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「通帳どこ?」「借金あったの!?」親が元気なうちにゼッタイやっておくことTOP5【専門家が解説】

  • 2025.10.20

親が持っている銀行口座や保険、財産の棚卸し。大事だとわかっていても、つい先延ばしにしていませんか?困るのは、突然やってくる親の病気やケガ、そして認知症です。

今回は、「親が元気なうちにやっておいてほしいこと」を、相続・贈与の専門家であるファイナンシャルプランナーの土方朋(ひじかた・とも)さんに伺い、ランキング形式でご紹介します。

「相続でもめない家」がやっている、意外な共通点が見えてきました。

第5位:まずは「親の希望」を聞いておこう

介護や延命治療、住まいのことなど。子どもは「親の希望に寄り添いたい」と思っていても、本人が話してくれなければ動けません。

「迷惑をかけたくない」と言って何も伝えないまま判断できない状態になると、結果的に子どもにとって負担が大きくなります。

土方さんは言います。

「資産整理だけでなく、どう生きたいか、どんな最期を迎えたいか、も話し合っておくことが、子どもにとっての安心につながります」

相続を通じて「何を残すか」だけでなく、「どう生きたいか」を語り合う。これも大切な準備のひとつです。

第4位:「遺言書は書き方で意味が変わる」と知っておく

「遺言があれば大丈夫」と思っていませんか?実は、書き方ひとつでトラブルの原因になることも。

たとえば「すべてを長男に相続させる」と書くと、他の相続人から遺留分侵害額請求(法的な取り分を侵されたとして請求されること)を受ける可能性があります。

「正しい形式と配慮のある中身で、もめない遺言書を残すことが家族への思いやりです」

専門家にチェックしてもらうなど、伝わる書き方を意識しておきましょう。

第3位:認知症になる前に「資産管理の仕組み」をつくる

認知症になると、自分で財産の管理や売却ができなくなります。その備えとして、注目されているのが「家族信託」。

これは、お金や不動産の管理を信頼できる家族に託す制度で、

「親が認知症になっても、子どもが代わりに実家を売却して施設費用に充てる」

といった柔軟な対応が可能になります。

「亡くなった後の遺言+生前の家族信託」でセット対策するのが理想的だそうです。

第2位:「誰に、何を渡すか」を早めに決めておく

相続トラブルの多くは、不動産が原因。

現金と違って分けづらいため、「どの家を誰に渡すのか」を早めに決めておくことが重要です。

土方さんはこうアドバイスします。

「最初は遺言書よりも、家族への手紙やエンディングノートでも構いません。

誰がどこに住むのか、土地をどう守りたいのか。想いを書き残すことから始めてみてください」

第1位:「どこに何があるか」を一緒に整理しておく

最も多い声が、「書類や口座情報がわからない」というもの。

保険証券はどこにある?

どの銀行と取引している?

家の名義は誰?

親が倒れた後に探し回るのは大きなストレスです。

「元気なうちに、一緒に〈情報の棚卸し〉をしておくことが、最大の親孝行です」と土方さん。

親が元気な今こそ、「話しておく」が最大の備え

「まだ元気だからいいや」ではなく、元気な今だからこそ話せる・決められる。

親子で〈もしも〉を前向きに話し合うことが、未来の安心につながります。

〈教えてくれたのは〉

土方 朋(ひじかた とも)/1級ファイナンシャルプランニング技能士

2008年三井住友銀行入行
2021年三井住友銀行退職
2022年準備期間を経て、AMI FINANCIAL DESIGNを設立

まとめ/暮らし二スタ編集部

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