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英王室のアンドリュー王子、ヨーク公爵などの称号を返上

  • 2025.10.20
The Funeral Of Prince Philip, Duke Of Edinburgh Is Held In Windsor

イギリスのアンドリュー王子が、ヨーク公爵をはじめとする称号を返上する。性的暴行などの罪で有罪判決を受け、性的人身売買で訴追された後、拘置所内で自死したジェフリー・エプスタイン元被告との関係が取り沙汰されている王子は、チャールズ国王やウィリアム皇太子と協議のうえ、称号返上を決定したとして、10月17日(現地時間)に声明で次のように発表。

「国王や家族、ならびに親族と話し合った結果、私に対する度重なる告発が、国王や王室の活動の妨げになっているという結論に達し、これまでそうしてきたように、家族と国への義務を最優先することを決めました」

5年前に公務を退く決意をしたことは今も正しい判断だったと思っているが、「国王の同意のもと、さらに一歩踏み込む必要があると感じた」と述べたうえで、自身に対する告発は「断固として否定する」と強調した。『People』によると、チャールズ国王はこの決断を歓迎しているそうだ。

アンドリュー王子は、1986年にサラ・ファーガソンと結婚した際にエリザベス女王から授与された、ヨーク公爵とインヴァネス伯爵、そしてキリーリー男爵の称号を持つほか、イギリス最古で最高位の勲章であるガーター騎士団の一員であったが、これらすべてを放棄した。離婚後も王子と暮らすサラもヨーク公爵夫人の称号を失うが、娘のベアトリス王女とユージェニー王女に影響はない。現在、王子とサラはウィンザーにあるロイヤル・ロッジで暮らしているが、2078年までリース契約を結んでおり、このまま住み続けるものとみられる。

アンドリュー王子は、エスプタイン元容疑者との関係に加え、中国政府のスパイを疑われる人物との関係など、数々の疑惑が報じられている。エスプタイン元容疑者との関係が表面化した2019年に公務を退き、生まれながらに保有していた「殿下」の称号を使用できなくなったほか、2022年には正式に告発されたことを受け、女王が軍の称号とパトロン職をはく奪した。

最近になって、アンドリュー王子がエスプタイン元容疑者と関係を断ったと証言した後も、彼と親しくしていたことが分かるメールが明らかになり、またエスプタイン元容疑者の被害者の1人で、17歳の時に王子と関係を持ったと訴えるヴァージニア・ジュフリー(今年4月に自死のため死去)の回顧録発売が控えることから、イギリス国内で王子に対する不満が高っていた。

Text: Tae Terai

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