリアは、DB12の最高峰にふさわしい「S」の文字に加え、レッドアノダイズドのカラーがアクセントとなり、インテリアトリムは3種類から選択可能。16方向調整可能スポーツプラス電動フロントシートが標準装備され、オプションでカーボンファイバー製シートも選択可能だ。

「DB12S」のデリバリーは2026年4月以降が予定されている。

アストンマーティン
https://www.astonmartin.com/ja

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